FC2ブログ
2019/11
16
[ #1148 ]

バンザイ

 新天皇即位にともなう関連行事も一段落、ということになった様ですね。とはいいましても私自身はほとんど見ていないのですが・・・。
 元々あまりTVに耽溺するといったタイプでもないですし、といいますかあまりTVというもの見ないのですよね。
 それに、根源的な疑問として、何故この時期に譲位と改元が行わなければならないのか?という疑問も(私の内に)残ったままですし・・・。

 まあそれでも「即位礼正殿の儀」は少しばかり見ていたのです。

 唯そこで行われた現総理大臣による”天皇陛下万歳”・・・、これがどうもなんといいますか・・・。
 そう、昭和19年(1943年)の第一回学徒出陣、その出陣式に於ける当時の総理大臣の”天皇陛下万歳”にかぶってしまいまして・・・、どうもいやな気分というかなんというか・・・・。

 実際、昭和19年10月から始まった学徒出陣に拠って我が国の将来を担うべき優秀な若者がどれだけ戦場に散っていったか・・・、またその後、この国がどれだけ悲惨な目に会ったか・・・等を想うとどうもいやな気持ちというか複雑な気持ちにならざるを得ない訳でして・・・。
 そんな理由も有ったのか、その後の即位に関する儀式、どうも見る気が起きなく全くといっていいほど見なかったですね。

 それとこの件に関してもうひとつ、確か昨日だったかな、どこかのYV番組のコメンテイターが現総理の”バンザイ”の所作について「正式なバンザイのやり方」等と発言をしていたのですが、これがどうもねぇ・・・・。

 確か20数年前くらいですか?”正式なバンザイのやり方”なんて怪文書が流布され世間を騒がせた事が有った記憶があるのですが、確かその折、自衛隊からも”正式なバンザイのやり方といった物は決まっておりません”といった発表もされ、また国会でもそうした事が言われたと記憶しています。
 いい加減、アルコールで記憶力の減退している私ですら記憶の片隅に残っているわけですから、マスコミ関係者は知っていて当然と思うのですが・・・・(結構問題だと思うのですがね?)

 そう大体、「天皇陛下万歳」といった行為自体、明治に成って作られたものですよね?
 更にいえば”バンザイ”といって皆でそろって手を上げる行為自体そうかも知れません。

 結構江戸期の浮世絵、観ている積もりですがそういった図柄、見た記憶が無いですし、江戸期に新天皇即位に際し将軍が天皇の前で「天皇陛下万歳」といった等という話も聞かないですし・・・・・。

 それに明治だろうが戦中だろうが、今回の総理大臣の様に手のひらを内側に向け下から上に真っ直ぐに手を上げるといったバンザイをしている人の写真なんて私は略観たことは無いですね。

 先に挙げた、学徒出陣における往時の東条英機総理大臣のバンザイのやり方にしても、手のひらを上に向け、下から何かを持ち上げるというか掬い上げるというか、そういったやり方でしたし(まあ、それはそれで行政府の長として国なり天皇なりを支える立場ということを考えると、非常にらしい所作にも思えますしね。
 また、出陣する学徒にしてもその多くは手のひらを前面に向けたやり方が殆どだったと記憶しています。
 実際、明治後半から敗戦にかけての人々のバンザイのやり方、それが軍人だろうが政治家だろうが開拓民だろうが庶民だろうが、殆どが手のひらを前にしたやり方でして(まあそれが自然ですわな?)

 それに比べると元総理のそれは不自然というかなんというか(言っちゃ悪いですが小学生のラヂオ体操の様で・・・)。


 では何故、そうした手のひらを内側に向けるバンザイが正式と言われだしたのか・・・(どうも基は20数年前の怪文書辺り・・・?)。

 一説には戦中、戦場にて総員退艦や玉砕等する場合にもバンザイをする事が結構あったそうですが、その際手のひらを前面(相手側)に向けるのは、武器を所持していない意思表示、すなわち全面降伏を意味する(戦争等で降伏した場合両手のひら相手側に開いて向けるのはどの国でもやりますよね)、そしてそれは”生きて虜囚の辱めを受けない”という日本の軍人魂に反する故に手のひらを内側に向ける事を正式やり方にしたとかしないとか・・・・。


 しかし、これってドウなのですかね?

