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2008/10
10
[ #183 ]

マスターの本棚から

 雑にですが、5の剰余系の掲載回で、簡単にジャンル分けしている心算です。

 ・ まえがき

    書名              著者         ジャンル・内容
 1 逝きし世の面影          渡辺 京二          日本論
 2 樅の木は残った         山本 周五朗      時代・歴史小説 
 3 杜氏物語            植野 瞭三   安芸津杜氏の自伝小説
 4 テロリストのパラソル       藤原 伊織       ハードボイルド
 5 サハラに賭けた青春        上温湯 隆         紀行文
 6 江戸の悪魔祓い師         高田 衛        江戸文化論
 7 神無き月十番目の夜       飯島 和一      時代・歴史小説
 8 酒とつまみ          渡辺 和彦(編集)    酒飲みミニコミ誌
 9 狼花(新宿鮫Ⅸ)        大沢 在昌       ハードボイルド
10 尚武のこころ          三島 由紀夫         対談集
11 中世の窓から          安部 謹也      経済文化人類学
12 花宵道中           宮木 あやこ       時代官能小説
13 ビールの本           植田 敏郎          ビール
14 悪人             吉田 修一        エンタテイメント
15 禅とオートバイ修理技術    ロバート・M・パーシグ    ニューアカデミズム
16 夜這いの民俗学・夜這いの性愛論  赤松 啓介          民俗学
17 吉原御免状          隆 慶一郎      時代エンタテイメント
18 陸を行き交う樽廻船       松本 津々二       西条酒の歴史
19 オリンピックの身代金      奥田 英郎        エンタテイメント
20 閨閥             佐藤 朝泰         ノンフィクション
21 現代思想の遭難者達      いしいひさいち     4コマ漫画現代思想
22 夜叉桜            あさの あつこ         時代小説
23 詩神は渇く          トム・ダーディス      アメリカ文学評論
24 死都日本            石黒 耀         パニック小説
25 まろ・ん?           小泉 吉宏      8コマ漫画源氏物語
26 瀬戸内海西部の漁と暮らし    進藤 松司           民俗学
27 写楽百面相          泡坂 妻夫          時代小説
28 ウイスキー博物館       梅棹忠夫・開高建        ウイスキー
29 鈴木いずみプレミアム・コレクション 鈴木 いずみ      SF小説・エッセイ
30 赤い帽子の女          黙陽          官能小説の周辺
31 文化麺類学ことはじめ      石毛 直道         文化人類学
32 妖婦列伝          田村 栄太郎        時代小説・評論
33 酒と日本文化        佐々木久子 他       酒・文学・文化論
34 カルチェ・ラタン         佐藤賢一             小説
35 THE Moter cycle     ARTHUR B.BOURNE     バイク雑誌・洋書
36 「芸能と差別」の深層     三國連太郎・沖浦和光     民俗学・文化論
37 天地に愧じず          六道 慧           時代小説
38 酒場の文化史          海野 弘          西洋風俗史
39 文学部唯野教授         筒井康孝             小説
40 江戸のくずし字いろは入門     菅野俊輔            実用書
41 遊女              北小路 建           風俗史
42 陽暉楼             宮尾登美子         時代小説?
43 世界を変えた6つの飲み物    トム・スタンデージ         飲料史
44 青葉台駅チャリンコ2分      鈴木カオリ           自伝小説
45 善松漂流記                           郷土史
46 帰ってきたソクラテス       池田晶子           哲学入門
47 仲蔵狂乱           松井今朝子        時代・歴史小説
48 落語にみる江戸の酒文化    旅の文化研究所 編      酒・日本文化
49 長崎ぶらぶら節         なかにし礼            小説
50 Neugierig auf Japan     Martin B. Stanzeleit        洋書
51 昔話とこころの自立        松居 友         民話・心理学
52 聞き屋与平           宇江佐真理          時代小説
   お話、聞きます        枚方バンダム            自伝
53 アルコールと作家たち   ドナルド W グッドウィン  酒・精神病理・アメリカ文学
54 アジア無頼           宮崎 学           実録小説
55 大日本職業別住所入明細図 廣島県賀茂郡三津町          古地図
56 奇想の20世紀          荒俣 宏            世紀末
57 忠臣蔵 元禄十五年の反逆    井沢元彦         歴史ミステリー
58 嗜好品文化を学ぶ人のために   高田公理            嗜好品
59 ウォーターシップダウンのうさぎたち リチャード・アダムス       児童文学
60 文藝春秋 2002年1月号                     雑誌

