少し前に某雑誌の新刊紹介コーナーでこの本が出版された事を知り、ついつい購入してしまった本です。
(ついついネットでポチッと・・・・、本来なら本屋さんでお取り寄せなんてすれば良いのかも知れませんが、私の行動範囲に個人営業の本屋さんらしい本屋さん、目に付かずで・・・・。時代ですね。)

遊郭・花柳界・ダンスホール・カフェーの近代史 小針郁起 著
まあ、私好みのテーマ。まあ、購入しますよね・・・・。
何せ一頁も捲らずネットで購入した本ですので、恐る恐るページを捲っていきます。
で、はじめにこう記して有ります。
「近年、かつて日本にあった遊郭の歴史への関心が高まっています」
と。
そうだったのですか?
良くは判りませんが、確かに”さくらん”なんて漫画(映画化もされましたね)や”花宵道中”という小説(これも映画化されましたね)が造られてりはしていますが・・・・。
と想うとどちらも女性作家、もしかすると女性の関心が高まっているのかも知れませんね。
男女平等とか雇用機会均等法とか・・・・、実はそれら、却って女性を辛くしている面も多そうで・・・・。
女性が女性を張って生きて行くのってダメなの?といった潜在的疑問もあるのかも知れませんし・・・・。
(そういえば数年前だったか、女子学生の将来なりたい職業の上位にキャバクラ嬢なんてのが入っていた記憶も・・・)
閑話休題というか前置きが長くなりましたが、一通り目を通してみますと、非常に多くの写真が掲載されており(他往時の記事等も)、それらを中心として編集されており、書籍というよりは、”ムック”というか画報というかそれに近い印象です。
ということで非常に読みやすい造り、言い換えれば初心者向け(何の初心者だ?)というか、入門用(だから何に入門するんだ・・・?)といった感じですね。
文章もそう。
判りやすいというか、少し浅いというか、今っぽいというか、軽いというか・・・・。
特に各写真に付帯した説明文が特に・・・(著者の主観的感想はいいから・・・・といった感じで)。
掲載されている写真も、個人的にはある程度知っている物も多く・・・・。
唯、朝鮮半島の妓生(キーセン)の写真やベトナムの”からゆき”さん、満州のダンサー娼妓さん等の写真や絵葉書は興味深いものでした。
また、戦前のダンスホールに触れたものって、非常に珍しい気がします。
色々書きましたが、写真が多く、眺めているだけでも中々楽しめる(?)本です。
当面の間、店に置いておきますので、興味のある方はおっしゃっていただければと想います。
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