 お辞儀にしても、平伏するにしても、それは相手にたいし無防備な姿を見せる事に意味が有る訳でして・・・。
 社交儀礼って本質的にそうしたものですよね?

 例えば、サラリーマンのしている棒(ネク)タイにしても、あなたに首を絞められても良いですよという事の暗喩でしょうし、我々バーテンダー(接客業)等がたっている際、左手で右手首を押さえているのもそうした意味(利き腕を殺している=あなたに抵抗しません)ですしね・・・・。
 

 つまり社交って負けることに意味があるというか、それゆえに戦いを避けることが出来るというか・・・・。

 となると、今回の現総理のバンザイのやり方は本質的に天皇に対し礼を失する不敬な行為を意味することになるわけですが・・・・。


 相変わらずダラダラと帰しましたが、なんといいますか80年ほど時代が戻った気になってしまう昨今ですね。

 ホント、70数年前、この国がどういった状況に陥ったか少し思い出しても良いのでは?というといやみなのですかね?

 
スポンサーサイト



タグ :   日本文化  /

つぶやきCM(0)TB(0)URITOP

Copyright © ますた [バーテンダーと呼ばれる程のバカは無し] All rights reserved.

2019/11
08
[ #1146 ]

東城

 先の祭日、店休日とさせていただいた事もあり、車庫からバイクを引っ張り出しちょっとそこまでひとっ走り。

 向かったのは県北の東城という街。

 以前から気に成っていた建物を観る為・・・・ですかね。

 その建物はこちら・・・。


 第一工場



 山本ロックマシンという会社の工場および寮の建物群です。

 数年前国の登録有形文化財に指定された建物群、因みにこの山本ロックマシンという会社、削岩機を主体としたメーカーです。

 9時過ぎに家を出、この会社の前の道にたどり着きますと、調度建物内部が公開されて降りまして、これはこれは・・・、と、そそくさと見学料金を払い施設見学に・・・。


 はい良かったです。
 この手の偽洋風建築に、どこか惹かれるものを感じる私なのです。


 因みにこちらの建物、ほぼ全てが昭和初期の建築だそうで、往時らしいモダンさを感じさせてくれます。

 見てのとおり外観は洋風ですが、基本的に木造でして、工場群の建物、どれも見事なトラスの木組みで屋根が支えられております。

 第一梁
 
 これは上の外観の第一工場の梁組み。



 第二

 第二工場の天井はまた異なった木組み、そしてにはホイストが設置されております。 
 (またこの建物、戦中は多くの近隣女性が勤労動員にて旋盤にしがみ付き航空機の部品を造っていらっしゃったとか・・・)

 仕上げ工場


 仕上げ工場には上部がアーチ形式のモダンな窓が・・・・。


 浸炭棟


 浸炭棟内部は壁や梁が煤で黒くなっています、また神棚も雰囲気。



 そんなこんなで、一通り工場の建物群を愛でさせていただいたあとは、寮の建物群の見学。


 家族寮

 
 家族寮は現在保存工事中。

 内部はといいますと、雨漏りと経年劣化でかなり痛みが激しいです。

 どうも屋根に葺かれている緑色の瓦がフランス製で、寒さに弱く東城の冬に冷え込みに耐え切れずクラックが入りやすかったとか・・・・。

 それでも外観や天井、手擦りといった部分の造作にモダンさが溢れています。また照明器具も往時のものでしょう。

 天井  天井2

 手擦り

 
 そしてこれが独身寮の建物

 独身寮


 他に食堂&娯楽棟が現存、以前にはモダンな浴室棟も有ったそうですが、道路の拡張により撤去されたそうです。

 
 もしかすると昭和期の東城、この会社の門前町的空気もあったのかも・・・等と思ったり。
 はい、楽しませていただきました。



 それとその後、こちらも少しばかり見学。

 お通り お通り2

 
 お通りです(一般的にはこちらの方が著名かな?)。

 想像していたよりも多くの参加者のある行列でした。


 気温が下がる前に家にたどり着きたいと、早めに撤収したのですが、やはり寒かったですね。
 &紅葉シーズンの走りで交通量も割とあり・・・、ハイ思ったより疲れました、私も歳ですな。


 
 

 

Copyright © ますた [バーテンダーと呼ばれる程のバカは無し] All rights reserved.