          

            追加(読んだ本から)

 ・2011年に読んだ本から       少年殺人者考  他
 ・146回芥川賞を読んで
 ・衝動買いした本(bacchanalia)
 ・キリン
 ・2012年に読んだ本から       独りファシズム  他
 ・冷血  高村 薫
 ・2013年に読んだ本から       パリ、娼婦の街  他
 ・2014年前半に読んだ本から   我、拗ね者として生涯を閉ず  他
 ・2014年後半に読んだ本から    知ることと考えること  他
 ・東京自叙伝  奥平 光
 ・2015年前半に読んだ本から      教団X  他
 ・153回芥川賞受賞作
 ・2015年後半に読んだ本から   ふがいない僕は空を見た  他
 ・永青文庫春画展図録
 ・ちょっと昔の祇園町
 ・首切りの歴史
 ・近代日本の人類学史
 ・2016年前半に読んだ本から
 ・瀬戸内モダニズム周遊
 ・私の日本地図
 ・サンダカン八番娼館
 ・廓のおんな
 ・アメリカ第二次南北戦争
 ・強いられる死
 ・ライ麦畑のキャデラック
 ・ダンデライオン
 ・英国レディーになる方法
 ・清談 仏々堂先生
 ・フレッド アステア ダンス ブック  他
 ・慰安婦と戦場の性  他
 ・君たちはどう生きるか 
 ・日本文学の歴史 7  
 ・瀬戸内の海人たち
 ・釜ヶ崎のススメ
 ・画集 聖戦美術
 ・正伝 大山倍達  
 ・叫びの都市 
  
 
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2009/08
22
[ #76 ]

 逝きし世の面影  渡辺京二



              コピー ~ 画像 338
 
 逝きし世の面影   渡辺京二   2005・9  平凡社ライブラリー
 ジャンル  日本文化
 


 たまにお客様と本の話題になったり、お勧めの本は無いですか?と訪ねられたりすることがあります。

 基本的にそういった場合には相手の方の好みを考え、その方に合いそうな本を話題にしたり、お勧めしたりする様にしている心算なのですが、では相手の好み等考えずにお勧め出来る本(あるいは最近の私自身のお気に入りの本は)?となりますと・・・。



 あえて一冊に絞れば、ここ数年はこの本になりますかね。



 新渡戸稲造が”武士道”の中で”消え失せて既に久しい”と書いた我が国の風土、美徳、習慣等を、江戸末期から明治前半にかけて日本を訪れた西洋人の手記から浮かび上がらせようといった内容の本で、文明とは?文化とは?幸福とは?日本とは?等々考えさせてくれる本です。


 お気に入りです。


  ますた

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2009/09
02
[ #81 ]

 樅の木は残った   山本周五郎



            コピー ~ 画像 339


 樅の木は残った(上)(下)   山本周五郎   1963・11  新潮文庫
 ジャンル  歴史・時代小説
 

 

 山本周五郎氏の作品にはこの他にも 「さぶ」 であるとか 「小説 日本婦道記」 であるとか名作といわれる物も多いですが、私としてはこの 「樅の木は残った」 がお気に入りですね・・・。



 内容は伊達騒動を原田甲斐を中心に据えて描いた物ですが、”伊達騒動と原田甲斐を描いた小説”と言うよりは、”山本周五郎が書いた小説”を感じさせます。


 それは、氏の想う理想とする生き方、天晴れな死に方、人生観、等々が全編に渡って感じられる作品故で、巷に溢れる安っぽい人生論とか処世術とかの本とは比べ物にならない迫力を感じます。

