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2020/07
19
[ #1208 ]

ペット

 先日、この度の直木賞は”馳 星周”氏が受賞された・・・といったニュースを耳にしました。
 とはいいましても最近はフィクション(小説)は殆ど読まなくなったので、氏の受賞作も未読ではあるのですが・・・。
 (また、何と言うかここ四半世紀位の直木賞、どうも商業化の印象が強いといいますか、今、この作家を受賞させると売り上げが上がりそうな作家さんがもらっている印象・・・)

 閑話休題、受賞作どうも犬を中心に据えたヒューマンな小説との事。
 あの日本ノワールの嚆矢とも思える氏もこうした作品を書かれるのか?というのがニュースを聞いての第一印象。

 しかし、そういえば、「無間地獄」等の馳氏に劣らぬノワール系の小説を書かれる”新堂冬樹”氏も、「動物記」といった作品を書かれていますし、意外とそうしたものかも知れません。
 
 色と欲と言いますか、金銭欲全開のノワール小説、或いは現代社会を描いていると、逆に無私な、或いは文明誕生以前の以前の社会性を持つ犬という存在に惹かれるのかも・・・と、思ったり。

 で、”馳 星周”氏、現在は東京を離れ犬と暮らしていらっしゃるとか・・・・。
 そういえば”浅田次郎”氏にもそんな印象が有りますね。
 更にいえば、やはりノワール系の作品の多い”花村満月”氏も犬好きの印象が・・・・。
 (ほか、漫画家の”守村 大”氏もそうした生活をしていらっしゃる印象が・・・・)


 やはり、人間という存在と深く向き合ったり、現代社会を深く考察するといった仕事をされると、犬の様な存在が必要に成るのですかね?



 で、私は・・・・?というと・・・・。

 そうバーテンダーもある種、人間と言う存在とある種深く向き合わなければならない面がありますからねぇ・・・・。
 でも、今現在は、一切動物は飼っていませんね。
 本来は動物好きな私ですが、環境が許さないといいますか、時間的余裕が無い為、恐らく責任を持って動物、特に中型以上の犬を飼うのは無理と想えます故です。

 座敷で飼えるような小型犬は惹かれませんし(何だかやたらと吠えるイメージが・・・、全てでは無いですが)。
 (そういえば何だかよく吠える小型犬を買っている方って・・・、OOOOO的なO性が多い気が・・・?)(おっといらない事を書いてるな)

 では猫は・・・?というと・・・。
 まあ、半ノラ的な奴にたまに餌をやる・・・といった付き合い方が理想なのですが、現代ではチョット不味いですよね・・・。

 それに私のような中年のおっさんが矢鱈と猫を溺愛・・・と言うのもぞっとしないし・・・・(どちらかというと猫という動物、女性が飼うのに似合っている気も・・・・)。
 そういえば”猫とじいちゃん”という映画がありましたが、あんな感じで付かず離れずというか、友情的付き合いなら少し惹かれるかな・・・?まあ、どちらにしても今は無理ですね・・・。

 それに猫的性格の連れ合いを飼ってますし(実際は飼われている?餌付けをされている?  笑 )・・・・・。

 後、動物の毛が体に付くのも、チョット遠慮する理由のひとつ。

 今の仕事を、引退、或いは半引退、となれば考えてみたいところでは有るのですが・・・・・。

 
 まあ、それはそれとして、久々たまには小説でも読んでみるますかな・・・。
 
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2020/07
09
[ #1206 ]

感染症と文明

 タイムリーな書名の新書ですよね。
 先日読んでみました。


    P7090919.jpg
  

 「感染症と文明」  ー共生への道ー     山本太郎


 タイムリーと書きましたが初版が2011年なのでそれなりに古いです。また著者名が山本太郎と有りますが、タレントから政治家に転身し、最近話題の方ではありません(同姓同名の別人です、まあ、わかりますよね)。

 閑話休題、この本の内容ですが、”感染症からみる人類史”といった内容で、はっきりいって私好みの内容でした(まあ、タイトルとしては、やはり”感染症と文明”の方が売れそうではありますよね?)。

