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2009/12
01
[ #118 ]

 名古屋

 先日、ちょっと名古屋に行って来ました。


 理由は、

1、昔お世話になったお客様様氏にお会いする。
2、第3回ウィスキーフェスタ見学。
3、ついでに、一寸観光(街並み散策)って所ですか・・・。


 先ずはウィスキーフェスタ。
 ブースが30にセミナーが7つ。結構な規模で行われていました。拙店もウィスキーを厚めに品揃えしている以上一度は覗いてみたかったイベントです。

 しかし寝不足等々の体調(行きの新幹線でレッドアイを飲むくらい)で、昼前から(スタートは11時30分)ウィスキーを多量にテイスティングするのは応えましたね・・・(細かい状況等は店で聞いて下さい)。


    オープニング    ブース


 それでも終了時間の17時30分までしっかりと会場に居た後、昔良くご来店いただいたN様と待ち合わせ居酒屋に・・・。
 名古屋名物の手羽先を齧りながらビールと日本酒を飲み倒す・・・。で、21時過ぎには体力の限界が来ました(N様、申し訳ないです)。


 
 翌朝は、前夜早めに眠った為か早くに目覚めたので(勿論、宿酔いです)、酒を抜く事も兼ねて朝の8時頃から名古屋の街を歩き回りました。



 最初に訪れたのは中村区大門通り周辺。
 此処は旧中村遊郭の跡地。建物や街の空気に当時の名残を残す場所です。


大門通り入り口 マンホール 遊郭跡?

  長寿庵   長寿庵と言えば   廓温泉跡


 一通り歩き回った後、駅西側の商店街を歩いて抜け名古屋駅に・・・。
駅東側の近代的に整備された姿とは異なり、西側の雑多な雰囲気は、少々場末趣味のある私には居心地が良い通りです。



 そこから、地下鉄を乗り継ぎ大洲観音周辺へ・・・。
この辺り、大洲観音とその門前町の商店街といった風情で、下町感溢れる地域(中村遊郭の出来る以前はこの辺りに遊郭が有った筈ですし・・・)。
 なんとなく浅草に近い空気が漂っています。観光のガイド本等では大きく取り上げられる事も少ない様に想われますがもっと注目されても良い場所では・・・?



 そして恐怖の?演芸場”大洲演芸場”へ・・。

           大洲演芸場



 何が恐怖?かと言いますと・・・。

 当日の開演は昼の12時。で5分前にチケットを買い内に入ったのですが・・・、その時客席に座って居るのは私ただ一人。    
 こ・・・このまま開演して客が私一人のままだったらどうしよう・・・・。
   
 ねっ、一寸、恐怖でしょ? 
 (まあ仕事柄、見ず知らずの方と一対一で向き合う事には少しは慣れている心算なので、何とかなるか と腹は括りましたが・・・。)(出来れば、目の前にバー・カウンターが欲しい・・・。)
 結局、直前に他のお客様4名が入って来られて観客総数5名となりましたが・・・。
 (2幕目が始まり、私は出たのですが、その時残った観客はわずか2名!)


 しかしこの演芸場、内に入るとちゃんとした造りで雰囲気が有りますし、もっと評価されても良いのでは・・・?と想うのですが(大洲商店街等も含めて)。
 もし名古屋に行く機会が有れば是非一度大洲観音へ足を伸ばしてみて下さいと言いたいですね。


 そんなこんなの名古屋でした。


 ますた
 
 
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2009/12
05
[ #119 ]

 尚武のこころ   三島由紀夫

     

                尚武のこころ

 尚武のこころ  三島由紀夫  1970・9  日本教文社
 ジャンル  対談集


 三島由紀夫が、陸上自衛隊市谷駐屯地にて割腹して果てたのが1970年(昭和45年)の11月25日ですが、この本はその2年余り前の68年の夏前から、70年の夏前にかけて行われた対談をまとめた物で、事件の丁度2月前が発行日となっております。


 読んでみますと、三島由紀夫自身がリラックスし自由に喋っている事が感じられる対談集です。
 対談相手は表紙に記されている通りの濃いメンバーですが、この中で昭和45年元日の日本読売新聞に掲載された、評論家の村上一郎との対談の中で、氏が「”11月に死ぬぞ”といったら絶対死ななければならない。」と語っている辺り、氏がすでにこの時期に割腹を決めていた事が伺え興味深いですね。


 作品の文章とはまた違った三島由紀夫が感じられ面白いと思える本です。


  ますた
 

 