2019/09
17
[ #1134 ]

筑前琵琶

 先日筑前琵琶の演奏を聴いてまいりました。

 場所は仙石庭園という日本庭園。
 自宅からそう遠く無い場所にあります故。

 この庭園にて秋の満月にあわせ観月会が行われ、そこで琵琶の演奏があるわけです。
 今回が2度目、一昨年の初回にも聴きに行かせていただき、その印象がすばらしく今年も少々無理をおしていかせていただきました。

 前回は演奏される場所から少しばかり離れた場所に陣取って聞かせていただいたのですが、今回は正面のいす席を選択です。
 席からみるとこんな感じ・・・。


 筑前びわ


 琴が置いてある場所で演奏が行われます。
 そして日暮れとともにこの築山の端から満月が昇るというロケーション。

 見事というか、少々出来すぎ感も・・・・・。


 因みに今回は先ずは琴曲の演奏が2曲、演目は”乱輪舌”と”琉歌”。
 ”乱輪舌”江戸期に作られた曲ということですが、まるでクラッシクの現代音楽の様なモダンさ、またこの琴という楽器の音色、ある種の緊張感も感じたり・・・・。
 また”琉歌”はその名のとおり琉球音階、メロディーの作品。

 その頃には日もとっぷりっと暮れ、月も顔を出し・・・・。


 という事で、そこから筑前琵琶の演奏。


  IMG_20190914_191248.jpg



 演目は・安達ヶ原(鬼女のはなしですね)・都落ち(木曽義仲の上洛にともない平家が都落ちする平曲の一説ですね)・安宅(いわずと知れた勧進帳)

 平曲等と比べると筑前琵琶、近代に成って成立した物ということで、台詞が現代語に近く聞き取りやすいです。
 そうですね、三味線の代わりに琵琶を使った浪曲、浪花節的かも知れません。
 (一方平曲は声明的というか、語文書の朗読的というか・・・)

 びわ



 個人的な印象としては、もしかすると昨年同様少し離れた場所で聴く方が、琵琶の音色には合っていて雰囲気だったかも(S様、流石です)とも想いましたね。

 機会が有れば、また聴いてみたいものです・・・。

 

続きを読む »

Copyright © ますた [バーテンダーと呼ばれる程のバカは無し] All rights reserved.

2019/08
02
[ #1122 ]

伊予松山

 今年は伊予松山にしてみました。

 何が・・?って、馴染みのお客様を伴っての小旅行です。
 もはや完全に恒例行事と成った感もありまして実施らない訳にはいかない状態、今年は先方の都合等もありこの時期に決定、先の日月です。
 唯今回は参加希望の皆様、お忙しい方が多かった様子で私を入れて7名という少々寂しい構成。
 それでもまあこういうことも有るかと、現地集合組2名を除き、5名にて日曜の朝JR西条駅前を車にて出発、一路松山を目指します。


 先ず車を停めたのはこちら。


   鯛や


 三津浜に在ります”鯛めし”屋さん、銅版葺きの壁を持つ堂々とした建物です(文化財指定をうけていらっしゃるとか)。此処にて伊予名物の鯛めしで昼食とし旅のスタートとする算段です。

 因みに案内されたお部屋はこんな雰囲気で、瀬戸内の海端で育った私としては懐かしい雰囲気です。

 鯛や部屋


 食事の後は周辺を少しばかり散策、此処三津浜、以前は港町として栄えた地域、特に明治後半から昭和期にはせとうち観光の拠点等として賑わった印象があります。
 この建物等は正にその象徴でしょう。


 石崎汽船


 因みに私は、”確かこの路地の先に旧遊郭の常夜灯が在るという噂が・・・”ってな感じで徘徊。

 三津浜遊郭跡


 常夜灯、既に撤去されておりました・・・・。


 ただこの日は梅雨明け直後の猛暑ということもあり、散策も短めに切り上げ、ホテルにチェックインのため早々に松山市内の繁華街に向かいます。
 因みに予約しているホテルは皆バラバラという。いかにも単独行動を好むバーの馴染みらしい状況。まあどちらにしろ飲み屋街周辺ですが・・・・(笑)。

