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2018/12
30
[ #1075 ]

プロローグ

 来年から新しいカテゴリで少しばかり書いてみたいと思います。

 カテゴリ名は”フィクションです”

 今のバーを始めて20年近くが経つのですが、未だに「何を頼めば良いのですか?」等と言われる事も多く・・・(まあ田舎故かも知れませんが)。で、バーという空間の雰囲気が伝えられないかと何か書いてみようかなと。
 出来ればフィクションの会話形式で・・・。

 といっても私にフィクション的なものが書けるのか?まったくもって不安でもあるのですが何はとまれ初めてみようと思います(このブログも10年が過ぎましたし少し雰囲気に変化も与えたいと)。
 そして恐らくはフィクション故に完全に私のご都合主義、主観全開とはなりそうですが・・・。

 宜しくお願いします。

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Copyright © ますた [バーテンダーと呼ばれる程のバカは無し] All rights reserved.

2019/01
06
[ #1077 ]

第一夜

 カウンターに男性客3人・・・・


 客A 「そういえばバーテンさんは他のバーに飲みに行ったりします?」

 バ  「はい、最近はそう多くは無いですがたまには飲みに行きますよ・・・」

 A  「えへ~、じゃあその時、どんな酒を頼むんですか?」

 バ  「別にこれといって決めてないですよ、その時次第ですね~」

 A  「え~?でも何かあるでしょ?良く頼む酒とか、カクテルとか?やっぱりウイスキーですか?」

 バ  「いえいえホントその時次第というか、状況次第というか、気分次第というか、お店にもよりますしね~」

 B  「隠す事ないでしょ?」

 バ  「別に隠しているつもりも無いですが・・・、でも何故ですか?」

 A  「いや、ちょっと気になるじゃないですか、本職の方がどんな酒飲まれるかなんて」

 B  「そうそう、バーテンさんって一応本職じゃないですか・・・」

 バ  「まあ、一応ねぇ・・・・・」

 B  「その本職さんが頼む酒頼んだら、なんかかっこイイというか、慣れてるっぽく無いですか?」

 A  「そうそう、プロが飲む酒頼むと、ちょっとわかってるボイというか、かっこイイかな?何てね・・・」

 バ  「なるほどね~、わかりますよ、確かにそういうのもあるかも知れませんしね、ちょっと格好良く飲もうっていうのはいいですよね」

 A  「ホントに?」

 バ  「そうですよ、やっぱりバーのカウンターで飲むなら、ちょっと格好良く飲もうって言うのは大事ですしね・・・」

 B  「でしょ~~」

 バ  「そう、そういう気持ちって結構大事なんですよね、まあこれが結構難しかったりもするのですげ・・・」

 A  「そうそう、なんかかっこ良く飲むコツってあります?」

 バ  「まあ細かい事を言うとキリが無いのですが・・・、そうですね・・・、まあBARらしくというか、その店というかその場の雰囲気にあった飲み方ってうのが良い気はしますよね、勿論BARに限りませんが」

 B  「例えば?」

 バ  「具体的には難しいというか、話が長く成りそうなのですが・・・、例えばやっぱり、居酒屋は居酒屋らしく、料亭では料亭らしく、キャバクラならキャバクラらしく、スナックならスナックらしくといいますか・・・、特に最近BARって言っても色々なBARもありますしねぇ・・・・」

 A  「バーってそんなに色々ありますかねぇ?」

 バ  「結構ある気がしますよ・・・、例えば・・・・」


  つづく


 

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2019/01
20
[ #1080 ]

第一夜 2



 バ  「結構ある気がしますよ・・・、例えば最近”ボーイズバー”とか”ガールズバー”なんて看板を掲げているところ、多いでしょ?」

 A  「確かに・・・、でも其れは一寸違う気も・・・」

 バ  「後、”ダイニングバー”とか””レストランバー”とかも」

 C  「はい」

 バ  「それと”ワインバー”とか”日本酒バー””焼酎バー””モルトバー””カクテルバー”なんてのも良く見かけるきがしますし、”ショットバー””ワンショットバー””スタンディングバー””スタンドバー”さらに”スポーツバー”なんてのも・・・」

