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2019/09
03
[ #1130 ]

倉敷ウイスキーフォーラム

 先日(先の日曜日)、倉敷で行われたウイスキーのイベントを覗いて来ました。
 倉敷美観地区に在る”IVY SQUARE”にて行われた”ウイスキーフォーラム”という催しです。


    IVY SQUARE


 数年に一度はこのような催しに出かけ情報収集や新たな刺激をいただいているのですが、今回は中四国においては初の開催という事もあり、いそいそと出かけて来たわけです。

 雨天にも係わらず多くの来場者で盛況で楽しませていただきました。

 また、こうして改めて訪れさせていただきますと、この倉敷という街といいますか、会場のIVY SQUAREやその周辺良いですね。
 それもまたこのイベントが盛況であった理由のひとつかとも想われたり・・・・。

 そう、IVY SQUARE はけっこう広い会場でして、多数の参加者にも係わらずそれほど混雑は感じませんでしたし、また近代化を象徴する赤レンガの造りもまた雰囲気でした、更に周辺の江戸期の倉敷地の遺産である白壁の街並みもまた雰囲気で・・・・。
 またこうした大規模イベントにも係わらず運営もまとまっている様子、良い一日を過ごさせていただきました。

 そう倉敷の地、旧天領という事もあるのか、あるいは空襲に遭わず町衆の伝統が残ったゆえか?往時(江戸期)の地域共同体的文化というか、雰囲気というか・・・、が残っているのかも知れない故か?とも想わされたり・・・・・。
 あるいは観光地ゆえか?とも・・・・。

 また、久々に声を交わすことが出来ました方々もありましたし、どちらにしろ楽しい一日を過ごさせていただきました(少々飲みすぎましたが・・・・)(いつものことか?)。

 
 


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2019/08
08
[ #1124 ]

YUKIGUNI

 先日といっても一週間ほど前なのですが、この映画を観て来ました。
 場所は横川シネマ。


     P8070898.jpg


 映画 「YUKIGUNI」


 著名なカクテル”雪国”を創作され、92歳となる現在でも現役でカウンターの内側に立たれていらっしゃるケルンの井山バーテンダーのドキュメンタリーです。

 やはり仕事柄気になる訳です。

 で、その感想ですが・・・・・。


 映画内で井山氏の発せられる言葉、馴染みのお客様の言葉、娘様の言葉・・・・、どれも”そうそう・・・”と思わず首肯してしまうといいますか、解かり過ぎるほど解かるといいますか・・・・。
 (まあ、言ってみれば私も20年近くカウンターの内側に立っている訳でして・・・)

 また言い換えれば、井山氏を対象としたドキュメンタリーと同時に”雪国”というカクテルを通し”バー”という世界・空間を対象としたドキュメンタリーともいえそうです。井山氏以外のバーテンダー様やケルン以外のバーも登場しますしね。

 と同時にドキュメンタリー作品ですので、主たる出演者は井山氏ですが、主役はあくまで監督、或いはカメラマンという気も当然します。監督の主観、エゴといったものカメラワークといったものこそが作品といいますか。

 そうしたこと(バーという存在全体が取材対象と思えること・ドキュメンタリー作品であること)もある故でしょう、なんといいますか取材対象に思い入れを強くしてしまうといいますか取材対象の支点で観てしまう面もあるといいますか・・・・。
 
 そしてそうなると、取材という行為のもつ暴力性というか、カメラの持つ根源的な暴力性というか、ドキュメンタリー作品の主張というか怖さみたいなものも少し感じたのも事実。
 なんて書くと、何言ってるの・・・・?と突っ込まれそうですがね。
 ”名付けることの暴力性”といった意の事を言ったのは誰でしたっけ・・・・(バタイユ?サルトル? 歳をとるとどうも記憶が・・・・)、まあそういうことです。
 おそらく私が神経質すぎるのでしょうね。

 それはさておき、最初に書いた様に趣向で切る部分が多数・・・・。
 馴染みのお客様の”この店にはお酒を飲みに来るというよりもバーテンダーさんの言葉・存在を楽しみに来ている・・云々”といった言葉なんて、正に羨ましいといいますか、わが意を得たりといいますか・・・・。

 私がバーテンダー故でしょう、少々複雑な感情も抱いてしまいましたが、実はバーに行くことのある多くの方に観ていただきたいと思える作品でした。

 機会が有れば是非。

 (アッ、でも広島での上映は終わってしまったかな?)