 という事で午後1時前後でいったん解散、夕方に備えます。


 因みに私はホテルにチェックイン後、部屋で荷物の整理&一服の後、早々に松山市内の散策に・・・・。


 先ずは大街道から路面電車にて松山市駅に移動、そこから炎天下を10分余り徒歩にてたどり着いたのは・・・・。

 土橋料亭街


 一般に?料亭街と呼ばれる地域、こうした存在を”料亭街”と呼称するのは大阪スタイルですかね?
 この寂れ具合が何とも・・・・。
 殆どがデリバリースタイルに変わっている昨今ではいつまで存在できるか?とも想われます。

 因みに裏から見ると・・・。

 土橋料亭街2


 夜に訪れるとまた違った雰囲気かも知れません・・・・。


 ここからどこに行こうか?と一寸悩んだのですが、そういえば松山城って上がってないな・・・・と。

 で、私鉄~路面電車と乗り継ぎ・・・・


 伊予電


 更にロープウェイ乗り場に行く途中古本屋に引っかかり本を衝動買いなんてしながら松山城へ。

 ロープウェイで本丸辺りまで上がり、直ぐに降りて道後の路地裏散策・・・とも想ったのですが、上がってみるとこれが中々雰囲気のあるお城でして・・・・。

 印象としてはこじんまりした天守閣で地味な印象の城と想っていたのですが、間違いでしたね。
 さすがに江戸期からの現存天守を持つ城の一つ。広大な本丸御殿跡等少々観光化され過ぎとの印象も無いわけでは無いですが、それも市民に愛されている故かとも想われたり・・・。

 特に複雑な造りの天守閣の構造物等魅力的でしたね・・・・。

 天守


 また石垣も・・・。


 松山城石垣


 そんなこんなで気がつくと既に4時近く・・・・。


 道後の路地裏は次の機会に回すとして、いったんホテルに帰り仮眠ぐらいとらないと・・・相変わらずの寝不足だし・・・。
 という事で城を下り、ホテルに向かっていたのですが、炎天下を3時間近く歩き回った喉の渇きに耐え切れず、居酒屋の生ビール(&ハイボール)に引っかかってしまいました。

 それでも何とかホテルにはたどり着き、ひとっ風呂浴びて汗を流し、着替えも済ませ、何とか予定通りの時刻にはホテルを出発、道後に向かう・・・ところが路面電車を乗り間違え(ダメダメですな)、現地到着はギリギリの時間。
 
 既に疲れが・・・・

 大丈夫か私・・・・・。


 まあ、なんていっても仕方ない訳で、いよいよメインイベントに・・・・。


 
 

続きを読む »

Copyright © ますた [バーテンダーと呼ばれる程のバカは無し] All rights reserved.

2019/07
22
[ #1119 ]

落語

 昨日落語を聴いて来ました。
 この独演会です。


 IMG_20190721_185941.jpg

 春風亭一之輔 全国ツアー2019


  場所はお店近くの多目的ホール”クララ”です。

 IMG_20190721_131053.jpg


 私が店をさせていただいております東広島市。恐らくこの10年ほど、広島大学の敷地内に在りますサタケメモリアルホールにて桂文珍独演会が執り行われておりまして、そちらの方は何度か足を運ばせていただいております故、上方落語は生で聴かせていただいているのですが、江戸落語のライブはあまり経験が無い・・・という事で足を運んだ訳です。