 A 「確かに・・・」

 バ  「更に言えば”サラダバー”とか”ドリンクバー”とか・・・・」

 B  「それは違うっしょ」

 バ  「まあ違うかもしれませんが、あながちそうとも言えない気もするのですよね・・・」

 B  「え~~~?」

 バ  「それと”オープンバー”何てのも・・・」

 C  「ごめんなさい、”オープンバー”って聞いた事がないのですが?」

 バ  「はい確かに余り一般的言い方ではないかもも知れませんし、そうした看板を掲げている店も少ないですが・・・」

 A  「少ないって言う事はたまには有るんです?」

 バ  「そうですね見たことがありますよ、例えばある客船のエントランス横のバーはオ^プンバーOOと書いてあった記憶があります」

 B  「え~~?客船って、いわゆる豪華客船?」

 バ  「まあそんな物ですが、でも実はこのオープンバーであるかそうでないかって言うのが結構重要というか、私個人としては意識しますね」

 
 C  「ごめんなさい、ホント、オープンバーって良くわから無いのですが・・・・」


 バ  「そうですね・・・、典型的オープンバーの形態って、テーブル席が沢山あって、その一角に高いカウンターがあって其処には椅子が無いっていう感じですかね?」

 A  「それってなんか違う気が・・・」

 B  「そうクラブとかそんな感じ?」

 バ  「そう思われるかも知れませんね、で、そのカウンターはドリンクやお酒を出す空間というか・・・お客様は其処にドリンクを取りに行ったり・・・・、まあだからドリンクバーってのもその形態の延長線上にあるともいえそうでしょ?」

 A  「でもやっぱり違う気が・・・・、なんか自分がおもってるバーってそんなんじゃなくって・・・・」



  つづく


 

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2019/02
03
[ #1084 ]

第一夜 3


 A  「自分が思っているバーってそんな感じじゃなくって・・・・」

 バ  「そういえば皆さんがイメージされるバーというとどのような感じの物なのですかね?」

 B  「そりゃ、なんかかっこいいお姉さんが一人で飲んでて、で”バーテンさん、あのお姉さんに僕から一杯って、そいで出来れば飲み易くって酔うカクテルで・・・・、で雰囲気よくなって恋が芽生えたり・・・・ぎゃはははは・・・・」

 A  「俺はちょっと違って、なんかおされな内装で、でしゃれたカップルがカウンターでおしゃれなカクテルを飲んでいるような・・・・」

 バ  「そちらのお客様はいかがですか?」

 C  「えっ、私ですか・・・?・・・そうですね、私だと、なんか渋い中年の紳士がカウンターで一人黙ってバーボンのロックか何か飲んでる感じですかね」

 バ  「なるほど。皆様思われるのはどちらにしろカウンターでってはなしですよね?」

 B  「そうそう・・・」

 A  「そう、何かこの店みたいな感じというか、一寸昔のドラマに出て来そうというか・・・」

 バ  「良いとおもいますよ」

 B  「ホントに?」

 バ  「はい。先ほどオープンバーかそうではないかって結構重要だといいましたが・・・」

 C  「はい」

 バ  「そこでオープンバーでは無いタイプのバーというか、そういったのがやはりバーらしいですし、皆様思われているのもそういったイメージですよね?」

 A  「そうそう」

 バ  「で、そういった昔ながらのバー、まあカウンターバーといったり、オープンバーにたいしてクローズドバーと言ったりする方もありますが・・・」

 C  「クロズドバーってのもあまり聞きませんよね?」

 バ  「そうですね、確かにそうした看板を上げているバーも無いかも知れませんよね、それにいかにも一見様お断り的ですしね、私もどうかな?と思いますよね」

 B  「で?」

 バ  「まあ、そうしたバーらしいバーの典型はといいますと・・・・、1メーター位の高さのカウンターがあり、其処にそれにあった椅子なりスツールなりがあり・・・・、で、基本的にテーブル席は無い・・・という感じですかね」