 

 

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2019/07
04
[ #1115 ]

主戦場

 今日はガレージから久々に単車を引っ張り出し尾道まで映画を観に行って来ました。

 見た映画はこちら・・・、


  IMG_20190704_110911.jpg


 「主戦場」

 
 慰安婦問題といいますか論争をテーマとしたドキュメンタリー映画です。

 中々興味深い題材ですし、それ故(昨今の社会情勢を考えると)恐らくTVで放映される事は無いであろうと思われる作品故、これは一寸観ておこうか・・・という思いで出かけて来ました。

 それにこのテーマ自体惹かれる部分もありまして・・・(何せ先日も旧緑町遊郭周辺をフラフラしておりましたし・・・)。
 店の本棚にはこんな本も鎮座していたりで・・・

 慰安婦

 。

 因みに映画館は”シネマ尾道”(まあそうですね、この手の映画を上映って呉れるのは此処か横川シネマさんくらいで・・・)。

 IMG_20190704_110827.jpg



 で、感想は?と問われると、まあブログで書くには少々センシティヴなテーマ内容ですので、遠慮しまして・・・。
 まあ、観る人にも拠るでしょうが・・・偏っているとか、押し付けがましい・・・、なんて意見も出そうな作品かも知れませんが、元来ドキュメンタリーなんて偏っていて当たり前な訳でして・・・、そうした面でもよい作品と思えますね。
 是非TVのゴールデンタイムで放映し多くの方の目に留まると色々と議論が起きそうで・・・(まあ無理ですな)。
 
 ということにさせていただこうかと思います。

 強いて挙げれば、この慰安婦というテーマで論争等が行われる場合”カラユキサン”の存在も同時に俎上にのせれば異なった展開になりそうというか、視点が変えれそうにも何時も思うのですが・・・・、としておきましょうか。

 

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2018/12
14
[ #1070 ]

今年に読んだ本から

 今年も残すところ半月ですが、相も変らず脈絡無く乱読の1年だった気がします。
 印象に残った本はその都度此処に記していた気がするのですが、それ以外で印象に残った本を少々。

 今年読んだ本で個人的に最も興味深かったのは恐らくこの本。


    ルポ川崎


 「ルポ川崎」  池部 涼


 東京と横浜の間に挟まれた工業都市「川崎」。その現代の状況というか風俗というか・・・のルポルタージュなのですが惹かれましたね。
 著者は確か音楽ライターの方であった記憶があります。

 その著者が2015年に川崎で起きた中1の少年のリンチ殺人に衝撃を受け、川崎の現状をルポしようとし出来上がったのがこの本ということでしょうが、読んでみて驚いたといいますか、日本も此処まで来たか?というと大げさですがそれに近い印象でした。
 著者が音楽系ライターという事で、その筋では知名度の有る”BAD HOP”というラップユニットのメンバーからの伝手を頼りに、ラップやDJ、(ブレイク)ダンス、スケートボード、パンク・・・・etcといった若者に人気のカルチャーの担い手で川崎在住の連中(というと言い方が悪いかな)に取材するというスタイルで出来上がっています。
 そしてこの川崎という街、若者に人気の音楽やカルチャーといった物を切り口にマスコミっ等では語られないであろう日本の現状といった物を見事に描いている本です。

 確かラップという音楽やブレイクダンスといった物が日本で紹介され始め割と知名度を上げたのはたのは80年代になってからであったと記憶しているのですが、その時はアメリカ、特にNYのスラムというかゲットーというか、そうした所に住む本当に貧しい若者が始めた文化で、高価な機材等、当然手にする経済力も無い彼らが、中古(場合によっては拾って来たりした)ラジカセ等で流す音楽に乗ってやる激しいダンスや、シンプルなリズムに乗せる語り的な歌で、彼らの閉塞感の大きさがその激しさに繋がっている・・・等々の特徴というか印象というか・・・、まあ、そうした紹介のされ方だった筈ですが、現在の川崎、或いは日本の若者を取り巻く現状という物、既にそれに近くなっているという事を実感させられた本でした。
 
