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2018/08
24
[ #1046 ]

古地図展

 先日これを観て来ました。


   古地図展


 (福山駅北の)  広島県立歴史博物館の企画展示  「日本人の地図づくり」

 
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2018/07
03
[ #1035 ]

今年の散策・・・

 今年も少しばかりリフレッシュ休暇といいますか、少々お休みをいただき色々と散策してまいりました(台下冷蔵庫も壊れてしまったし・・・・とか?)。
 周って来たのは兵庫津周辺~海雲台~旧沖之村(常盤)遊郭跡周辺&鶴丸城址・・・といったところです。

 
 先ず最初の目的地は兵庫津周辺・・・今で言う神戸市兵庫区ですね・・・・。
 
 この神戸市兵庫区の海際、古くからの重要な港町でして(今の神戸港は幕末以降の発展の印象が深いです)、古くは遣唐使、日宋貿易、日明貿易、北前舟、朝鮮通信士・・・等々の寄港地として名の挙がる場所、また平安末期には清盛が都を築こうとしたりと・・・・兎も角、日本史において重要な港町なのです(その割りに影が薄い印象も)。

 明治半ば以降に全国に鉄道網が普及するまでは海運(水運)が重要な輸送手段でして、人・物・情報といったものが水の上を移動していた訳です(最も最近では鉄道インフラも新幹線と都市部以外は見捨てられ気味ですが)。
 そしてこの兵庫の港(兵庫津・兵庫の関)はその中でも都に近く重要な場所、それ故に清盛も都を築こうとしたりした場所。
 また清盛といいますと、私の生まれ育った広島の瀬戸内とも関連深く音戸の瀬戸や厳島神社と関わりは直ぐに思い浮かびますし、まあその辺りも含め一度訪れてみたかったのです。


 そしてこれが兵庫の清盛像

 清盛像

 
 晩年の剃髪後のお姿ですね。この像があります住吉神社周辺に往時に関連するものが多く残され、また清盛の存在感が強いです。
 広島の清盛像、どちらかというと未だ若かりし頃といいますか上り調子の頃、対して兵庫は晩年の清盛を・・・という印象です。

 
 また運河付近に到着しますと、至る所にこのような幟が・・・・。

   幟


 知らなかったのですが、明治期に造られた兵庫運河を中心とした遺構が日本遺産として登録されたという事なのでしょうね。
 そういえば私が店をさせていただいている東広島の西条駅前の酒蔵が密集している地域も確か・・・・(もしかするとこの日本遺産、明治の近代産業遺構中心なのですかね?個人的には江戸以前が日本らしい気がするのですが・・・)。


 少々再開発され過ぎというきらいもありますが確かに雰囲気はあります。

 水門 1  水門 2

 この二つの水門やこんな風景

 兵庫運河



 で、私としてはこの写真に小さく写っている紅い橋にやはり惹かれる訳で・・・・。

 その橋、


 新川橋


 新川橋を南に渡った周辺、往時は新川遊郭として賑わった場所です。

 もっとも現在では再開発が進み当時の面影は全くといっていい程残っていませんが・・・・、


 新川 建物

 しいて言えばこの建物が一寸雰囲気でしたかね・・・。

 しかしこれら(遊郭の存在)もわが国近代の一つの側面ですしね、そうした存在を保全しても・・・と思うのは私だけでしょうかね?

 
 とまあこんな事を思いつつ兵庫運河周辺を散歩した後はそのまま北に歩き、新開地周辺へ・・・・。
 この”新開地”という地名、如何にもといった感で惹かれます。


 歩いて見ますと大衆演芸場が残っていたり・・・・。

 新開地劇場


 ドヤが残っていたり・・・・

 どや


 と、雰囲気です。

 まあ港近くは日雇い港湾労働者等々が必要とされる面もあり、こうした雰囲気ありますよね・・・・。
 


 で、其の新開地の直ぐ傍に旧福原遊郭跡がありまして・・・・、吉原・嶋原と並び、3原の一角を占めた著名な遊郭地、また多くの女性が働いていたことでも(洲崎等とともに)著名な場所。


 当然歩いて観ます・・・・。



 ここも空襲で焼けていますので古い建物は無いです。また、戦後直ぐの建物も少ないです。強いてあげればこのような旅館が数軒見受けられました。

 福原

 
 といいますか福原、しっかり現役の風俗街として存在しています。
 東京の吉原がマンション等に転換している場所が多かったり、歴史遺構的雰囲気を表に出そうとしていたりするの比べ現役感が強いです。


 福原 看板


 流石、関西ですか?