 私にとっては小説(フィクション)の力を感じさせてくれる本で、多くの小説の中でも先ず頭に浮かぶ物の一つです。 


     ますた

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2009/09
07
[ #82 ]

 杜氏物語  植野瞭三  

  

        杜氏物語
 


 杜氏物語   植野瞭三   1984・3  渓水社
 ジャンル  酒の本 自伝小説




 安芸津杜氏(三津杜氏)である植野瞭三氏の自伝小説で、戦前の酒造りや瀬戸内の若者の暮らしや考え方、あるいは三津杜氏の生活、三津杜氏と西条の酒蔵の関係等々が感じられ興味深い本です。


 また全編に亘って広島弁で書かれている事で、ある種の臨場感、親近感が有ります(苦手な方も有るかも知れませんが・・・)。


 また著者のご子息が、一時期私の母校の学校長をされていた事もあり、少々思い入れの有る本でもあります。


 最後が、”前編了”で終わっているのですが、続編の存在については私は確認して出来ていませ。ご存知の方があれば、ご教授頂ければ幸いです。


 ますた
 
 

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2009/09
19
[ #86 ]

 テロリストのパラソル  藤原伊織



         テロリストのパラソル


 テロリストのパラソル   藤原伊織   1995・9  講談社 
 ジャンル  エンタテイメント
 


 この藤原伊織という作家。「ひまわりの祝祭」にしろ、「蚊トンボ白髭の冒険」にしろ、「シリウスの道」にしろ、私にとって外れの無い作家の一人です。そうして、その中で一つ選ぶとすると、私としてはやはり江戸川乱歩賞受賞作のこの作品になるのでしょう。


 今、読み返してみても旧さを感じさせませんし、なにより主人公がアル中のバーテンダーってのが嬉しいです(身に詰まされる?)。

 また冒頭の”著者の言葉”にある”小説を分類すれば、すぐれた小説とそうでない小説があるだけだ”の言葉もひかれます。
 さらに、全編に亘って感じられる著者の想い(少し大げさかな?)も私の好きな理由かも知れません。


 どちらにしろ、一昨年(2007)に氏が亡くなられたのが残念です。


 ますた


 

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2009/10
07
[ #94 ]

 サハラに賭けた青春  上温湯隆

   

         画像 337
 

  サハラに賭けた青春   上温湯隆   1975・11  時事通信社 
  ジャンル  旅行記



 かなり古くてボロボロになっていますが、お気に入りの本の一つです。


 著者、上温湯隆が1970年2月、17歳で東京を発ち、2年余りの歳月を掛け世界をめぐった手記(を元に書かれたもの)で、我が国のバックパッカー本の嚆矢とも言える本では無いかと思っています。


 今でこそ巷には各種バックパッカーの手記であったり、体験記であったりが溢れていますが、著者の年齢と1970年という時期を考えると、その行動力には驚くべきものがある気がします(日本人の海外旅行自由化は1966年)。

 文章自体は彼の日記殆どそのままなので拙さが無い訳ではありませんが、その分臨場感もあり好感が持てる気がしますし、昨今の同種の本よりは落ち着きを感じさせる文章だとも思います。

 私自身は海外を放浪するような事はしておりませんが、それでも著者の気持ちが伝わる気がする本です。

 因みにその後、彼は2度目のアフリカ旅行の最中に命を落とす事と成ります。その手記は姉妹編の「サハラに死す」となっています。
 

  ますた
 

 

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2009/10
17
[ #97 ]

 江戸の悪霊祓い師(エクソシスト)  高田衛

      

           江戸の悪霊祓い師


 江戸の悪霊祓い師   高田衛   1991・01  筑摩書房
 ジャンル  日本文化 江戸文化



 歌舞伎、落語、浄瑠璃等で有名な”怪談累ヶ淵”、それの元になった羽生村事件、そして祐天和尚を通して日本文化、日本人の心理に迫ろうとした本です。


 三部構成に成っておりまして、第一部が羽生村事件を記し怪談累ヶ淵の元ともなった、元禄3年開版の”死霊解脱物語聞書”の現代語訳並びに解説なのですが、此処だけでも読む価値有りと想わせます。
 ”累”後に”助”に憑依された”菊”の姿。またそれを除霊する祐天の姿が生き生きと描写されていて、ちょっと凄いのです。
 このまま出来るだけリアルに、かつシンプルに映画化されれば米ホラー映画の名作”エクソシスト”以上の迫力と成る事必定と思わせる程です。


