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2010/05
01
[ #166 ]

 呉みなと祭

 先日(29日の昭和の日)、呉みなと祭りに顔を出して参りました。
 ここ数年(6~7年)毎年顔を出しております。



 数年前にNBAの呉支部様がブースを出店していらっしゃると聞き及び、屋外でのカクテルのブースのやり方を勉強させていただければとの想いもあり出かけたのが初めです。
 それ以来、この祭りの雰囲気に惹かれ(もともと呉の港町らしさの有る雰囲気が好きだったのですが・・・)、毎年出かけております(毎年晴天にも恵まれ嬉しいです)。

 更に今年は昨年から始まった”中国地ビールまつり”にも顔を出したく・・・・。


 呉支部様のブース~地ビールまつりに顔を出し、次に私が向かったのは呉市立美術館。
 ここで開催中の特別展示”浮世絵美人画展”を観賞の算段。



 実は予想はしていたのですがこの展示、約五年前程に(確か2005年の新春)ひろしま美術館にて観た”浮世絵百花繚乱”と銘打たれ開催された展示とほぼ同一の展示。
 (やはりか・・・という思いも。しかしそれはそれとして、同じ展示を5年のインターバルを於いて観るのも中々味がありました・・・)


 その後、ついでと言っては何ですが音戸の旧い街並みに移動し、少し歩いてみる事に・・・。


 音戸大橋、物心付いて以来数え切れない回数渡っている筈ですし、橋の下も結構くぐっておりますが街並みは歩いた記憶も少なく、以前から気になっておりました。
 この辺り昔は遊郭もあり、簡単ながら大門もあったと耳にしたこともあり歩いてみたのです・・・。



 すでに今は昔ですかね?遊郭の面影は少ないです・・・。

 街並み散策と言うよりは、子供の頃を思い出すというか、寂れ具合が気になりました。
 
 (また、それ故に興味深くも有りました)


    呉市立美術館  音戸にて  音戸商家  旧銭湯


 ますた
 

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2010/05
07
[ #168 ]

 雑考33  歌麿

 前回の”蔦重”から今回の”歌麿”と続けると、”しりとり”と言うよりは連想ゲームですね。私の発想力って所詮はこの程度なのです。


 閑話休題、歌麿の描く女絵に惹かれます。西洋絵画に比し輪郭線の目立つ平面的な表現にも拘らず、何故かリアルな印象。我が国のマンガ文化、この辺りから既に始まっていたのかと想わせられます。


 等と書くと、マンガ文化の嚆矢はやはり”春信”に求めるべきでは?なんて突っ込まれそうですが・・・。



 確かに春信のユニセックス嗜好、ロリコン趣味的なところ、陰間等に対する理解、”真似ゑもん”というキャラクターの創造、きめ出し、カラ刷り、多色刷りといった技法の実用化等々。春信こそが、マンガ文化(オタク文化)の嚆矢なのかも知れません。
 (あるいは、黄表紙辺りに求めるのも妥当なのかも知れませんが・・・)

 しかしそれはそれとして、やはり歌麿の描く女絵に惹かれます。


 一目で歌麿と判る、ある種歌麿スタイルといった表現、ワンパターンといえばワンパターンなのかも知れませんが、その中でも対象をしっかりと描き分ける方法論、まさに今のマンガの嚆矢とも想える訳です。
 またそれ以上に二次元的表現にもかかわらず、まるで女性の体臭すら漂って来そうなリアルさ(そう感じてしまいます)。まるで女性といった観念自体が紙の上に描かれているとでも表現したくなるその女絵は、やはり歌麿ですよね。

 もしかしたら浮世絵がマンガ的と言うよりは、日本人が根っからマンガ的な物が好きなのかも知れません。そして浮世絵の流行った江戸時代、マンガの流行った戦後。共に平和だったのは、実はマンガ的な物の力、日本人の本質かとも想ったり・・・。


 相も変わらず、まとまりの無い事を書いてしまいました・・・・。


 ますた


 

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2010/05
10
[ #169 ]

 大崎上島

 昨日の午後、天気も良さそうなのでバイクを車庫から引っ張り出しました。


 向かった先は大崎上島。安芸津港からフェリーで大西港へ・・・。最近は瀬戸内の島々も橋が架かった所が多いですが、大崎上島は未だ本土とは陸続きになっていないのです。



 しかしバイクでフェリーに乗るのって何時からでしょう・・・?