 好みの内容と言うこともあり、また岩波新書と言うこともあり、また著者が同世代と言うことも有るのか、個人的には非常に読みやすい本でした(チョット読み易す過ぎる位・・・)。
 大雑把な内容としては、人類というもの、農耕(灌漑農法)を始めて以降、まとまった人数が一定地域に定住するように成った事により、感染症の流行にさらされる様になった、そしてまた、それらの感染症と足掻きながらも共生することにより文明を築いてきた。
 そして近代と成り、細菌やウイルスの発見、抗生物質やワクチンの発明により、それらの感染症に戦いを挑み勝利して来た様にも思えるが、最終的には、けっして心地よくは無いかもしれないが共生するしか最終的解決方法は無いのでは・・・・?
 とまあ、こうしたものです。

 そしてそれを、人類が体験した多くの感染症の流行のエピソードの紹介から読ませてくれます。
 また、最近良く耳にするようになった”集団免疫”の説明も興味深いです(集団免疫とは何ぞや?何故、集団免疫を目指すのか・・・等々)。

 他、印象に残ったのが、20世紀初頭前後に流行したポリオの話(太平洋戦争時の米国大統領 F=ルーズベルトもそうだったとか・・・・)。
 元々ポリオウイルスは、ほとんどの乳幼児が幼児期に罹患していた病気らしいのですが、幼児期(生後半年以内程度)ど罹患すると、母親から受け継いだ先天性の(自己)免疫や、初乳の免疫効果により、重症化することなく終わり、それによって生涯の免疫を獲得できた病気だったらしいのですが、おそらくは19世紀半ば、たとえば顕微鏡の発見や最近の発見等の医療の発達や情報の流布により、中産階級以上の家庭で、乳幼児に対する過保護的な養育が多くなり、結果、小学生に上がる程度の年齢に成り、初めてポリオウイルスに罹患、重症化する人間の多量の発生・・・・という歴史を経ていると。
 (そういえば19世紀ビクトリア時代に、理想的家庭での育児、教育といったモデルケースの様な物が始まった記憶が有りますね)
 そして戦後はワクチンの予防接種による免疫の獲得・・・といったやり方で現代に至る・・・と。

 また、種痘に拠る天然痘の撲滅という事が実現されたことにより、その後、ある種の科学万能論というか近代医療万能論的な方向に人類は流れているが、もしかするとそれは我々人類の驕りかも知れない、天然痘ウイルスの撲滅が地球全体の生命サイクルに対し、実際にどんな影響を与えたか?という事自体、実は証明されていない・・・といった意のくだりも、思わず首肯したくなりましたね・・・。

 今の時期に読むにはお勧めの本というか、ハイ、私好みの本でした。


 まあ、確かに目の前に病気の存在が有ると、この本の様に大局的見方というか、客観的な見方というのは出来辛いとは思いますが、感情的に成り過ぎてもねぇ・・・・。
 どうせ生老病死の苦からは根本的には逃れられないわけですから。


 (そういった面でも昨今のマスコミ等の扇情的とも言える報道はいかがなものかと・・・・。「安心安全」なんて台詞で余計に人々の不安を煽っているように思えるのですがね?まあ、商業マスコミ、或いは広告なんてものは、人々を不安にさせて商売をしてきた存在では有りますが・・・。しかし生老病死をネタにそれをやるのはねぇ。少し前まではその手のTVCMは禁止だった筈ですよね・・・・)
 

 

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2020/05
05
[ #1191 ]

震災ゴジラ!