 新自由主義に拠る貧富の差の拡大やその固定化、ある種の新しい階級社会化、そうした事を本能的に感じる若者達、その閉塞感、緩やかな絶望といった物が、刹那な暴力や、薬等による麻痺感に向かう現状・・・・。
 其処から抜け出すためのラップ等の音楽・・・等。
 そして悲惨な体験や育ち故に、より格好良く成れる、ラップバトル等で勝てるというある種の逆転的価値観というか・・・・。
 またそこ、現場や街場、正に下から生まれてきたカルチャーというか・・・・(その辺りがHIP・HOPの本質なのかも知れませんが)
 。
 兎に角、迫力でした。

 
 で、この本を読んで思い出したマンガがありまして、それも図書館で借り出し再読。

 この本です。


   リバーズ・エッジ


 「リバーズ・エッジ」    岡崎京子


 ヘルター・スケルター等で著名な漫画家、岡崎京子が1993~94に掛けて描いたマンガ。

 名作ですね。

 そして恐らく舞台設定は、川崎(の西部、多摩川近く)でしょう。

 93~4年というと、バブルのピーク後というか、ピークから下降線に入りつつあった時代ですかね?少なくともそうした気配は濃厚にあった時代というか、感覚が鋭い連中には感じられていた時代では無いかと思われます。特にこのマンガの登場人物の様な若者には、その行き詰まり感というか、そうした物は無意識に感じられていたでしょう。

 偏差値教育、資本主義、バブル・・・・そうした時代風潮が生み出した、レールから外れると生き残れないというか、安定した将来のためには”今”を犠牲にしなければならないというか・・・、そうした感覚。豊かに見えて実はかなり厳しい生存競争的社会。その閉塞感というか不条理というか・・・・。
 これを著者は”平坦な戦場”と表現したのでしょうが・・・・。
 はい、ホント名作だと思います。これが25年程前にかかれたなんて驚くばかりです。

 そういえば今年映画化もされたとかDVDでも借りて観て見るかな?


 まあそんなこんなで今年印象に残った本です。
 来年も良い本に出合えればと思っています。


 

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2018/12
06
[ #1068 ]

ボヘミアン ラプソディ

 ”QUEEN"を描いた話題の映画「ボヘミアン ラプソディ」 観て来ました。

 ”QUEEN" 世代かというと世代なのですがそれ程聞き込んだ覚えは無いのですよね。
 全く聴かなかったという訳でも無いのですが・・・・。


    QUEEN.jpg
 

 確かQUEENが流行り始めた時期、私は小学校高学年、一寸小学生では理解できないというか・・・、またその後も何となく”女性に人気の今で言うところの”ビジュアル系バンド”的イメージも有りで・・・・・。

 それがこの秋位ですかね?QUEENをテーマとした映画が製作され近々公開、という噂を聞いたのは・・・・。

 そう此処のところこうしたタイプの映画多いですよね、私が見ただけでも、五線譜のラヴレター(コール=ポーター)とか、エデイット=ピアフ(ピアフ)、ブルーに生まれついて(チェット=ベイカー)、バード(チャーリー=パーカー)、ゲーンスブールと女達(セルジュ=ゲーンスブール)・・・等々等々。
 そう実は結構、この手の映画好きなのです。

 唯、この映画の噂を聞い折には、ロック=バンドがテーマか・・・・とか、アメリカ映画か・・・・、とか・・・で正直あまり触手は動かなかったのですよね。
 また公開され結構人気という噂も聞き・・・・・(そう、人気の話題作って個人的に余り触手が動かないのです)。

