付き合いとは、人と人との交際といった意味でしょうから(友達付き合い、近所付き合い、等々)それ自体には正のイメージも負のイメージも持っていないのですが、これに私の好きな”酒”がくっ付いて”付き合い酒”となると、いきなり負のイメージになるのはどうした事でしょう・・・。
”酒盛り”となるとウキウキするのですが・・・。
恐らく酒盛りとは、同じ共同幻想を持つ相手、早い話気心の知れた人間と飲むことであり、付き合い酒はそれ以外の人間と(も)飲む事である故でしょう。
元々哺乳類のオスにとって他のオス(特に認識の薄い)との出会いは、非常な、緊張や闘争心、恐怖心が惹起され、またその結果としての攻撃、闘争、弛緩、思考停止等々が本能(感情)的に起きるのが常でしょう。また社会的(群れを作る)哺乳類になると、ある程度それを理性等で押さえ込んで生活しているのでしょう(また殆どのおそらくその結果として場合群れの中にオスの数は少ない)。
そうして酒がもたらす酔いって先ずはこの理性(あるいはそれを司る大脳新皮質)を麻痺させる形で利くのですよね。
で緊張する相手とも席を同じくできる面もあるのでしょうが、それが高じて本能が表に出過ぎてしまうと、多くの場合人同士の関係性等に問題が起こり易い。
結局、酒を飲んでも酔えない空間が付き合い酒となるのでしょうが、酒好きにとって、飲酒の楽しみの重要な部分は、この酒のももたらす酔いに有るのでしょうから(もちろん、それが全てでは無いですが)、苦しいですよね。
ではどう対処するか?個人レベルでは、
1、つきあいの飲みには一切参加しない。(若い世代の方など多いやり方かも、これはこれで関係性が壊れそう)
2・参加はするが酒は飲まない(下戸なら有りでしょうが・・・)
3、酔わない程度に飲む(苦痛ですし、それが出来ればね・・・)
4、酔って本音が出ても嫌われない位に人品を磨いておく(これが出来れば良い酒飲みと言って貰えるでしょうが・・・、)
5、本能に任せ、飲みたいだけ飲む。(まったく、対処法ではないですね・・・)
等々、考えられると思いますが・・・・・・・・・・・・・・・・。
では社会的には対処のしかたは?
私が理想とするのは、付き合い酒はやめて、”付き合いタバコを世界的に奨励する!”
元来タバコはネイティヴ・アメリカンの社交(付き合い)の為の嗜好品だった訳で、それにより彼らは平和な世界を築けた面も大きいでしょうし、タバコがヨーロッパに持ち込まれた後も社交の場で持て囃されました。
パイプが今でもイギリス紳士のイメージに付いて廻ったり、フランス社交界の嗅ぎタバコなどもそうでしょう。
社交とか戦争とか、精神的に緊張を強いられる場面に置いてもタバコが地着物ですし、それが有用だった査証とも思われます。
またそれ故に、我が国でも商家の店先には煙草盆がつき物だった訳で。
それに、もし社交の場の主役がタバコであったなら、某財相もサミットの会見で失態を犯さずにすんだでしょうし・・・。
などと・・・・。
まあどちらにしろ、酒もタバコも嗜好品。上手く付き合えば一生付き合えますし。他者との付き合いに気を使う小心者にとってはありがたく。また、適度な社会の潤滑油であり、適度な隙間を作ってくれる存在。
これからも上手に付き合いたいと思います。
ますた
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