 タイトルに惹かれ図書館で借り出した本ですが、いや~、良かったですね。
 コロナ禍にみまわれている今だからこそ読むべき本、等と書くと流石に少々大げさかも知れませんが、そう思わせてくれる本でした。


       P5040918.jpg




         「震災ゴジラ!」   佐藤健志


 この著者、個人的には初めて耳にする方だったのですが、戯曲・小説・評論・翻訳・DJ・社会分析・ダンス・・・等々多方面に活躍されていらっしゃる方のようです。
 
 因みに本作は東北の大震災後の社会風潮に鑑み、近代日本(人)の集団無意識というか社会心理というか、行動というか、そうした事の考察および分析等・・・・といった感じですか。

 そしてそれらは多岐にわたるのですが、掻い摘んで言えば・・・、

 「明治維新時、わが国は攘夷から開国に明らかに変節した。そしてその変節を誤魔化す為、富国強兵の達成こそが維新を正当化するという論理の基、富国強兵にまい進するが、強兵はワシントン軍縮会議で怪しくなり、布告も昭和恐慌で破れ、それを切欠に維新的に回帰し先の大戦に突入、鬼畜米英をスローガンに本土決戦、一億玉砕に突き進むが、昭和20年8月にまたまた変節、敵であったアメリカに擦り寄り、敗戦を終戦と言い換え、占領軍を進駐軍と言い換え、経済的発展(金銭的豊かさ)こそがそれを正当化するとばかりに経済発展のみにまい進するが、バブル崩壊でそれも行き詰まり、さてどうする?と成ったところに先の震災が発生。その風景を戦後の焼け野原と同一視し、”禊は済んだ”とばかりに復興を叫ぶが、元々確固たる主体性も無く進んで来た訳で・・・・ちゃんとした未来像も描けず・・・・云々」

 さらに言えば、「鬼畜米英に擦り寄ることで成し遂げた戦後の経済発展の虚妄性を破壊してくれる”ゴジラ”的存在、いわば破局を待望する心理もあり・・・・」
 「また、そうした面で右も左も、改憲派も護憲派も同じ穴の狢であり・・・」
 「そうした面で”禊”とは歴史に筋を通さないまま、筋を通したかのごとき気分にひたる行為である・・・」

 等々

 言葉の選択等々、少々違和感を感じる部分もありますし、私とはやり方も違いますが(まあ、まったく一緒だと読む価値は無いわけで・・・)、だからこそ非常に興味深い、刺激的本でした。

 まさに”ゴジラ的”なコロナウイルスが猛威を振るう今だからこそ、読んでいい本だと想いますね。
 (冗談抜き、ホントですよ)

 久々に面白い本に出会った気分です。

 
 
 

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2020/03
09
[ #1172 ]

世界遺産

 確か昨年末に購入した新書です。


      世界遺産


 「世界遺産」というキーワードが世間を賑わせる様に成ったのは、といいますかその言葉を私が良く耳にするように成ったのは確か25年ほど前だと思うのですよね。
 当時印象に残ったのは”屋久島”でしたかね?そしてこの登録をきっかけに島の自然が守られると良いな・・・、等と無邪気に思っていたわけですが。
 他、奈良や京都の建築群や姫路城、厳島神社等もその頃登録されたと思うのですが、それらはどちらかというと国宝に指定されていたり文化財登録をされていたりで・・・、世界遺産、それで?という印象だった気がします。

 その後、たしか知床の自然遺産登録の頃から、観光客の増加に伴い、逆に自然破壊に繋がるのでは・・・?なんて話が出始めた頃から、少々”なんだかな・・・?”とも思うようになり、更に15年ほど前くらいですか、石見銀山の登録前後から、なんといいますか”登録レース”というのですか、妙な盛り上がり方といますか(この盛り上がるという言葉、どうも好きになれないのですよね)、マスコミのあおり気味の報道といいますか・・・、そんなことが気になり始め・・・。
 更にその後は、地域おこしの目玉といいますか、観光地のブランド化といいますか、箔付けといいますか・・・。ホントなんだかね?といった感じで・・・。
 更に最近は、日本遺産とか、産業遺産とか、近代遺産なんて言葉まで聞こえ始め・・・・。
 (またそれ以外にも矢鱈とマスコミ等で、レジェンドとかレガシーとか、伝統なんて言葉が連発され、少々、気持ち悪いというか軽薄というか・・・・)


 で、この新書ですが、そのあたりの経緯といいますか、問題点といいますが書かれている本です。

 読み始めての印象は、私同様、世界遺産の変化というか登録騒ぎというか、其の辺りに、ある種の疑問というか危機感というか、まあ言ってみれば”いかがなものか?”と思う人がちゃんといたのですね・・・というもの。