 とまあ神戸はこれ位で・・・・続いて(翌々日)こちらを訪れてみました・・・・。












 プサン



 反対から観ると・・・。

 プサン2



 完全に現役ですな・・・・。
 (因みに場所は海雲台、某所)


 夜はこんな風景になるのでしょう・・・・。
 
 ジオラマ


 このジオラマですが、タイトルは”金上等兵の休暇”とついていましてこちらに展示されていました。




 ラブランド

 
 済州ラブランドという場所です。


 済州島にありますテーマパークです。
 多くの現代アート作品が展示してあるテーマパークなのですが、テーマが”性”という事で・・・・・・まあいわば”秘宝館”な訳ですが(済州島、新婚旅行のメッカで温泉もあるということで・・・?)、基本的に作品は芸大の方が造られたらしく、結構アートしています。


 例えば・・・・。

 ラブランド3



 と同時に秘宝館ですから笑いを取ることも忘れず・・・・。

 ラブランド2



 元々春画の事を”笑い絵”とも言いますし、この手のものはおおらかに笑って鑑賞するのが一番ですね。
 はい、お勧めのテ-マパークです。



 そして更に次の日はこちら・・・・。

 思案橋


 旧沖之村遊郭傍の思案橋です。
 先の新川橋もそうですが、遊郭的空間、やはり川や橋が結界として存在するのがよいですね。
 場所は鹿児島・・・。

 ここも今は昔で、往時の建物は殆ど残っておりません。
 強いてあげれば・・・・。

 タイル  旅館  つれこみ


 唯、これらの建物が在る大通りの一本裏の通り、しっかり現役で明るいうちから黒服の男性がしっかり立たれていました(この辺が南国か?)


 とまあこんな感じで歩いて来ました。



 おっと、他、鶴丸城址も・・・。

 弾痕

 美しい石垣に壮絶な弾痕です。


 細かいことは店のカウンターででも・・・・。



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2018/06
05
[ #1029 ]

若冲 他

 先の日曜日福山方面にいっておりました。

 主目的はこれ、


      若冲


 ふくやま美術館で開催中の特別展 
 「若冲と京の美術」  -京都 細見コレクションの精華ー   展


 連れ合いも鑑賞てみたいといい、気候も良いので久々のタンデムです。

  
 でその展示ですが、良かったですね(ここ数年のふくやま美術館、行きたくなる特別展が多い気がします)。

 全体としては若冲展というよりは細見コレクション展といった内容で、いかにも京都というか都の趣味というか、そうした雰囲気が感じられる展示物が多く堪能させていただきました。
 (以前京都の細見美術館を訪れた際は休館日でしたので、そのリベンジが出来た気分です)
 
 前半の展示は特に都趣味というか、派手&雅というか・・・、洛中洛外図や祇園祭礼図といった屏風絵も多く展示され(ハイ、好みなのです)嬉しかったですね。またそれらの屏風絵や扇面画等に描かれた人物の構図等、後の浮世絵等にも引き継がれているというか浮世絵師達が参考にしたであろう事も想像出来、楽しかったです(そういえば、錦絵の嚆矢晴信の師匠の祐信は京都の絵師でしたしね)。

 また、同美術館で併催されておりました「日本伝統工芸中国支部展」も観させていただいたのですが、これまた良かったのです。
 特に書く受賞作が展示されております展示室のもの。陶器等迫力満点で、眼福でした(というか驚き&圧倒されました)。


 

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2018/04
21
[ #1019 ]

パリジェンヌ

 昨日このような展示を鑑賞て来ました。


      パリジェンヌ

                 「パリジェンヌ展」
 
   中々キャッチーなタイトル、広島県立美術館の特別展示です。 

 事前広告等に拠りますと18世紀半ばから20世紀半ばにかけてのパリの女性をテーマとした展示、ということで19世紀半ばから20世紀前半にかけての社会風俗等に少々興味惹かれる私としてはやはり観てみたくなる企画展ではあるわけです。

 ということで何はとまれ出かけて来ました。


 個人的な感想としては”少々あっさりした展示”という印象。

 まあ考えてみれば18世紀半ばから20世紀半ばにかけての”パリジェンヌ”とはいいましても余りにその範囲といいますか意味するところは広い訳でして、それを総括する展示といいましてもね・・・・・。
 
