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2009/03
05
[ #31 ]

雑考7  禁酒法

 その昔 ”禁酒法”なる法律がアメリカ合衆国に有りました。

 私の様に酒好き&酒を楽しむ空間を提供している人間としては、全くもって信じれない法律ですが・・・。



 そこで、禁酒法について少々思いつくまま書いてみたいと思います。


 この法律、1917年の確か4月に米国議会で成立し、1920年~1933年に実施されたはずですが、大体、何故この様な極端な(少なくとも私には思えます)法律が成立したのか?

 当初は労働者の妻たちが”亭主が仕事が終わっても真直ぐ家に帰って来ず、毎晩酒場で酒を飲み、給料も録に家に入れない。これは酒と酒場が有るからだ!”と、声を上げ、それを米国キリスト教婦人団体が運動化して行ったのが(実力行使含む)一般に言われる経緯でしょう。

 この時点では法制化される程の動きでは無かった様ですが、そこに、工場経営者等が乗っかって(労働者が二日酔いで来ると仕事効率が落ちる、労災が増える等の理由で)運動が拡大。さらに第一次世界大戦に因る反独世論の高まり(ルシタニア号事件、ツィンメルマン電報、無制限潜水艦作戦実施等による、これを詳しく書くと大変なので省略)に乗じて勢いで成立してしまったのが(ビール工場等をドイツ系移民が主として経営していた為)大まかな経緯だと思います。


 で、この法律の施行でどのような変化が米国に有ったのか? 
 1、(もぐり)酒場の数が増えた
 2、マフィアが組織化され強大になった
 3、アメリカ文学が発展した
 4、カクテルが発達した
 5、カナディアンクラブやシーグラム社が儲けた
 6、酒の消費量は???(増えたと云われる説が多いですが)
 7、酒飲みの亭主はやっぱり帰って来ない?
 8、取締官に賄賂が横行した

 等々

 で、結局何が言いたいか・・・、といいますと。


 元々お酒って多くの場所で古代から飲まれていた訳で、酒を飲みつつ会話をしてコミニュケーションを図るとか、ハレの時に飲んで本能を開放するとか、社会生活のストレスを減らすとか・・・等々の習慣、慣習が多くの地域に根付いていたはずです。それを成文法で全面的に禁止するというのは、いかがな物か?って事なのです。

 慣習的な正しさと成文法的正しさが対立し、正しさが失われる、混乱する。当時の米文学を表す”ロストジェネレーション”ってそういう事ですよね。

 成文法をある種無視して慣習に従って生きる人たちが犯罪者と見られる(マフィアもある面そうだから力を持つ)。
 そして世界は混乱する・・・。

 更に云えば、成文法の信頼すら低下する・・・。

 まあ、グローバリズムってこういう事なのでしょう。

 
 大航海時代の幕開けと共に中世ヨーロッパが転換点を向かえ近代への変化が始まったとも言われますが。ある面、禁酒法は救いの無い現代の象徴かとも想う訳です。

 健康増進法がそうならない事を祈りたいものです。
 
 まとまりの無い文、失礼しました。

  ますた
 

 
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2009/03
29
[ #33 ]

 雑考 8 浮世絵

 浮世絵という存在に興味を惹かれます。


 おそらく切っ掛けは20年程前に読んだある本のコラムで、”浮世絵は色々な見方が出来る”と知りった事で、それ以来気にかけていたところ、だんだんと興味が増していったというところです。



 しかし、”浮世絵”と一言で言っても色々と種類も有るようで、どう定義付けるかですが。

 狭義だと、明和年間から明治初めころに日本で作られた多色刷り木版画、でしょうし。
 広義だと江戸時代から明治にかけて作られた風俗画、版画等、となりそうです。
 まあ、私としては江戸期の庶民の庶民による庶民を描いた絵画、版画、その他・・・、くらいに捉えています(誰かの演説みたいですが)。
  


 で、その魅力といえば、私にとってはやはり色々な見方が出来る点かも知れません。


 たとえば、その美しさ、構図等々から受ける刺激を素直に楽しむ。といった様な他の絵画同様の楽しみも有れば。
 版画故の摺り、彫りに焦点を当てる見方。
 昭和のアイドルブロマイドの様にモデルに拘るとか(やっぱり扇屋の花扇はいいよね~、なんて。恐らく当時はそうでしょう)
 また作者に焦点を当てるもよし、(春信の知的都市生活者らしさとか・・・)。
 そして、何よりも風俗資料として色々な見方が出来る点。これが、楽しいと想います。着物に注目するとか、小物に目を向けるとか、吉原で見るとか・・・等々。


 それこそ切り口は無限に有る気がします。また、そこからさらに色々広がっていけると想います。
 例えば、江戸文化かは何ぞやとか、日本を日本たらしめている物は何ぞや?と飛躍も出来ますし。

 なにはとまれ、浮世絵っておもしろいなと想うここ十数年です。 

 ますた
  

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