 もっとも著者の方、朝日新聞文化部で活躍されていた方ですので、まあ、その筋の専門家でしょうから、そうした疑問や問題提起をもたれるのは当然といえば当然でしょう。

 ただ思ったのは、ある種、世界遺産レースを煽って来た側の(日本のメディアって基本的にそういうスタンスだったはずですし、近年はある種の過剰報道というか・・・)の方ともいえる訳で、そうした事ゆえでしょう、行間に著者の懊悩が読み取れる気がします。
 そうした意味でも良心的本という印象です。


 しかし思えば、この世界遺産に限らず、すべてのものがわかりやすいブランド化というか権威主義化といいますか・・・。
 特にここ最近は観光の”インバウンド”化なんて言葉が矢鱈といわれ、其の手段としての観光資源の権威付けとしての00遺産登録なんて感じで・・・・。
 其の一方で、そうでない文化財の保護といった問題も・・・。
 そう何といいますか、この数十年、学術的視点や価値が評価されなくなり、観光資源等、わかりやすい経済的ベクトルばかりがすべての面で幅を利かせる風潮とも思え・・・。
 だいたい”文化”なんてもの、わかり難いものですし、それについて思索を深めることに意味があると個人的には思うのですがね・・・・。

 そんな事を思った本でした。

 
 
 
 

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2019/12
07
[ #1153 ]

冊子

 こうした仕事をしておりますと色々の業者さんから、各種カタログや冊子等が店に届くのですよね。

 その多くがカタログ的なものなのですが、それらの内にも色々とコラム的なものが有ったり、またそれ以外にもバー業界向けの冊子もあります。

 その中で先月届いた某輸入業者の冊子、テーマがこんな感じだったのですよね・・・・。


   PC070916_201912071152019ad.jpg


 そう、いかにもなテーマでして、”バー入門”という感じで、(オーセンティック)バーでのマナーであるとか飲み方であるとかが色々記されています。

 もう少し具体的に記せば、・チャージ・サービス料・料金といった事とか、服装や人数、オーダーの仕方、等々・・・・。

 おおむね首肯できる内容(勿論拙店とは異なる部分もありますが・・・・、そもそも拙店、単なるバーでそれほどオーセンティックなやり方をしている心算も無いですし・・・・)。


 しかいそれはさて置き、今何故、バー向けの冊子でこのようなテーマを取り上げられたのか?とは思う訳です。


 まあ、恐らくは、所謂”バー”という空間、世界、やり方が我が国では理解され辛くなってきていて、各個店様もその辺り苦労されていらっしゃる故なのでしょうが・・・・。
 といいますか、”男の流儀”なんて本が本屋に平積みされていたり・・・で、恐らくはバーに限らず昔からの作法とか不文律とか方法論とかマナーといった物が消えている、あるいは継承されなくなっている故なのでしょう。

 世の中全てがカジュアル化しているというかなんというか・・・・。
 
 そう確か数年前に某新聞のコラムで、”今の内閣はヤンキー内閣でまた同時に日本全体がヤンキー化しているのでは?”といった言説があり興味深く読んだ記憶があるのですが、まあそういう事かも知れません。
 (因みにヤンキーとは、米国人のそれではなく不良的な価値観を是とするメンタリティーの人々です)

 (そのコラムに拠れば)所謂ヤンキーと呼ばれそうな人々、地域等の自閉的中間的共同体(まあ村社会ですね)への帰属意識が強く、いってみれば他者であろうが何であろうが、人は皆同じような考え方をしている筈だ、という感覚をベースに行動されているのが特徴ということで。
 バーの様に隣に座られている方は”もしかすると自分と異なった感覚の持つ主かも知れない?”といった想像をされない訳でして(更にいえばカウンターの内と外の立場や役割の違いといった事に対しても・・・・)。確かにバーのカウンターと言った個人主義的で、ある種知性的であることを是とする空間とは相性は良くないわけでして・・・・。