 で、その感想ですが・・・。


 オープニングの一之輔氏の挨拶トークから前座さんの新作落語~と進み、一之輔氏の”子ほめ”~”置泥(夏どろ)”が第一部。

 此処まで聞かせていただいて想ったのは、しゃべり口調といいリズムやウケの取り方といい、なんといいますか”江戸落語”というよりも”東京落語”といった印象。

 なんといいますか現代の下町言葉といった感じもそうですが、TV等の漫才やバラエティー的な雰囲気を少しばかり感じるといいますか・・・・。




 う~ん、これだと文珍師匠の上方落語の方が性に合うかな・・・?等と感じておりました。


 正統派の上方落語で使われる古い大阪弁というか関西弁というか、何ともやさしい感じがして好きなのですよね・・・。
 どこかで耳にした話ですが、最近TV等(漫才等もそうか?)使われる大阪弁はどちらかというと河内弁に近いもので、本来の大阪弁はあんなに荒っぽいものではなく、もっと優しくて上品なものだったと(船場商人言葉辺りが本来の正当な大阪弁?)。
 
 そんなことをぐずぐずと想いながら第二部を聴き始めたのですが・・・。



 えっ?このネタって”らくだ”だよね・・・・・と。



 私が想う”らくだ”、上方古典の大ネタで、相当に難しいといいますか、へたすると全く笑えない・・・なんてことになりそうなもの(それ程聞いたことがあるわけでは無いのでかなり浅薄な知識ですが・・・・)。

 そんなことを想いながら聞いていたのですが・・・・・、はい笑わせていただきました。
 落語でこんなに笑ったのは久々かも知れません・・・・。あっという間の一時間でした・・・・、それでも屑屋が泥酔した辺りでサゲ、ヒヤでもいいからもう一杯・・・・というところまでは行きませんでした(それでも一時間、どれだけ盛ってるんだ・・・・)。


 ほんと最後の”らくだ”楽しませていただきました・・・・。


 

続きを読む »

Copyright © ますた [バーテンダーと呼ばれる程のバカは無し] All rights reserved.

2019/05
22
[ #1107 ]

津軽三味線

 先日、津軽三味線の演奏を聴いて来ました。

 一月程前の事、東広島市内某所にてこのようなポスターを目にいたしまして・・・。

 ポスター


 ほう、入場無料なのですか・・・。行き易い場所でもありますし、たまには津軽三味線も良いかな?竹山流なんて書いてあるし・・・、といそいそと出かけてみた訳です。

 会場に到着、演奏が始まってみますと・・・・、
 どうやら地域の津軽三味線教室の発表会・・・といった様子。
 これは一寸微妙かな(皆さん失敗されないかな?等と心配しつつ聴くことに成るか・・・等と)?とも想ったわけですが、何はとまれ最後まで聞かせていただきました。

 と言うのも教室の先生の各曲目に対する説明等が興味深く・・・なるほど、と思わせられる面も多く・・・。
 はい、結構楽しめましたね。

 で、以前も想ったのですが、この竹山流の津軽三味線、なんといいますか”うねり感?”の様なものも感じられ、なんといいますかJAZZっぽいな・・・と。
 また、吉田兄弟や秋田風のものはヘビメタっぽいと言うか・・・・。

 そう、たまには和楽器を聴くのも楽しいのです。

 

Copyright © ますた [バーテンダーと呼ばれる程のバカは無し] All rights reserved.

2019/03
28
[ #1094 ]

幸若舞曲絵画

 先の日曜日、久々に晴天という事もありガレージから単車を引っ張り出し・・・向かった先は廿日市市、厳島の向かいにあります”海の見える杜美術館”。
 久しぶりです。

 開催中の特別展示は


 旗


 「幸若舞曲と絵画」展

 所謂、幸若舞をテーマに描かれた各種絵画、絵巻物や屏風絵等の展示ですね。

 で、幸若舞曲。
 信長が出陣前に良く舞ったといわれる舞。
 「敦盛」



”  思へばこの世は常の住み家にあらず
 草葉に置くさら白露、水に宿る月よりなほあやし
 金谷に花を詠じ、栄花は先立って無常の風を誘はるる
 南楼の月を弄ぶ輩も、月野先立って有為の雲に隠れり
 人間五十年、化天(下天)のうちを比ぶれば夢幻の如くなり
 一度生を享け滅せぬもののあるべきか
 これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ  ”


 ってやつ。

 といいますか・・・・まあ、私にはそれだけの知見しかない訳です・・・。


 で、知らない物ってやはり少しばかり惹かれるのですよね。
 更に屏風絵や絵巻物、何と言いますか”洛中洛外図”的で、これまた惹かれるものも・・・・そう、描かれた当時の社会風俗が魅力的といいますか、情報量が多いといいますか・・・・。