 それが先月辺りから、数名のお客様から”良かったです”との声を聞き、バカナリヤのお客様がお褒めになるのなら、と観てきた訳です。


   ボヘミアン ラプソディ
 
 
 先日、12月1日の映画の日、近所のシネマコンプレックスです。


 でチケットを購入しようとすると・・・・・残り僅か3席。

 エッ?という感じですね。
 此処が満席になるのか?と・・・・。
 ホント流行っているのですね。


 で、観た感想ですが、
 予想より良かったというか結構良かったです。


 個人的先入観として、何と言いますか、フィルムコンサート的といいますか、パブリックビューイング的に人気、いわば大音量でライブを疑似体験できイベント的に盛り上がれる故に流行っている映画かな・・・?と思っていたのですが(ポスターにも”魂に響くラスト21分~~”なんて記されていますし、どこかの新聞の評論でもらしい事が書いてあった記憶も有りで”、ちょっと違いましたね、”QUEEN”の中心人物”フレディ=マーキュリー”の生涯を丁寧に描いたドキュメンタリータッチの映画で、最後のライブエイドのシーンもその延長線というか集大成的に描かれ”良く出来た映画”という印象でした。
 役者さんの演技もらしくて、というか全く違和感無く見れました、そうした面でも良く出来た映画という印象。

 そう結構面白かったのです。

 

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2018/05
31
[ #1028 ]

LUCKY

  LUCKY(ラッキー)


 といっても特別に何か幸運なことに出会ったというわけではないのです・・・・。
 (といいますか、どちらかというと私という人間、普段から、幸・不幸 運・不運 ラッキー・アンラッキー ・・・・といった考え方はあまりしないタイプでして・・・。特に単車なんか乗っていますと転倒の原因等を”不運”に帰結すると同じ過ちを繰り返す気がしますしね・・・。)


 先日映画館で「LACKY」というタイトルの映画を鑑賞て来ましてその話なのです。

 
 
 一月程前でしょうか、どこかで(ネットの情報だったとか・・・・)この映画の事を知りどうも気になっていたのです。
 で、たまには映画館に足を運ぶか・・・ということで先日観て着ました。映画館はシネマ尾道です。


   IMG_20180528_152834.jpg


 閑話休題この映画、何故私が気になったかといいますと、どこかのネットで「ロックな生き方を貫いてきた一人暮らしの老人男性が自らの死期が遠くないことを悟ったとき、どう死と向き合うか・・・云々・・・」といった内容の映画だと紹介されておりまして。
 まあ、”ロックな生き方”たる物の定義なんて良く判りませんが、何となく雰囲気は伝わりますよね・・・・。

 また映画館の紹介では「一匹狼の偏屈な老人が静かに死と向き合っていく姿をユーモアを織り交ぜながら・・云々・・・」と記してあったり。

 さらに公式ポスターでは「90歳の気難しい現実主義者が人生の終盤で悟る、”死とはなにか”云々・・・」という小見出しが着いていたり・・・・・。


   IMG_20180528_133432.jpg



 ロックな、一匹狼、偏屈、気難しい、現実主義者・・・・・。

 これらの形容詞って人事では無い気がしまして・・・・ 笑 (どうも私という人間、一部ではそう噂されているとか・・・?)。

 どちらにしろ、「無頼な人間がいかに死に対峙するか?」という内容とおもわれ、それは気になるというか身につまされるというか・・・・。



 観た感想ですが・・・・。



 いいたい事は良く判ります。

 というか判りすぎるくらい判ります。


 まあ、普段私が考えている事というか、態度というか、姿勢というか・・・・。
 そしてそれ故に、少々、差異が、細かい言い回しが・・・気になるといいますか、物足りないといいますか・・・・。

 東洋思想(あるいは仏教思想)の影響からくる台詞等、クライマックスとも言えそうですが、何せ私は本家本元の日本人ですからねぇ・・・・。
 ”無”とか”空”とかアメリカ人に言われても・・・・というと言い過ぎかな?