 そう、確かに田舎町で20年程バーを続けていますと(ある種定点観測をして来た?)、色々とありますし、そんなことを感じますしね・・・。

 
 でも此処で、”ハタ”と想ったのは、この冊子、バーテンダー向けの冊子ですよね?
 当然、バーテンダー、その店ごとに有る程度違いはあるでしょうが、それぞれの流儀は保持されているというか、それを売り物にしている面も有る訳でして・・・。
 この冊子に書かれている様なことは当然判っているわけでして・・・・。

 というと、お客様に読んでいただければ・・・・、という趣旨の特集だったのですかね?

 しかし、それも押し付けがましい気はしますよね?
 それに、”バーにはバーの流儀がありバーらしく飲まなければいけない”という意識の無い方々(所謂ヤンキー的な方々)は恐らくこんな文章は読まれないでしょうし、既にバーらしく飲まれている方々は当然しっていらっしょる事ですし・・・・。

 どう使えば・・・・?


 まあ、こんな風に話のネタにさせていただくのが良い使い方かも知れませんね・・・・(笑)


 

 

 

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2019/11
02
[ #1145 ]

暴力はどこからきたか

 この手の本がすきなのですよね。

 先日図書館で借り出した本ですが、タイトルといい、装丁の写真といい、内容といい・・・、正に私好みの一冊でした。

 この本です。


 
   PB020916.jpg

 
 「暴力はどこからきたか」  -人間性の起源を探るー   山極寿一

 
 2007年の出版なので少しばかり前の本ですが、まあ、良い本に新しい古いは余り関係ないですよね(そして確か著者の山極寿一氏、現在では京大の学長に成られていた様な・・・・)。

 内容としては、霊長類社会生態学を専門とされる氏らしく、そのほとんどが、所謂サル類や霊長類の行動観察から得られた、彼らの生態や社会の話でして、人間の暴力という件に関しては、最後に少し・・・といった感じなのですが非常に楽しく読めました。

 私自身この手の話は好きで、またこの作品が少し前の出版という事もあり既知の事柄も多かったのですが、そうした事も関係なく面白かったのです。非常に整理された内容ですし、読んでいるうちに少しばかり疑問が生まれたりした場合でも、数頁先にはその疑問に答えてくれる事が平易な文章でしっかりと書かれている・・・といった具合で・・・・。

 しかしこうした本を読むと、サル類や類人猿といった物が、非常に高度で自然に即した社会性や、ある種”作法”というか”文化”というか”しきたり”というか、そうしたものを身に着けている事に驚かされます。
 特にゴリラやボノボ等、言ってみれば「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」的に、群れのボスが謙虚さや、他の個体に対する気遣いを身に着けている事等・・・。

 比して現代人、その辺りの事を忘れ去りつつ有るのでは?とも想わされたり・・・。
 そういえば”人類は退化した2足歩行のサル”等と開高健も喝破しておりましたが、産業革命やフランス革命といった近代の目覚めと共に人類はそうした社会性を失い始め退化を始めたのかとも・・・・。



 最近、”本離れ”といった事が盛んに言われておりますが(そういえば先日近所の本屋がまた一軒閉店していましたし、らしい古本屋も街から無くなってしまったし)、たまにはこの手の本を読んで、我々(人類とは)何ぞや?とか、どこから来てどこへ行くのか?とか、この世とはいかなる物であるのか?とか・・・、そういった根源的な事に想いを馳せるのも大事かな・・・とは、思いますね。

 特にこれから”AI”なんて物が発達してくると、殆どの事は人工知能や器械にとって変わられるでしょうから・・・。
 そして恐らくそうした場合に人間にしか出来ないこと、人に求められる事、というのは恐らく”哲学”といった物に成るのでしょうから・・・・。

 

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2019/07
04
[ #1115 ]