 はい出来ればもう少しテーマを絞り込んだ展示内容であれば・・・・とは思いましたね。
 基本的に女性のファッションが中心とは思えたのですが、それに徹して特化されている訳でもなく少々ぼやけた印象、点数もそれほど多い訳でもありませんし・・・・。

 そうファッション一つとっても切り口は無限にありそうですし、或いは女性の社会進出なんてテーマだって・・・・・・・・。
 19世紀~20世紀前半って特に社会変化の大きい時期ですから、風俗にしろ文化にしろ文明にしろ社会システムにしろ、政治システムにしろ・・・・・・。


 とまあ苦言的なことばかり書きましたが、それでも最低限押さえる所は押さえてある印象も・・・・。

 私としては初見のロートレックの油絵とか、初期のピカソの素描とか、或いはカフェ・ドームや晩年のキキの写真とか、”ロレット”を対象としたリトグラフとか・・・・・・。


 それと19世紀のファッション・プレートやそののちそれらが転じたポスト・カード等は私好みの方向ですし・・・・・。
 因みにファッション・プレートとは、当時の最新流行の服装の広告絵といいますか・・・。当時それらが一冊の雑誌にまとめられ最新流行のファッションを形づくっていった訳です。


 因みに、拙店の店内にも当時の物が一枚架けてあります。


 こんな物です。


 1853.jpg

 因みに1853年の物。


 会場に主として展示されていたのはもう少し後のもの。其の一枚がポストカードになっていましたので、買ってきてみました。


 こちら

 ファッションプレート



 これは1872年の物が元ですかね?


 更に言えば1830年位だとこんな感じ。

 1930-3



 そんなこんなで、少々物足りなさは有ったものの割りと楽しんで来たのは事実です。


 


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2018/03
09
[ #1012 ]

ミュシャ展

 ひろしま美術館で開催中の「ミュシャ展」を観て来ました。


     ミュシャ展




 ミュシャの描く絵画、ポスター、イラスト、リトグラフ、或いは女性像等・・・・、好きか?と問われますと、実はちょっと苦手だったりするのです(では何故に観に行く? 笑 )。唯、彼の活躍した時代、(19)世紀末からベル・エポックと呼ばれる時代の社会風潮に興味を惹かれるといいますか、魅力を感じる面が有りいそいそと出かけた訳です。

 その展示内容或いは鑑賞した印象ですが、バランスの良い展示といいますか正統派な展示といいますか・・・・ミュシャという作家を判り易くみせていただける展示でした。
 もう少し具体的にいえば、生まれ育ったチェコ時代~ベルリン留学時代~パリでの最盛期~アメリカ滞在期~スラブ民族主義に回帰する晩年のチェコ時代、といった展示内容でそれぞれの時代の作品等を彼が係った(モデルとした)女性の紹介と共に紹介されるといったものでした。


 個人的に感じたのは、彼自身晩年に生まれ故郷に戻りスラブ民族主義的活動に向かうのですが、常に彼のベースに有ったのは生まれ育った故郷の文化や風俗等だったであろいうという事ですね。

 (後に)アール・ヌーヴォーと呼ばれる当時の流行。植物の意匠、或いはそれらを意匠化したデザインの大流行、それを代表する作家がミュシャであり彼の作品には多く植物がこれでもか?と描かれている訳です。また紐が絡まった様な独特の意匠も(こちらの方が目に付くかな?)。
 個人的な意見ですが、これらはもしかすると彼が生まれ育った東欧の刺繍や編み物の影響が強いのでは無いのか?という思いです。
 実際彼は女系家族といいますか、多くの姉妹や母親等の女性に囲まれ(そして彼女たちは当然刺繍や編み物、裁縫等を日常的におこなっていたでしょう)幼少期を過ごした訳で、これが彼の作品に与えた影響は多大ではないかと、という事ですね。
 
 そうした意味でも、ミュシャという人物を知るには良い展示という印象でしたね。




 追記

 そういえば数年前に呉市立美術館でもミュシャ展が開催った様で・・・・。
 私は行けてないのですが、行かれたお客様のお話では、色々の小物(お菓子のパッケージや箱等)の展示品が充実していたとか・・・・。もしかするとそちらの方が私好みだったかも知れません、行きそびれた事が少々悔やまれます。

 
 

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2018/01
19
[ #999 ]