 第二部は、祐天を中心に彼を取り巻く当時の幕府(特に大奥)の考えで有るとか、浄土教団の態度等から、当時の世相等を読み解くといった内容で、これはこれで非常に興味深く読めます。


 第三部は、芝居となった”怪談累ヶ淵”の成立過程から日本人の心理、水辺、河原、因果といった物を読み解く、といった構成です。


 読みやすい本とは言いませんが、江戸好き、怪談好き、芝居好きの方にはお勧めです。読み辛ければ第一部だけでもお勧めですよ。


  ますた 


 

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2009/10
29
[ #104 ]

 神無き月十番目の夜  飯島和一

        

  神無し月十番目の夜


 神無し月十番目の夜   飯島和一   1997・6  河出書房新社
 ジャンル  歴史・時代小説



 読み始めは少し入り辛いのですが、読むほどに引き込まれる本です。

 ストーリーは、小生瀬村(現在の茨城県北部、大子町辺り)を舞台に、関が原の合戦の後の大名の移封に伴って起きた惨劇を書いた物です。

 それ故に戦国武将物や幕末の英雄譚の様な爽快感は無いですが、私としては色々な面で記興味深く読め、また考えさせてくれるお気に入りの小説です。


 どの辺りが面白いかといえば・・・、
 鎌倉武士辺りから言われ始めた”一所懸命”と言う武士の生き方。この一所とは、単なる土地ではなく、その土地に長年暮らす人々、またその人々が暮らす事に因って生まれた”しきたり”で有るとか、慣習・習慣であるとか、思いであるとか、歴史、文化・・・、それらを全てを含め守る。これが武士、と言うより郷侍の一所懸命であると思わせてくれる事かも知れません。


 そしてその地域性を破壊するのが、天下統一(それはグローバリズムと言っても良いかも)の一つの面で有る事を感じさせて呉れます(秦の中国統一にしろ、ローマにしろ、19世紀以降の市場経済主義にしろ、その反動のマルクス主義にしろ、一つの価値基準で地域のしきたりなり文化を判断し押しつぶす行為が、もしかすると人類の歴史の正体かも知れません)。


 それ以外にも農業・民俗等の事等が上手く盛り込まれてあり、ジャンルを超えてお気に入りの本です。
 またこの著者、この作品以外でも個人的には外れの無い作家です。
 

  ますた

 

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2009/11
15
[ #109 ]

 酒とつまみ  編集発行人/渡邊和彦

 

         酒とつまみ

 酒とつまみ 第12号   2009・9   『酒とつまみ』編集部
 ジャンル  雑誌 酒
  

 先月、ようやく手元に届いた12号。
 季刊の筈が11号が出てから12号が出るまで約1年・・・。
 これじゃ年刊誌じゃ無いの?と突っ込みを入れたくなりますが、なんとなくそれも有りか、と思わせるところがこの雑誌の凄さなのでしょうね。

 酔っ払いが酔っ払いの為に作ったミニコミ誌といった感じの雑誌で、紙面全体から漂う、酒飲み特有の厭世観と言いますか、酩酊感と言いますか、が酒飲みの私としては嬉しいです・・・。と難しく表現するよりも、酒飲みのユル~イ感じが漂って、酒の匂いがしそうな雑誌です。


 拙店はバーなので、この雑誌のような泥酔、酩酊状態で来店されても困る面も多いのですが、酒飲みの方の中には、記憶が無くなる程の酩酊状態でも、非常に紳士的、かつ楽しくお酒を楽しまれる方も有り。いわば”良い酒飲み”を体現されていらっしゃる方も有りますよね(出来れば、私もそうしたいものです)。
 そういった事も思わせてくれるお気に入りの雑誌です。


 出来れば、創刊号が読んでみたい・・・、と、思います。


 ますた
 

 

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