 そう確かに良い映画なのですが、そこはアメリカ映画というかアメリカ人のメンタリティーに立脚しているわけで、特にこうしたセンシティヴなテーマとなると、そのメンタリティーの違いにどうしても違和感が拭えないというか・・・微妙に・・・・・。


 また思ったのですが、同じテーマでフランス映画だったり、日本映画だったりするともっとシックリ来そうな気がしますね。
 といいますかそうした映画を観てみたく思いましたね(既にありそうですが)。


 そんな映画でした。





 追記

 ポスターの見出しに「HARRY DEAN STANTON IS LUCKY」と書かれているところをみますと、この映画が遺作となった主演の”ハリー ディーン スタントン”自身をかれの友人達が撮影った映画とも言えそうで、なんというか身内感というか、身内ノリ、といった印象を受けたのもちょっと物足りなさの原因かも知れません。

 まあそれはそれとして、現実主義者=リアリスト という言葉のニュアンスなんてことも考えた映画でしたね。


 個人的には、”リアリスト”ってロマンチストやセンチメンタリストと対をなす言葉で、ロマンチスト=明るい未来が来るはずと夢見ている楽天主義的人、センチメンタリスト=昔は良かった、つまり現実や未来は詰まらないとするやや悲観主義者、リアリスト=今の現実をドライに見つめる現実主義者・・・といった見方なのですが・・・。

 この映画(あるいはパンフ)でも、”現実主義=状況をありのまま受け入れる姿勢や行動と、ありのままの状況に対処する心構え”と記していたりなのですが・・・同時にアメリカ(人)では、キリスト教の神や天国に対する懐疑的態度というか否定というか、そうした意味も強そうに思えましたね。


 そんな映画でした。


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2017/11
10
[ #980 ]

フレッド アステア

 先日ある方が下さった本。


    表紙

 「The Fred Astaire DANSE BOOK」    フレッド アステア ダンス ブック。


 1962年アメリカで出版のフレッド アステア ダンス スタジオ のダンス教本です。


 
 これが面白いのです。

 因みに”フレッド アステア”といっても若い方やダンスに興味の無い方は判らないかも知れませんが、戦前1930年代から戦後の時期にかけて活躍した映画俳優(かつダンサー&歌手)で、アメリカのミュージカル映画の基礎を造ったといいますか、全盛期を支えた方ですね。
 因みに裏表紙に当時の顔写真とサインが・・・・。


 裏表紙

 

 恐らく代表作は「カッスル夫妻」とか「踊るニュウ・ヨーク」とか「ザッツ・エンタテイメント」辺り・・・・。
 (個人的には初期作品がいかにもといった雰囲気があって好きですかね。曲もコールポーターだったり・・・・)

 で彼の後をついでミュージカルの主役となったのが「巴里のアメリカ人」や「雨に唄えば」のジーン=ケリー。


 その後は・・・というと、こうした典型的ミュージカル映画は受けなくなり・・・・・。

 まあストーリーはワンパターン&常にハッピーエンド、といったいかにもアメリカ映画。この能天気さはベトナム戦争が問題視される頃から廃れていき、ハッピーエンドではないアメリカ映画(ニュー アメリカン シネマ)におされて衰退する訳で。
 そう、「イージー・ライダー」とか「真夜中のカーボーイ」とか「ボニー&クライド」とか・・・・。
 (個人的にはスケアクロウなんて好きですかね)

 相変わらず話が脱線気味です・・・・

 
 閑話休題、このフレッド=アステアのダンス。タップは当然巧い訳ですが(タップこそがアメリカのダンスの代表といったイメージが私にはあります)、それ以上にフォックストロットの名手の印象が強いですね。
 軽やかに滑るようなダンス。或いは歩くように踊り、踊りながら歩くというか・・・・・。
 (因みにジーン=ケリーのダンスは、もっと床を踏んでいるというか、力を感じるというか、ヒップホップの萌芽というか・・・そうした印象ですね)


 で、この本を開いてみると・・・・足型など丁寧に書いてあるのですが現代とはかなり違うのです。

 例えば、フォックストロットが、スローフォックスとクイックステップ(加えて言えばブルース)に分かれていないのです(1962年当時、未だ分化はされていなかった訳では無い筈ですが・・・・)。