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2009/12
12
[ #121 ]

 雑考24  アルファ

 ”アルファ”と聞いて思い出すのが、フォネティック通話コード。


 
 と言っても判りにくいかも知れませんが、無線通信等でアルファベットの聞き間違いを防ぐために使う物です。
 A=アルファ、B=ブラボー、C=チャーリー、・・・ってやつです。日本語だと、イロハの”い”、ハガキの”は”ってやつですね。
 業界ごとに多少違いが有るようですが(旅客機のパイロットなどは都市名を当てたがるとか・・・)、Aがアルファってのは大体変わらないのでは無いでしょうか?
 あと、α崩壊とかα線とか、物理学、数学、自然科学などの記号、数式ですかね・・・。

 そう、αに限らずギリシャ文字全般から受けるイメージは数式ですね。Σにしろθにしろ・・・。自然科学や数学の数式にギリシャ文字が多く使われるのは、やはり、ルネッサンスがギリシャ文明への回帰であったからでしょうか?というか、ルネッサンス自体がプロテスタント運動の嚆矢であり、反ローマカトリック運動であり、神学以外の学問を認めなかったカトリックに対する歴史がギリシャ文字を使う事に顕れているきもします。(何だかダビンチ・コードの小説の様になってきましたが)何となく、科学全般(プロテスタント的な物)とも考えてしまいます。

 しかし思えば日本も明治の開国、大戦後の占領とプロテスタントの影響を強く受けたのは事実でしょうし・・・。
 たまにはキリスト教とは?カトリックとは?プロテスタントとは?等と客観的に考えるにも楽しい気がします。

 ますた


 

タグ :   歴史  /

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2009/12
14
[ #122 ]

 浮世絵&エアロビクスダンス

 何だか奇妙な組み合わせのテーマになってしまいましたが、別に大した事では無く、昨日、広島市内でエアロビクスダンスをした後に美術館に浮世絵観賞に行っただけなのです。私としては好きな事を2つ組み合わせただけなのですが、並べて書くと、ちょっと変かもしれませんね。


 因みにエアロは”本間友暁”さんという、ちょっと名の知れたインストラクターのレッスンが受けられるという事で、たまには河岸を変えますかと、市内に足を運んでみたのですが大変楽しい1時間を過ごさせていただきました。


 浮世絵はひろしま美術館で開催中の”国芳の四十七士展”。広島の浅野藩が播州赤穂の浅野藩の本家ということで企画された展示では無いかと思います。

 感想としては、
 1・明治から昭和の劇画に登場する”武者絵”の原型は、すでにこの時期(誠忠義士伝の描かれた時点)に於いて国芳が完成させていたのかも知れない・・・、という事。
 2・この時点に於いて、フィクションである忠臣蔵のイメージが、すでに現実の赤穂事件を取り込んでしまっていた様に想える・・・(小説の竜馬像が、実際の竜馬像を超えていると想えると同様に・・・)。 といったところですかね。
 私としては、浮世絵ファン向けと言うよりは、忠臣蔵ファン向けの展示といった内容にも想えました。

 ますた
 
 

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2009/12
19
[ #123 ]

 中世の窓から   安部謹也

      

             中世の窓から

 中世の窓から  安部謹也  1981・3  朝日新聞社
 ジャンル  中世ヨーロッパ 経済文化人類学



 第8回大仏次郎賞受賞作なので、結構有名な本かも知れません。
 一般に”中世”と聞くと、”暗黒の中世”といったイメージが付けられている気がしますが、この本を読むとそこにも、人々の日々の生活、人と人との繋がりが在り、そうして社会が成り立っていた事に想いを馳せる事が出来ます。

 またこの本、中世の社会を市民であったり、職業、街、祭り、貨幣、教会・・・等に視点を当て経済人類学的な見方を利用し読み解いていこうとしている様に思えるのですが、そこに浮かび上がってくる物に、私は江戸時代との共通性なども見てしまいます。
 (江戸は歴史学では近世とされるのでしょうが、これは西洋の、古代・中世・現代に当てはめ難い故便宜的に付けた呼称に過ぎないのでは無いかとも思えたり・・・)
 そこには私が見るのは、農業を基本にした人々の身体感覚と余り外れない生活。そうした社会を成り立たせる為の、慣習、習慣、知恵、等々です。
 市場経済主義の矛盾と残酷さが言われる昨今だからこそ、読み直してみたい本です。