 ちょっと嬉しい気持ちになります。ほんのわずかの距離フェリーに乗るだけにもかかわらず、港で出航を待つ時間等、旅行気分を抱けます。

 島では時間の余裕が無かったので、軽く一周しただけ・・。


 その中で立ち寄ったのは”海と島の歴史資料館(大望月邸)”と、木江・天満地区。
 天満地区の古い町並みは私好みの雰囲気。同じく潮待ち、風待ちで著名であっためばる崎に、それらしい面影が余り残っていなかったのとは対照的でした。


 この島を訪れたのは、恐らく10数年振り。日本各地の山間部同様、過疎が進行している印象も受けました・・・。
 

    安芸津フェリー   大望月邸   木江・天満地区   木造3階建て



 ますた


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2010/05
13
[ #170 ]

 夜叉桜  あさのあつこ

          

   夜叉桜


 夜叉桜  あさのあつこ  2007・09  光文社
 ジャンル  時代小説

 
 あさのあつこ氏の時代小説です。弥勒の月、夜叉桜、木練柿と続く3連作の2巻目。

 私がこの連作に感じるの魅力の第一は、作者が主人公の同心”木暮信次郎”(遠野屋が主人公かもしれませんが・・・)にへばり付かせた、ある種の”ニヒリズム”なのかも知れません。
 

 そして3連作の中で、その木暮信次郎に付きまとうニヒリズムが最も魅力的に想えたのが、この2作目でした。


 またこの作品(作者)に限らず、女性作家が男性の登場人物に背負わせるある種のニヒリズムって、一寸魅力的な気がするのです。
 

 例えば、高村薫氏の小説の登場人物、”合田刑事”とか・・・・。
 尤も、高村氏の小説が女性作家らしい文体か?と言われると???ですが・・・。
 それでもやはり、男性作家の作品中の男性登場人物とは違うキャラクター表現になっている気がします、そこに魅力を感じます。
 

 そうした辺りが魅力の作品です。


 ますた

 

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2010/05
16
[ #171 ]

 雑考34  ロートレック

 前々回の蔦重から歌麿~ロートレックと続けますと、ほんとにしりとりと言うよりは連想ゲームですね。私の脳みそは所詮この程度です(ロートレック、女性に対するさめた視線は歌麿と言うよりも、英泉的という気もしますが・・・)。


 閑話休題、ロートレックの作品に興味を惹かれます。


 勿論、私の様な水商売の人間からするとロートレックの作品から漂ってくる夜の香り、酒の香り、女性の香りに惹き付けられるのは仕方ない事かも知れません。しかしそれだけではなく、彼の作品全体に感じるある種の”暗さ”に惹かれるのです。

 その暗さは、はたして何処から来ているのかと?気になるのです。
 

 考えられる要因の一つを彼の身体的問題、及びそこからもたらされるコンプレックスに求めるのは正解でしょうし、またかれの出自から来る(ある種逆の)コンプレックスも関連しているのも確かでしょう。

 しかし私としては、そうした彼個人の要因以外にあの時代の空気、環境といった物も要因の一つでは無いかとも想うのです。彼と同時代の画家の作品にも、ある種の暗さを見てしまうのがその理由なのですが・・・。



 ではその時代の空気、環境とはいかなるものか・・・・。


 それは一般に”(19)世紀末”と呼ばれる時代。爛熟とか退廃と言い表される空気。
 そしてその時代のパリという場所。そこで何が起こっていたのか・・・。興味を惹かれます。


 19世紀後半のパリ。そこでは3度の万博が開催され、また近代文明、科学文明が実用化された時代。
 この万博(今、まさに上海でも開催されていますが・・・)。科学技術や工業製品が、見世物として成立する事を証明した気がします。勿論、それ以外にも、ありとあらゆる物が見世物として成立する事を証明したと言って良いかもしれません。
 そしてその勢いのままに当時のパリでは、大型百貨店の誕生といった現代的物販スタイル。また各種大衆紙の刊行といった、マスメディアの誕生。そして何より、近代的科学技術の力により、地下鉄、ガス、電気、写真、映画等々の実用化がなされた時代。

 それは、これらの科学技術の力により個人の欲望が現実化した(達成された)時代といえるのかも知れません。


 そして科学技術の力により欲望がある種達成された当時のパリの人々は、どういった心理に陥ったのか・・?



 私が想像するには、一つは欲望が達成された事による行き詰まり感(今が人生の頂点といった感じのある種の寂寥感、寂しさのようなもの?)(S・フィッツゼラルドっぽいですかね?)。

 そして一つは、欲望を達成させてくれた科学技術の圧倒的な力、またその科学文明の力がもたらす”未来”に対する”漠然とした不安”(芥川っぽいかな?)(そしてその不安は第一次大戦で現実となるのですが・・・)。


 私はこの科学文明のもたらす漠然とした不安感が、実は世紀末の隠された一面(時代観)ではないかと想うのです・・・。

 またこの不安感がロートレック等の作品に暗さをもたらしているのでは・・・・?とも。


 もしそうであるならば、近代文明に対する不安を感じたロートレックがプリミティヴな存在の象徴ともいえる女性(娼婦)に惹かれたのも当然と思える気がしますし、その不安を忘れるためにアルコールと喧騒に身を浸したのも、尤もと想える気もするのです・・・・。