 A  「じゃあ此処はどうなんです、高いカウンターもテーブル席も有りますよね?」

 バ  「そうですね、此処はカウンターが7席で、テーブルが小さめの4席ですからカウンター主体のお店ですね、テーブル席が埋まる事も少ないですし・・・・」

 B  「じゃあ、低いカウンターの店とか、カウンターもテーブルも同じくらい席があるとかは・・・?」

 バ  「まあ、どのお店も色々考えて造られている訳ですし、それだけでは判らないこともありますしね・・・・色々ありますよね」

 A  「で・・・?」

 バ  「そう、まあ、バーで飲むといいますか、バーらしいのはやはりカウンター席で飲むというとでしょうね・・・・」

 A  「ですよね、で、カウンターで何を飲んだらいいんです?」



 つづく


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2019/03
07
[ #1090 ]

第一夜 4



 A  「で、カウンターに座ったら何を飲んだらいいんですか?」

 バ  「何を飲んだら良いのか?というと、まあそのお店次第といった面も多いですし色々と有るのですが・・・それよりももっと大事なことが色々と有りそうですよね・・・」

 B  「というと・・・?」

 バ  「そうですね、あくまで個人的意見なのですが、カウンター主体のバーに飲みにいく場合、何はとまれ一人で行くといいますか、やはりカウンターに座るのであれば一人で座るというのが大事というか、良い気がしますね。」

 B  「え~~、なんか一人でバーに行くってちょっと変というか、アリなんですかというか、怖いというか・・・」

 バ  「いえいえ、バーのカウンターといいますか、バーに限らずカウンター席に座る時はやはり一人というのが基本ですね」

 A  「でも何かの本で、バー初心者はバーに詳しい先輩につれてもらうのが良いなんて書いてあった気が・・・」

 バ  「確かにそういった面も否定しないのですがしないのですが」

 A  「で、そうした感じで会社の先輩から後輩へと飲み方が継承されないのが良くない何て事もかいてあった様な・・・」

 バ  「はい、確かにそうした意見も否定しないのですがね・・・、ただ私としてはバーのカウンター、出来れば初心者の方程一人で座っていただきたいと思うのですよね・・・・」

 B  「二人じゃいけないんですか?」

 バ  「いえ二人ではいけないとは言っていませんよ・・・・」

 B  「でも、一人で行くのがいいって・・・・」

 バ  「一人が良い というのと 二人じゃだめ というのはけっしてイコールではないですよ・・・」

 B  「でも、二人じゃいけないって感じに聞こえたんですよね・・・」

 バ  「そうですか・・・・、でも二人でなきゃいけない理由って何なのですかね・・・」

 B  「だって、一人でバーに入るのって一寸怖いジャン・・・・」

 バ  「まあ確かにその気持ちも判らないでは無いですが・・・・、でもこの話を始めたのって、確かバーで格好良く飲むには・・・といった事だったと思うのですが・・・・、怖くて一人でバーに行けないですって言うのはあまり格好良くない台詞という気もしますよね・・・・」

 A  「まあ言われれば確かにそうなんですが・・・・」

 バ  「それに一人でカウンターに座った方が色々と見えますし・・・・」

 A  「何が・・・・」

 バ  「まあ、色々とですよね・・・・」

 B  「並んでいるボトルとかですか・・・?」

 バ  「それも含めですよね」

 C  「雰囲気とかってことですか?」

 バ  「まあ、そんな感じですね・・・」

 B  「ふ~~~ん」


 つづく

 

  

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2019/03
31
[ #1095 ]