 まあ、この様な、こ難しい事を言わなくても、面白い本です。また、古城街道等、中世の香りの残っているドイツに旅行に行く前に読むと、旅に深みが増す気がします。(中世ヨーロッパって、神聖ローマ帝国といっても悪くない気がします) そんな、私のお気に入りの一冊です。
 といいますか方の著作、好きなのですよね。


 ますた
 
 

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2009/12
23
[ #124 ]

 雑考25  ファド

 ファドを初めて聞いたのは恐らく20年近く前だと思うのですが、そのときの印象というは・・・。
 (言い尽くされた、陳腐な表現ではありますが・・・)



 「初めてなのに懐かしい」


 2拍子であるとか、音階の問題であるとか、それなりに理由は付けられるのかも知れませんが、この不思議に懐かしい感じが気になっていました。
 (最初に書くべきでしたが、ファドとはポルトガルの民族歌謡です)


 そこでしばらくの間気になったいましたので、”じゃあ” ってんで、数年前にポルトガルに行ってみました。
 

 先ずは、リスボンで車を借り、周辺を走ってみたのですが・・・。
 まず気になったのが幹線道からロカ岬に至るわき道の側に有った集落。黒い、低い屋根の小さめの建物が数軒寄り添うように建つ集落です。

 何処かで見たような・・・。 

 そう東北の日本海側の漁村集落に近い印象なのです。

 さらに、ロカ岬から眺める大西洋。強い風と波に揉まれながら進む漁船。

 カスカイスの港では、漁具(恐らく蟹かご)を繕う地元の猟師さん。海面近くで群れる魚(恐らく、鯔)
 街中では焼き栗の路上販売。
 そして、食べ物は素朴な味付けの魚介類が主体・・・。

 海に、沈む夕日・・・。


 こうして、列記すると何だか日本海側の漁村と同じイメージですよね。
 で、冬の日本海と言えば・・・演歌、民謡?  かなり安直ですが・・・。 

 これが懐かしさの原因かな・・・?



 生活する土地の景観、環境等が人間のメンタリティーにどれほど影響するのか私には判りませんが、全く無関係では無いのではないでしょうか・・・。
 
 また先進国の中で、日本とポルトガルは有数の魚食いの国で、国民一人当たりの魚介の消費量が、ほぼ同じで有ると言う話も有ります(20年程前ですが・・)。
 食生活が似かよると、メンタリティーも似るのでは・・?(この辺は食品嗜好学に聞いてみたいですが・・・)


 どちらにしろ、日本とポルトガル、少し似たところが有る気がしました。
 (16世紀、両国の交流が上手くいったのもその辺りが原因かも知れませんね・・・)



 しかし今年、確かラジオのニュースで聞いたのですが、2008年、我が国では肉類の消費量が魚介類の消費量を初めて上回ったとか・・・。

 アメリカっぽい曲調の音楽が流行るのもそのせいかな・・・・?


 ロカ岬灯台 カスカイス港 沈む夕日、エストリルの海岸から



 まあ、そんなこんなで、BARにも拘らず、たまにBGMに”Fado”が流れたりしている事が有るやも知れませんが、しょうがないな~ と笑っていただけると嬉しいです。

 80%位はJAZZを流しておりますが・・・。



 ますた

 

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2009/12
28
[ #126 ]

 花宵道中  宮木あや子

 

       花宵道中

 花宵道中  宮木あや子  2007・2  新潮社
 ジャンル  時代小説・時代官能小説


 ここ数年、女性作家が吉原を舞台に書いた作品を目にする事が増えた気がします。
 例えば松井今朝子氏の「吉原手引草」であるとか、長島槇子氏の「遊郭のはなし」であるとか、安野モヨコ氏のコミックの「さくらん」であるとか・・。
 それらの中で私が最も雰囲気を感じるのが、この作品です。
 
 R-18文学賞という、女性が女性の為に書いたエロティック小説を対象とした賞を受賞しているだけあって、全体にそうした香りが漂い女性の色気というか、エロスに眩暈がしそうになります。そうした本だけに、お勧めする相手を選ぶ本では有りますがお気に入りです。
 
 またこうした本を読むと、やはりエロスとは、知性と想像力であろうと感じます。

 しかしこの本の作者、著者紹介を拝見すると、20代でこれを書いていらっしゃる様子。
 女性の凄さに驚きます。
 

 装貼、装画も雰囲気です。


 

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