 で、いそいそと出かけた訳です。

 山陽道を一路西へ・・・大野ICで降り信号待ちで停まると・・・、ひ、膝が・・・・・。
 歳ですな・・・・。


 閑話休題、美術館に入り先ず見せていただいたのは受付近くの展示室。
 これが”香水瓶”の展示なのです(以前訪れた際には無かった記憶が、最近開設された展示室なのですかね?)。

 古代から現代までの香水瓶等、50点余りの展示。
 中々魅力的でした。
 個人的にはやはり18~19世紀の物に惹かれますね。


 で、メイン展示の幸若舞曲物。

 
 絵巻物等、文字数も多く・・・・。
 結構、目に堪えましたが、見ごたえありました。

 で、”幸若舞”

 鎌倉期辺りに成立し、平家物語等の戦をテーマにした物語を、語りと舞で表すものといった感じですかね?
 また、その底本(的なもの?)それ自体が読み物、物語、絵巻物としても成立していった・・・といった存在の様です。

 ただ、どうも江戸期に入った辺りから、より芸術性の高い”能”や、より娯楽性の高い”浄瑠璃”や”歌舞伎”に取って代わられ徐々に衰退、明治以降はほぼ完全に廃れてしまった存在・・・の様です。

 主要テーマは、義経物、源平物、曽我物、といったところで、これらは歌舞伎等に継承されて人気ですよね。

 また、九州に民間伝統芸能として残っている物の実写映像も流されておりまして(もちろん当時のものそのままかはわかりませんが・・・・)、興味深かったですね。
 (まあ、確かに能や歌舞伎等に押される理由も分かりそうな・・・・)

 
 何はとまれ楽しませていただきました。


 

続きを読む »

Copyright © ますた [バーテンダーと呼ばれる程のバカは無し] All rights reserved.

2019/03
14
[ #1091 ]

文楽

 先日、このような物を観て来ました。


 P3090903.jpg


 文楽です。
 確か6年振りくらいですかね?

 どこかでこの公演が有る事を聞き及び、これは観なければ・・・とチケットを購入、いそいそと出かけてまいりました。
 そう、文楽って惹かれるのです。また、連れ合いが観た事が無いと申します故、一度は観せてやりたいと思った事も理由のひとつ。

 開場の10分前には現場に到着の予定が色々ありまして会場に到着しましたのは開場時間の10分程後・・・・、故に良い席を確保できず少々残念かな・・・?とも思いましたが、やはり文楽は楽しいですね。
 (会場となりましたしまなみ交流館、受付の場所が判り辛く少々あわたました)

 また一緒に鑑賞しました連れ合いやお客様も良かったとの意見、安心しました。

 因みに今回観た演目は”義経千本桜”の3段目と5段目。前回観た”かな手本忠臣蔵”の5段目・6段目に比べると、結構こてこてといいますか、上方ものらしいといいますか・・・、松竹新喜劇ににも通づる泣き笑い感のある演目の印象。

 また前回と違い、字幕を表示する機械が会場に設置されていたのも少々驚きました・・・・。

 狂言にしろ文楽にしろ、基本的に日本語の口語、江戸初期からそれ程変化してないゆえ、そのままでもある程度理解できるのですが、字幕が有るとやはり読んでしまいますね。

 字幕をチラ見し~太夫さんの語りを聞く・・・といった感じで鑑賞したのですが、人形の動きも観たいし、太夫さんや三味線の方も観たいし・・・と結構忙しかった印象。
 (底本暗記出来てる位ならもっともっとたのしめそうでした)

 しかしやはり文楽は惹かれますね・・・・、あの生々しい人形の動き・・・、太夫さんの語り・・・・、情景を的確に表現する三味線の音・・・・、又、機会が有れば是非観たいと思わせられます。


 P3090904.jpg


 因みにこれは若君”六台”の人形。子供なので少々小ぶりです。


 ついついパンフレットまで購入・・・・・。

 P3140902.jpg


 来年の日程もチェックしたいですね。


 

Copyright © ますた [バーテンダーと呼ばれる程のバカは無し] All rights reserved.