第一夜 5



 A  「言ってみれば、バーのカウンターに座る場合は一人で入るのが良いと・・・」

 バ  「そうですね・・・」

 A  「二人でもまあオッケーと・・・・」

 バ  「はい」

 A  「じゃあ、3人だと?」

 バ  「バーのカウンター、3人以上で座らないというのがバーの不文律ですね」

 B  「え~~?不文律って何ですか」

 バ  「そうですね、法律とかで決まってはいないですが、まもらければいけないお約束とか仕来たりとか決まりの様ななものといったところですかね・・・」

 B  「常識・・・ってやつですか?」

 バ  「厳密に言うとちょっと違う気もしますが、まあそういったものですかね、常識って言葉は色々難しいというか少し使い辛い気がしますし・・・、で、不文律といわせてもらったのですよね・・・・」

 A  「ルールてことですよね?」

 バ  「まあそんなところですかね?」

 B  「でも、何でです?」

 バ  「まあ細かいことはそのうちまた改めてということで・・・・」

 C  「でも今日は私たち3人で来たのにカウンターに座れましたよねぇ・・・・」

 バ  「まあ何事にも例外はつき物ですし、まあ今日は特別ということで・・・」

 A  「じゃあ普段だったらテーブル席に座らされたわけですか・・・?」

 バ  「まあそうですね」

 B  「じゃあ何で今日は・・・?」

 バ  「まあ色々思うこともありますし、その辺りもまたそのうちに・・・・」

 B  「ふ~~~ん・・・」

 A  「じゃあ、例えばカウンターしかないバーに3人で行ったら入れないって事ですか・・・・?」

 バ  「まあ、そういうこともあるかも知れませんね・・・」

 B  「でも外からじゃ判んないじゃないですか・・・」

 バ  「まあだからこそ一人で行きましょうということで・・・・」

 B  「わかった、一人がいいんですね、じゃあ今度どこかで一人で飲み歩いてみますわ・・・・」



 第一夜  ここまで    第二夜につづく

 

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2019/04
16
[ #1099 ]

第二夜 1

 店の看板に灯を入れそれほど経っていない時間、未だお客様は無し・・・。



 ダン・ダン・ダン・ダン・ダン・・・

 バン!