広重

 先日こちらも観賞て来ました。


    広重


 ひろしま美術館で開催中の 「歌川広重の世界」 展。
 
 
 またまた浮世絵。そう好きなのです。


 とはいいましても今回展示の歌川広重の保永堂版”東海道五十三次”のシリーズ、実はじっくりと愛でさせていただいたことが無かったのです。
 理由は色々と有るのですが、余りに著名すぎてなんとなく観た気になっていたのもそのひとつかもしれません。
 子供の頃に永谷園のお茶漬けの付録にこのカードが入っていましたよね?応募すればそろい物が貰えた様な記憶も・・・・。
 また単独では結構様々な浮世絵展でも展示されていたり・・・。
 それとやはり浮世絵は女絵に惹かれる面が強く、どうも風景画にはいまひとつ惹かれなかったとかと、やはり化政年間以降のベロ藍が積極的に使われだして以降の物は一寸けばけばしい印象が有ってとか・・・(等々)。
 

 そんなこんなであまりじっくりと観てはいなかった訳ですが、今回の展示がひろしま美術館に巡回してくる事を聞き及び、また他の美術館で観賞されたお客様等の評判も良く何はとまれ覗いて観る事にした訳です。

 併設展示の”根付”展も気になり。



 でその感想ですが、この保永堂版の東海道五十三次の揃い物。確かに名作の呼び声高いのも納得でした。
 特に初刷り、かつコンディション良い物ばかりの展示という事も有ったのでしょうがなるほど名作といいたくなりましたね。
 また後刷りの物や佐野喜版も展示されておりまして、その辺りも興味深かったです。
 (佐野喜版に賛としてつけられた狂歌等も魅力的です)


 また江戸の名所シリーズ等も展示されており・・・・。

 その構図などからフランス等の印象主義作家に多大な影響を与えたことで著名な名所江戸百景シリーズ。それも含め兎も角江戸時代のわが国の美しさ、良さといったものを再確認させられた気がしました。
 また作者の広重自身もそうした物=江戸や各地の風景や風情、風習やそこに生きる人々、に対する深い愛情をもった人であったでろうということが感じられる展示でした。


 その中でも特に保永堂版の五十三次は最も精魂込められたシリーズかなという印象(といいますか、東海道五十三次が売れ一躍人気絵師となり、その後は少し仕事に追われる面も有ったのかな?等と思ったり)。

 小説等でもそうですが、デビュー作あるいは出世作の魅力といった物って存在する気がしますよね。


 また蛇足ですが、東都名所シリーズの吉原の絵(鳥瞰図的三枚続きの物)の実物が観れた事も嬉しかったです。



 もうひとつの”根付”展の方はというと・・・全体的に現代作家物が多い印象でした。
 その中で個人的に魅力を感じたのは、入り口付近に展示されておりました、帯と煙草入れや印籠と一式で展示されていた物。

 やはり根付は基本的には実用品といいますか、そうした面が強い物に思えるわけでして。”用の美”といいますか、個人的にはそこに惹かれるのですよね。で、近現代の作品は美術品や作品としては面白いのですが、どうもこの”用の美”という物が・・・。
 ということで少しフィギュアっぽく感じてしまうといいますか・・・。やはり皆が和服を着ていた時代の物に惹かれましたね。

 そんな展示でした。


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2018/01
12
[ #996 ]

遊べる浮世絵

 先日広島市内まで出かける用事が有ったのですが、折角なので少し早めに家を出て午後からの用事の前、少しばかり美術館に立ち寄ることに・・・。
 場所は広島県立美術館、開催中の特別展示は「遊べる浮世絵展」です。


      遊べる浮世絵


 
 そう、浮世絵、好きなのです。
 ただ今回の特別展、タイトルが示すように”遊べる浮世絵”ということで少々子供向けというか、子供でも楽しめる浮世絵展という趣旨にも思え、おそらく展示も子供絵とか、判じ物、尽くし絵、武者絵等(いわば幕末期の物)が主体であろうと思いそれほど触手は動いていなかったのです(個人的には寛政期までの美人画等にやはり惹かれるもので・・・)、が折角なので何はとまれと観賞せていただく事に。


 しかしこれはこれで楽しめたのですよね。

 普段、母子絵等の浮世絵あまり眼にする事も多くなかった事もあり、図録等でも観た事の無い作品が結構多く、またそれ以上に惹かれたのが(洛中洛外図的視点で描かれた)年中行事屏風とか、盤双六の実物とか、豪華な貝あわせの実物等の展示でした。
 それと歌麿の潮干のつとの実物が眼に出来たのも・・・・。