 相変わらずの戯言でした・・・。


 ロートレック

 
 ますた
 
 

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2010/05
19
[ #172 ]

 松江

 先日松江に行ってまいりました。

 目的は島根県立美術館にて開催中の”中右コレクション 四大浮世絵師展 ~写楽・歌麿・北斎・広重 ”です。


 
 わざわざ?と言われそうですが・・・。美術館の建物自体も気になっていたもので・・・。そして、好物の(相も変わらず)浮世絵展ですから。


 展示内容は系統立っていて初心者でも判りやすい展示との印象でした。また初めて目にする図版も有り結構楽しめる展示でした。
 故に想わず展示カタログも購入・・・(私の勘違いかもしれませんが、書いてある内容に、1.2箇所間違いが有る気がしました・・・)。 


 また、せっかく松江まで足を伸ばしたので、松江周辺の気になっていた場所も少し散策。
 たとえば・・・。


 松江城址。

 簡素な印象を受ける天守と、味の有る石垣。また、松江城山公園内に一般の住宅が在ったり、通勤の人々が通っていられたりと住民との距離の近い城址といった雰囲気。よかったです。


 地ビール館ビアへるん。

 一階は物産館として観光拠点の一つとなっていて、これもやり方かな?と思わされます。ビールはしっかり造ってある印象。先日呉みなとまつりのイベントにも出店されていらっしゃったので、そこで味見出来なかった物を味見。


 ワイナリー奥出雲葡萄園。

 ここも気になっていた場所。テロワールに拠るものか、個性的でしっかりしたワインの印象でした。


 そんなこんなの松江。東本町辺りには古い建物も残り、全体として城下町の文化と空気、伝統と歴史の空気を感じられる印象。宍道湖の存在もあり、水の存在を感じれるのも嬉しいです。
 一寸お気に入りの街に追加したい印象でした(空襲の被害に遭っていない事もあるのかも知れません)。



    東本町にて    松江城石垣    地ビール館

 
 

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2010/05
22
[ #174 ]

 詩神は渇く  トム・ダーディス

           

        詩神は渇く


 詩神は渇く  トム・ダーディス  1994・04  トパーズプレス
 ジャンル  評論・酒・アメリカ文学



 W・フォークナー  S・フィッツジェラルド  A・ヘミングウェイ  E・オニール に付いての評論です。

 この4名に共通するのは、・アメリカ人である。・ノーベル文学賞を受賞している。 そして・アルコール依存症である事です。
 そしてこの本。この4名の活動や作品等を掘り下げる事によりアルコールとアメリカ文学の関係を明らかにしようとした本です。


 また結論としては、この4人の作品には明らかにアルコールの影響が視られる事。そしてアルコールは作家達の文章能力及び、寿命に悪い影響を与えた・・・という事。


 ただしこの本はそれだけに留まらずアメリカ文学とアルコールの関係、アメリカ社会とアルコールの関係を明らかにする事によりアメリカという国自体のありかた、アメリカ文明という存在自体にまで踏み込んでいるといっても良い気がします。




 昔はバーのカウンターの会話でよく登場するキーワードとして、ヘミングウェイ、チャンドラー等が挙げられたと想いますが、そういった意味でもバーテンダーの本棚に似合いの本ではないかと想っています。


 私のお気に入りの一冊です。


 ますた 
 

 

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2010/05
26
[ #175 ]

 死都日本  石黒耀

             

       死都日本


 死都日本  石黒耀  2002・09  講談社
 ジャンル  パニック小説


 
 アイスランドの火山噴火のニュースを聞き、思い出した小説です。
 内容は、加久藤火山(霧島火山群の元となった古代の大火山)の破局的噴火により、我が国が滅亡の危機に瀕するといったパニック小説なのですが、単なるパニック小説の枠に入りきらない面白さを感じる小説です。


 火山の存在と人類の歴史的関係・・・、火山学からの科学的裏づけ、数字で表す噴火規模・・・、さらに神話、政治、社会、環境問題、等々・・・といった要素まで取り入れられ非常に魅力的な作品になっています。


 しかしもしかすると、この本全体から感じられる作者の火山に対する思い入れがこの本の最大の魅力かも知れません。
 

 また所詮人類は火山を含めた自然、あるいは地球といった物によって生かされている存在であること。またそれ故にそれらとの調和こそが我々の生活に於ける第一義であるという事(そうした作者の想い)を、(再)認識させられる事が魅力である気もします。


 ともかく、エンタテイメント小説の魅力がふんだんに盛り込まれた、まさに読み始めると止まらない小説です。


 ますた 


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