2019/02
10
[ #1085 ]

落語心中

 今年の年明け辺り、このコミックに少々嵌っておりました。


   落語心中


 昭和元禄 落語心中     雲田はるこ


 昨年末だったか、或いは年明け早々でしたか、記憶が少々あやふやなのですが有るお客様が「落語心中というマンガが面白くって今、嵌ってるのです・・・」といった意味の事を仰っていたことがありまして(アニメかコミックかは定かではないというか覚えてないというかなのですが・・・・、最近記憶力の減退著しい私です・・・)、その数日後、自宅で連れ合いに「落語心中というマンガ知ってる?面白いという話を聞いたのだけれども・・・」等といいますと、「全巻持ってるよ」との返答。
 そこでこれは読んでみようかと早々に借りまして・・・・。


 読み始めた時は”やはり女性作家が女性誌に描いていた作品、どうも絵のタッチなり、話しのリズムなり、ちょっと合わないかな?等とも思っていたのですが、これが読み進めるうちに段々と嵌ってしまい・・・・という事です。


 で、この作品の何所に嵌ったのか?といいますかこの作品の魅力といいますか、これが何か?と考えますとやはり著者の”落語”という存在に対する愛情という事ですかね?或いは落語が内包する文化というか周辺というか・・・・。そういうことなのでしょうね。



 またそれ以外にも色々と惹かれる面もありまして・・・・。

 例えば主人公の一人、八代目八雲の落語の演じ方、それはある種、伝統を守りそれを練り昇華し高みを目指す感じ・・、対して兄弟弟子の二代目助六のそれは、もっと自由でお客様を楽しませる事に主眼を置いたもの・・・。

 こういったことは我々の仕事にも着いて廻る話しでして・・・、例えば正等で正しいと思えるカクテルの造り方や接客を徹底して通す・・・か、或いは目の前のお客様にあわせる楽しませるという事に主眼を置くか・・・・といった感じで・・・。

 しかしこれが、お客様にあわせる事に主眼を置き過ぎますと・・・、これはバーではなく一杯飲み屋や居酒屋、スナック的に(一杯飲み屋等が悪いとは言いません、結構好きです)成って行きバーとは言えなくなりそうですし、伝統的で正当なやり方を頑なに押し通せばお客様に理解され辛い面も増えますし・・・(それにお客様を引き上げるとか着いてこさせるなんて意識も上から目線的になりそうですし・・・・)。

 そうこのコミックもその辺りの切り口が魅力的でしたね。

 新作も含め現代のお客様でも理解がし易い演じ方を是とする・・・、としかしこれも行き過ぎると、それが果たして落語といえるのか?或いはそもそも落語の定義とは何ぞや・・・?なんてのは良いですね・・・。

 そう、そもそも落語とは・・・・?

 一人で演じる落ちの有る話芸、というのはまあそうでしょう。
 と同時に、其処には江戸の空気というか価値観というか・・・、まあその俎上で行われる話芸でしょうね。
 更に言えば、江戸時代(これは日本がもっとも日本らしく、またある種当たり前で文化的な時代で有ったと私には思われます)の庶民、特に街場の庶民の感覚に基づいた落とし話であり話芸ということなのでしょう。

 勿論、多くの古典といわれる作品が明治に作られたり、形を変えたことも確かでしょうが・・・。
 しかしもしかすると、明治維新以降の社会の西洋化が多くの人々に違和感を与え、消えつつある江戸の面影、過ぎ去った江戸という時代、そうした日本に対する思いを抱く人々多数生み出した事、それ故に明治期に落語が非常に隆盛を迎えたのでは?等とも思えたり・・・・。

 そしてまた、グローバル一直線というか新自由主義に席巻された現代だからこそ、また落語に惹かれる(人が増えている)のか?とも思えたり・・・・。


 色々書きましたが、何はとまれ面白い作品でした、アニメは観てないですし恐らくは観ないと思いますが、久々に落語を聴きたくなりましたね。

続きを読む »

Copyright © ますた [バーテンダーと呼ばれる程のバカは無し] All rights reserved.