 結構面白かったです。


 その中で個人的にお勧めなのは、絵双六(上がり双六)の女性の出世物(娘家訓出世双六等)。

 こうした絵双六、江戸後期に結構出された様なのですが特にこの女性の出世物は面白いのですよね。

 ふりだしからサイコロを振り色々な升目を通ってあがりを目指す訳なのですが、そこの枡に描かれている職業といいますか商売といいますか、これが多様で面白いのです。
 因みにふりだしから初めに向かうパターンとして、生娘とか、踊子とかに並んで、”お囲い”何てのが有ったり・・・(つまり金持ちの妾が職業として認められていたように思えます。
 そこから、三味線の師匠とか手習いの師匠とかに進んだり・・・・。
 また、ばくれん=不良娘になり~飯盛り女になり病気になり~ゴゼになり・・・・デッドエンド(因みにゴゼになるとそこで終わり)とか。
 あるいは大奥に奉公しそこから商家に勤めるとか、飯炊き等のした働きから・・・とか、子守や乳母とか、とりあげ婆とか、のり売りとか、ご新造とか、やまのかみとか、やり手とか・・・・・。

 とにかく多くの職業というか”しのぎ”というか商売というか生き方というか・・・・が描かれておりまして、結構江戸の女性の自立感というか、生活観が伝わって来るのです。
 (実は男尊女卑が庶民の間で強くなるのは明治以降という見方も・・・・・)

 まあ言ってみれば江戸後期の女性向け”人生ゲーム”です。
 (因みに良い方の上がりは、万福長者で楽隠居というパターンが多い気が・・・)


 男の子向けの物は、英雄双六とか、武者双六とか、名所双六とかで、ステレオタイプというかあまり興味を惹かれないのですが娘向けの物は興味深いのです。
 もしかすると江戸時代、男性より女性の方が生き方の選択肢が多かったのか?とも思わされますね。
 (まあ、確かに男だと職人の弟子となって職人になるとか、商家に勤めて商売人になるとか、武士や農民だと長男は家を継ぎそれに縛られるとか、またそこから外れると中々苦労しそうですしね・・・?尤も”ぼてふり”とか気楽そうな気もしますが・・・・)


 何だか相変わらず話がそれていますが、その辺りも含め結構楽しめた展示でした。
 やはり浮世絵は面白いですね。


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2017/10
29
[ #977 ]

三次辺りへ

 先日は久々の快晴。ということで秋晴れの空に誘われ少しばかり連れ合いとドライブに・・・。

 向かったのは三次市辺り。

 先ず車を停めたのはこちら。


 歴史民俗資料館

 三次風土記の丘。


 こちらに在ります”歴史民俗資料館”の特別展示を眺めてやろうという魂胆です。
 
この日の特別展示はこちら・・・・。


 焼き物

 「やきもの日本縦断」と銘打たれた展示。


 個人的にはそのタイトルから日本各地の窯の歴史や作品を展示してあるのか?と勝手に想って訪れたのですが、それとは少々異なり坂口氏という個人コレクターが蒐集された”湯のみ茶碗(及びその周辺)”の展示でした。


 しかしこれが結構面白かったのです(男性という生き物の蒐集癖という物を実感させられるといいますか 笑 )。

 大正から昭和初期、鉄道や旅客船航路の発達等々に拠りある種の旅行ブームが起こるのですが、そうした旅行先で買い求められた、いわばお土産品的”湯呑み”が主体なのですよね。

 そう日本の焼き物、古くからの窯もありますが、秀吉の唐入りで連れて来られた陶工により有田辺りの陶磁器が発達、その後江戸期に入り各地の藩主が陶工を招いて地元に窯を開いたり・・・(これも江戸初期、中期、後期と波もありそうです・・・・)。そして維新後は輸出品としての需要拡大や、殖産興業発展の要請で開かれたり。更に明治後期から大正・昭和初期にかけ各地のみやげ物や特産品として造られたり、或いは衰退したり・・・と。

 そして今回の展示それら湯呑みがある種、わけ隔てなく集められており楽しかったですね(みやげ物中心というのがまた!)。

 
 
 次に向かったのはこちら、


 はらみちお美術館

 はらみちお美術館。


 広島在住の脳性まひの作家、はらみちお氏の作品を収蔵展示してある美術館です。

 この日の特別展示は・・・・。


 どやねこ
 
 ”100匹のどやねこ”


 

 さらにそこから移動し、三良坂平和美術館に・・・・・


 三良坂平和美術館


 こちらの特別展示は・・・・・


 はしもとみお

 はしもとみお氏の動物肖像彫刻


 また猫?