 B  「大将、ギネス一丁!」

   ・・・・・・・・・・・
 
   ・・・・・・・・・・・

   ・・・数分後・・・・

   ・・・・・・・・・・



 バ  「はいどうぞ、お待たせしました、ギネスになります」

 B  「前来たとき、大将、バーは一人で行くもんだ、って言いましたよね?」

 バ  「はい、確かに・・・」

 B  「それで初心者程一人で行くべきだ、みたいな事も・・・」

 バ  「はい、おそらくそんな話をした記憶がありますが・・・・」

 B  「で、この前、一寸他所の街に出張でいくことがあって一人で何件かバーにいった訳さ・・・」

 バ  「良いですねえ・・・羨ましいです。私は最近知らない街のバーに一人で飲みに行ける機会なんて殆ど無いですから・・・」

 B  「それは知らないけど、どの店でも、なんかコイツ何しに来たんだ、って感じですごく雰囲気悪かったんですよね」

 バ  「あら、まあ・・・」

 B  「大将、バーは一人で行けっていったよね。」

 バ  「はい確かに」

 B  「で、一人で行ったのに何で・・・・」

 バ  「一寸詳しく聞いてみないと良くわからないというか何とも言えないですが・・・」

 B  「あのね、仕事やっつけて、そっちの連中と居酒屋で盛り上がって・・・」

 バ  「はい。」

 B  「で。ついでにキャバクラで散々飲んで・・・」

 バ  「はぁ・・・」

 B  「で、大概酔っ払って、これなら一人でもびびらずにバーに行けるかな?ってんで、ほかのもんに、今から一人でバーに行くぞ!なんて宣言して・・・」

 バ  「それで・・・?」

 B  「で、行く前にタベOログで何軒か評判良い店チェックしといたんで、ヨシって先ず一軒探し当てて入ろうとしたんだけど・・・」
   
 バ  「はい。」

 B  「ナンカ、えらく扉が迫力あって開け辛くって、まあ、この店はパスして次の候補の店、探していって」

 バ  「なるほど・・・」

 B  「そしたら、その店、此処みたいに階段上がった二階で、入り口にハイネケン何かな看板なんてあって・・・、」

 バ 「はい。」

 B  「ヨシ、これなら、ビール頼みゃ何とかなるわって、ダンダンダンって階段上がって、バン!ってドア開けて・・・・」

 バ  「はい。」

 B  「で、ハイネケン一丁って言って店入ったら、店にいた客が、何やこいつ?って感じで・・・空気悪くって・・・」

 バ  「成る程・・・・」

 B  「他、行ったの店もそんな感じで・・・・、なんで?」

 バ  「そうですね・・・・どっから話しましょうか・・・」

 B  「俺、悪かったの・・・?」

 バ  「ん~~、そうですね、例えば私が他所の街で知らないバーに入る時って、先ず行く前に軽くお腹に何か入れますね・・・」

 B  「例えば・・・・」?

 バ  「まあ何でも良いんですが、例えばうどん屋さんなんかに寄るとか、蕎麦屋さんで一寸だけ飲みながら蕎麦を手繰るとか・・・、まあ何でも良いんですがそんな感じで・・・・」

 B  「何で?」

 バ  「そうですね、バーに行くと結構アルコール度数が高いお酒を頼むことも多いので、変に泥酔して粗相をしたくないですから、一寸お腹に何か入れておくと・・・」

 B  「え~~、でも、酒ってすきっ腹で飲むのが一番美味いって、言いません?」

 バ  「確かにそうした意見もしっていますが、バーに行くのが目的の場合、出来れば軽く食べてから・・って言うのが理想ですよね・・・」

 B  「え~~、何で・・・・?」

 バ  「ですから、下手に泥酔して粗相をしたくない・・・と。」

 B  「じゃあ、バーで酔っちゃいけないんですか?」

 バ  「いえ、お酒を嗜むので当然ある程度酔いますが、泥酔状態には成りたくない・・・と」

 B  「泥酔はアウト?」

 バ  「そうですね・・・。更に言えば、泥酔状態でバーの扉は開けちゃいけない訳で・・・・」

 B  「じゃあ、大将、バーで泥酔したこと無いと・・・」

 バ  「いや~~、恥ずかしながら何度かは・・・・・」

 B  「だめジャン」

 バ  「まあ、駄目駄目ですね・・・・」

 B  「じゃあ、その時どうするの?」

 バ  「ホント、若いころは、そこのバーテンダーに叱られたり・・・・・、まあそうして勉強させたいただいたり・・・・」

 B  「ふ~~~~ん・・・。」

 バ  「まあ、お陰でこの仕事を始めてからはそんなことはあまり無いですし、一寸酔い過ぎたな?と思ったら、そこでやめて外に出て歩くと・・・・」

 B  「で、酔っ払っていったから駄目だった・・・と。」

 バ 「そうですね・・・・、特にはじめて行く店のときは特にね・・・」

 B  「で、大将、酔っ払って他所のバーに行くことは無いと・・・・?」

 バ  「そんな事も無いですが、唯自分が酔いすぎてるな、と感じたときは早々に退散すると・・・・」

 B  「ふーーん」


  つづく

 

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2019/05
06
[ #1104 ]