 こんな感じで・・・

 フォックス


 他、チャチャチャのニューヨークというフィガーがクロスオーヴァーという名で紹介されていたり。

 チャチャ


 まあ競技向けではなくパーティー向けの本、あるいはアステアの様に踊りたい人向けの本なのかも知れませんが、色々と興味深いのです。
 (一寸アステア主演の映画を再見したくなりました)



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2017/10
18
[ #974 ]

エルネスト

 昨日、某ワインインポーター様の試飲会の為広島市内に出ていたのですが、折角市内まで出張るのであればと映画も一本観て着ました。久々の映画館です。

 観ました映画はこちら・・・・、


         エルネスト


 「エルネスト」    場所はサロンシネマです。

 
 日系ボリビア人、”フレディー=前村(作戦時名エルネスト=メディコ)”を描いた作品です。
 因みに”エルネスト”なる作戦時名は”エルネスト=チェ=ゲバラ”が名付けたとか。
 今年がゲバラと前村、両氏の没後50年という事で制作された映画という事の様です。


 感想ですが、坦々とした描き方の中に迫力と雰囲気をかんじさせて呉れる私好みの映画でしたね。

 また主演のオダギリジョー氏の演技というか存在感というか雰囲気というか、登場時から日本人というよりも”いかにも日系ラテンアメリカン”といった感じで、台詞のスペイン語も見事といいますか・・・・(まあ彼のスペイン語がネイティヴから聴いてどうなのか私には判断付きませんが)。

 また映画のスタートがゲバラ氏の広島訪問から始まるのも驚きといいますか(広島の人間なら一度は観ても・・・等と想ったり・・・・ )。
 そう没後50年という事で、ゲバラ氏に対する色々な再評価もされている様ですが、広島訪問といった行動も含めその存在や影響といった事を考えるのも良いのかとも想ったり。

 そうした意味でも観て良かった映画でしたね。


 また、映画の中で”ゲバラ”氏が”自由”という言葉を多く使っているのですがこの自由という言葉、結構捕らえ方が無難しいというか、多様過ぎるといいますか。

 自由を標榜する米国が一方でラテンアメリカの国々を経済的植民地化し、そこでの人々が当たり前に生活する”自由”を奪っているという事実、そしてラテンアメリカの庶民の”自由意思”に基づいた生活・・・云々といった意味で使われている訳でしょうが、どちらかというと私としてはゲバラ氏がどこかで言ったといわれる「農民の悦楽」といった言葉の方がしっくり来る気も・・・・。

 日本風に言えば「民のかまど・・・・」といった感じで・・・・。

 蛇足ながら、この”民のかまど”満たすのが実は保守なのかとも想ったり・・・・。

 というのもこの映画を観てもう一つ思い出したのが、広島県出身の国会議員”亀井静香”氏がこの度政界を引退されると発表された事。

 確か氏の尊敬する政治家の一人が”エルネスト=チェ=ゲバラ”氏だった筈(確かもう一人が”大塩平八郎”だったと・・・)。
 そうした保守観を持たれていた政治家の方が引退されるのも、また時代の流れかと・・・・・。


 閑話休題、好きなタイプの映画でした。

 

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2017/09
30
[ #968 ]

ウイスキーのはなし 8

 前回まで、ビールは宴会向けのお酒で”とりあえずビール”なんて言葉がそれを象徴している様にも思える、またそのビールも”クラフトビール”という言葉が使われ始めた今世紀初頭辺りから嗜好品的(個人的、趣味的)飲み方をする方も増えてきた・・・云々というはなしを書いていた気がするのですが、では(特にここのところ)趣味的飲み方のされる事の多いウイスキーはどうなのだ?ということを考えてみよたく想うのです。


 そう、ウイスキー。宴会等で差しつ差されつといった飲み方には向かない印象が強いですよね・・・・。
 日本式に水割りで飲むにしてもそれぞれ好みの濃さがあったり、最近流行のハイボールといった飲み方なんて当然差しつ差されつはやり辛いです。オンザロックやストレートなら出来ない事は無いですがそうしたイメージではないですしね・・・・・。