 いえいえ、猫以外の動物の作品もあります。


 つき

 こんな感じで・・・・。



 と、この日は三箇所をはしご、芸術の秋という訳では無いのですがちょっとそんな気分なのかも知れません。


 

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2017/10
22
[ #975 ]

無言館

 呉市立美術館で開催中の特別展を観て参りました。
 
現在開催中の特別展は・・・。


     無言館

 ”無言館”です。


 長野県に在る美術館”無言館”の収蔵品の展示ということですね。
 この”無言館”、戦前から戦中にかけ画学生であったり、画家をされていた方で動員や召集等で戦地に行かれなくなられた方々の遺作を収集展示されている美術館だそうで、当日もそうした作品が多く拝見できました。

 
 
 基本的に往時が学生だったり画家を目指されていた方々の作品が多いという事で、作者の個性や作品の手法云々や芸術性といった一般の展示会的な拝見の仕方とは違った鑑賞の雰囲気となったきがします(もっともも既に画家として名を方の作品もありました)。

 そしてまた遺作であり出征前の作品ですので、戦争体験の影響の有る作品や、戦地そのものを描いた作品は基本的に無い訳でして、そうした戦争体験から来るであろうと想われる雰囲気(ある種の暗さ・・・?)という物は感じられない訳ですが、それがまたかえって何かを感じさせて呉れる気もした訳です。
 (絵手紙等は戦地から家族に送られたものも多かったですが、それらはそれらで書かれている文章とともに考えさせられる物も多かった気もします、その他資料も含め)


 また今回は無言館の収蔵作品以外に竹原出身の画学生”手島守之輔”氏(招聘の後20年8月6日広島市で死去)の作品や関連資料、及び彼の友人であり戦後も画家として作品を残されている”荻太郎”氏の作品2点(呉れ市立美術館の収蔵品?)も展示されておりました。
 この荻氏の作品2点が恐らく当日展示されていた作品の中で唯一戦後に描かれた物と想われますが、やはりそこには戦争を体験された方の作品ゆえの空気という物を強く感じました。

 またそれらを観て思い出したのが拙店開店当初にしばしば店を訪れて下さったお客様。

 この方は先の大戦に従軍され南方に行かれていた方なのですが(実は当時の細かい事はあまり語っていただけずそれくらいしか判らないのです・・・・、まあ実際に従軍され前線に行かれた方、往々にしてそうしたものでしょう・・・)、その後絵を描かれており、何作品か拝見させていただいたり一時期店にも飾らせていただいたりもしたのです。
 その方の描かれる作品、かなり前衛的な手法も使われているのですが、その中にどうしようもないある種の暗さとか重さを感じさせられるものでした。

 そう、実際に前線で戦争を体験された方の漂わされる雰囲気といいますか空気といいますか・・・・・、或いは幼少期であれ戦争を体験され記憶に残されている方々の空気といいますか。
 確かに有ると思えるのですよね。
 それに比し戦争を知らない世代(勿論私もそうですが)の軽薄さといいますか・・・・少し危うい気もしたり・・・・・。

 そんな事を想ったりしましたね。




 追記


 しかし思うに、この無言館に展示されている作品、どれも作者の才能を感じさせれれる物に想えます。

 そうした才能あふれる多くの若者が先の大戦で海の藻屑や大陸の土、南方の島々の土と帰された訳ですよね。また、こうした絵の才能だけでなく、特に特攻隊員なんて運動能力や体力知力ともに優れる才能有る若者であり、故郷(=くに)の為自らの命を投げ出す利他的精神をも持った方々だった訳ですよね。

 またそれ以外にも、戦闘機にしろ軍用艦にしろ、その他多くの資材にしろ当事の日本人が精魂こめて作り出した物だったわけですが、それらも海の藻屑に、或いは大陸や南方の土と化した訳ですよね。また都市部の家屋やインフラも灰燼と帰し・・・・。

 なんというか、壮大な”蕩尽”とも想えたりもします。

 もかするとこの”蕩尽”こそを目的として先の大戦は起こされたのでは? 等とフッと想ったり・・・・。

 まあ私得意の妄想ではありましょうが・・・・・。

 

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