第二夜 2


 B  「ふ~~~ん・・・」

 バ  「まあ他にも色々と有るとも想いますが・・・」

 B  「えっ、何が?」

 バ  「そうですね、せっかくなので私が他所の街で知らないバーに入る時の事をもう少し話して見ましょうか・・・」

 B  「酔って行くなって事以外?」

 バ  「そうですね、先にも言いましたが軽くお腹に何か入れてからバーを探して歩きますよね」

 B  「それは聞いた」

 バ  「そう、そうしてそれらしい看板を見つけたら・・・・」

 B  「やっぱ、タベOグか何かで探すの?」

 バ  「いえ、私はあまりその手のものには頼りませんね・・・」

 B  「何で?」

 バ  「まあ、色々と理由は有りますが、基本的に其の手の物とバーって余り相性が良くないと想うのですよね」

 B  「じゃあどうやってバーを見つけるの?」

 バ  「まあ、経験と言うか、勘というか、行き当たりばったりというか・・・・、まあ色々ですね・・・・」

 B  「ふ~~~ん」

 バ  「まあ何はとまれ、それらしい看板を見つけたら入るかどうか決めますよね?」

 B  「まあそうよね」

 バ  「で、此処みたいに階段を上がる店ですと静かに階段を上がり・・・・」

 B  「へぇ~~~」

 バ  「扉の前で深呼吸を何度かして・・・・」

 B  「そこまでする?」

 バ  「そうですね、前の店なんかの空気を持ち込みたく無いですから・・・」

 B  「良くわかんないだけど・・・・」

 バ  「まあそうして置いて、扉を静かに開けますよね・・・」

 B  「バ~~ン、て入った方格好良くない?」

 バ  「いえ、それはアウトですね」

 B  「でも西部劇なんかでやってない?」

 バ  「どうですかね?有るかも知れませんが、でもそうやってスイングドアなんかを派手に開けて入って来るのって、大体が悪役というかやられ役というか・・・そんな感じじゃないですか」

 B  「そう?」

 バ  「そう想いますが・・・、で主人公はやっぱり静かに紳士的に入って来ると想いますけれど・・・」

 B  「まあそうかも知れないけど、バ~~ンって派手に入っちゃいけないと・・・?」

 バ  「ハイ、そうです。」

 B  「何で?」

 バ  「何故って・・・、こうしたバーって皆さん静かに飲まれているでしょ?大きな音を立てると中で飲んでいらっしゃる他のお客様がビックリされるでしょ?」

 B  「そこまで気を使わなきゃいけない訳?」

 バ  「そこまで?と言われると何ですが、基本的に人様の家に行ったりしても、ドアって静かに開けますよね?」

 B  「まあ言われるとそうかも知んないけど・・・・・」


   つづく


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2019/05
30
[ #1109 ]

第二夜 3


 B  「そうかも知んないけど・・・」

 バ  「そうして静かにドアを開けて、一声かけて店内に入りますよね」

 B  「やあ! ・・・とか?」

 バ  「いえそうでは無くって・・・・、そうですね私の場合、”一人ですが今大丈夫ですか?”と言う事が多いですね」

 B  「え?でも看板が点いていれば入っていいって事じゃないの?」

 バ  「まあそれはそうなのですが、其の時の状況等で、お店の都合もあるでしょうしねぇ」

 B  「で・・・・」

 バ  「まあドアマンのいらっしゃるお店ならその方が対応してくださいますし・・・」

 B  「そんなバーって有るの?」

 バ  「カウンター主体のバーですと確かに多くは無いですが有りますよ・・・、ホテルのバー等ですと多いですしね」

 B  「そうじゃない時は?」

 バ  「大体、バーテンダーの方が、カウンターの内から、”どうぞ”とおっしゃいますね」

 B  「断られた事って」

 バ  「余り多くは無いですね、ゼロとは言いませんが・・・・」

 B  「じゃあ、わざわざ”良いですか?”なんて聞かなくてもいいいじゃん」

 バ  「いえ。それでも大事なのですよね、特に小さいお店では」

 B  「なんで?」

 バ  「そうですね・・・、小さなバーって基本的に個人でやっていらっしゃるお店が多いわけですが、それってある種、その方の自宅にお邪魔するみたいなものですからねぇ」

 B  「よくわかんないけど」

 バ  「お知り合いの自宅などを訪ねた時って、勝手にドアを開けて入ったりはしないでしょ?」

 B  「まあ鍵、掛かってるし・・・」

 バ  「それにバーですと知らない者同士ですからね・・・、まあ作法ですね」

 B  「なんかバーってメンドクサイんだね・・・、俺、もういいや・・・・・」


  つづく


 
 



 

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