主戦場

 今日はガレージから久々に単車を引っ張り出し尾道まで映画を観に行って来ました。

 見た映画はこちら・・・、


  IMG_20190704_110911.jpg


 「主戦場」

 
 慰安婦問題といいますか論争をテーマとしたドキュメンタリー映画です。

 中々興味深い題材ですし、それ故(昨今の社会情勢を考えると)恐らくTVで放映される事は無いであろうと思われる作品故、これは一寸観ておこうか・・・という思いで出かけて来ました。

 それにこのテーマ自体惹かれる部分もありまして・・・(何せ先日も旧緑町遊郭周辺をフラフラしておりましたし・・・)。
 店の本棚にはこんな本も鎮座していたりで・・・

 慰安婦

 。

 因みに映画館は”シネマ尾道”(まあそうですね、この手の映画を上映って呉れるのは此処か横川シネマさんくらいで・・・)。

 IMG_20190704_110827.jpg



 で、感想は?と問われると、まあブログで書くには少々センシティヴなテーマ内容ですので、遠慮しまして・・・。
 まあ、観る人にも拠るでしょうが・・・偏っているとか、押し付けがましい・・・、なんて意見も出そうな作品かも知れませんが、元来ドキュメンタリーなんて偏っていて当たり前な訳でして・・・、そうした面でもよい作品と思えますね。
 是非TVのゴールデンタイムで放映し多くの方の目に留まると色々と議論が起きそうで・・・(まあ無理ですな)。
 
 ということにさせていただこうかと思います。

 強いて挙げれば、この慰安婦というテーマで論争等が行われる場合”カラユキサン”の存在も同時に俎上にのせれば異なった展開になりそうというか、視点が変えれそうにも何時も思うのですが・・・・、としておきましょうか。

 

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2019/01
31
[ #1083 ]

橋本 治

 作家の橋本治氏が亡くなられたというニュースを耳にしました。
 氏の作品といいますか文章といいますか、好みでした。

 また一つ何かが終わった・・・といいますか時代が変った気がします。
 残念です。

 合掌


        橋本治

 

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2018/12
03
[ #1067 ]

「その日暮らし」の人類学

 先日図書館で借り出したこの本、私好みといいますか”我が意を得たり”といいますか・・・、非常に興味深かったのです。



       「その日暮らし」の人類学



 「その日暮らし」の人類学     小川さやか

 副題に ”もう一つの資本主義経済” と付いていますが、言ってみれば80年代以降の新自由主義的資本主義は大多数の生活者を幸福にしなかった、という現実を踏まえ、太古の採集的生活を継続している先住民等の生活、或いは彼らの自信に満ちた日々の生活等の研究から、19世紀以降に隆盛した近代的資本主義では無く地域の慣習や習慣等に密着した社会経済の有り方の良さ、といった物を提示している本ですかね?

 確かに私好みの内容。またそれ故に”物足りなさ”といった部分も多々有るのですが(まあ所詮は”新書”ですしね・・・、というと失礼か?)・・・。
 例えば全体として、参考文献の紹介的に成っている面とか、あえて主張を抑え気味に書かれている面が突っ込み不足と感じるといいますか、卒業論文的といいますか官僚文章的といいますか(あとがきなんてもっと尖ってよいと思いますが)・・・、その辺り著者の若さを感じるといいますか・・・・まあ、不満も色々とあるのですが・・・・・・。
 
 例えばこの本、「Living for Todey という言葉をキーワード、視角として色々な事を切り取られている訳ですが、私としては何故に「その日暮らし」の言葉ではいけないのか?或いは「今を生きる」等々では駄目なのか?と想う訳です。
 そうあえて「Livinng for Today」なんていう英語を使う故に(他にも各種外来語が多用してありますが)、かえって近代西洋的な視点に拠る上から目線の視点になっている印象を受ける訳で、それはこの本の趣旨とは全く逆の印象を与えかな無いのでは?とかね・・・。
 等々・・・・。

 等と否定的なことばかり書いていますが、それも好みの本故といいますか・・・・久々、人に勧めたくなる本でした。
 まあ、私自身が”儲からないBARのマスター”という、正に「その日暮らし」の生活をしている故かも知れませんが・・・ 笑 。


 そう、京大の霊長目や文化人類学系の本、面白いのですよね。

 
 

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