 そうウイスキーは個人個人で飲む印象が強い訳でして、そうした日本式の宴会的飲み方からは遠い位置にいるお酒に思えます。
 まあ洋酒ですしね。
 それでもテキーラやウオッカ等のホワイトスピリッツなら、皆で一気飲みというかたちで宴会的飲み方も出来そうですが、ウイスキー(或いはブランデーも)はそれとも違う印象。

  

 ではウイスキーが我が国で昔から嗜好品的(趣味的)の飲み方をされていたのか?というと実はそれも一寸違う気がするのですよね。
 (もっとも昔からそうした飲み方をする方は少数ながら在ったでしょうが、それはどんな酒だろうが食べ物だろうが時代だろうが少しはいらっしゃるでしょうから)

 ではその昔(言ってみれば明治から昭和の後半位まで)、我が国でウイスキーはどういう(飲み方をされる)酒だったのか?



 私が想うのは、ヒエラルキー的な意味づけが強く出た酒・・・・・ということ。


 どういうことか?


 もちろん先に書いたように、個人をベースに飲まれる事は多かったでしょうが、其の中でもある種のヒエラルキーが意識される酒では無かった?という事。


 判り易く言えば・・・・。

 例えばバーやスナック、クラブ等々で飲む場合において・・・。
 平社員は二級のウイスキー(例えばS社だとトリス)を、係長クラスは一級(同じくホワイト)を、課長クラスは特級(オールド)を、そして役員クラスや社長などは、スコッチウイスキー(いわゆるジョニ黒等)を、といった事がかなり明確に意識されていたのではないかという事。
 つまり最近の様に各銘柄の細かい香りや味の違いを個人的に或いは趣味的に楽しむ、という飲み方とは少し異なった飲み方されていたという事。
 当時の邦画等を観ても其の辺りが意識されるシーンは多い気がします(例えば黒澤明の”悪いやつ程よく眠る”とか・・・)。

 
 勿論それは我が国の酒税法上の級分け(特級・一級・二級・三級)の存在が大きいのでは?という意見もありそうですし、確かにそうした面も有ったかもしれませんが、日本酒(清酒)等はそこまで意識されていない印象もありますしね。

 勿論、酒類全般にそうしたヒエラルキーというか、立場・身分的な意識、イメージは有ったでしょう。
 例えば、職工さんたちや肉体労働者は焼酎とか・・・・・。
 (そうなるとウイスキーは都会のホワイトカラーのヒエラルキーが反映される面の強かった酒ともいえそうですが・・・)

 

 閑話休題、ではウイスキーが今の様に嗜好品的飲み方をする人が多くなったのは何時頃からかなの・・・・?

 はっきり何時とはいえないのですが80年代位かな?という気はしています。そして本格的になったのは90年代に入ってからかなと・・・・。
 
 
 そう80年代に入ると”新人類”とか”おたく”という言葉も生まれ、ヒエラルキーよりも個人の趣味等を重視する人々が増え(そこには70年代半ばころからの一億総中流といわれる社会状況の出現も理由として有ったのかもしれません)た事もありそうですし、酒の等級に対する疑問や廃止、関税の引き下げといった事も大きいでしょう。

 そんな中、私の印象ですと80年前後から結構バーボンが流行り(ある種アメリカ的自由のイメージが強かったのかも知れません)、その後ニッカのピュアモルトの発売やサントリーの山崎の発売、バブル経済、等級廃止・・・・・。

 そんな事が効いている印象。

 
 ただウイスキーに限らず酒を嗜好品的(個人的趣味の対象として)飲む流れは世界的な気もします。
 クラフトビールも世界的にブームな様ですし、シングルモルトウイスキーもそう。

 またアメリカ映画等観ていても少し前までは、スコッチウイスキーの12年物=高級品。アイリッシュウイスキー=労働者のウイスキー。ライウイスキーやジンのストレート=アル中・・・・・といったキーワードで語られていた気がしますが、最近の映画では変わってきている印象ですし。


 何だか相変わらずまとまりの無い事を書いきました。
 それはさて置きこれからこの流れがどういった方向に向かうかは判りませんが、私が営んでいるカウンターバーなんてのはやはり個人的・趣味的な空間ですから、やはりこれからもウイスキー等を主に扱っていくのでしょうね。

 

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