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2014/03
05
[ #584 ]

CATHERINE BOTT

 前回から古楽繋がりで・・・、


        trubadours.jpg

 「Sweet is the song  Doux est is chant」    CATHERINE BOTT
 

 トルバドール・トルヴェールのCDです。

 以前、西洋にトルバドール=吟遊詩人と呼ばれる人々が存在したと知り購入したアルバム。


 吟遊詩人という言葉から思い浮かぶのは、例えば我が国ですと瞽女とか、新内、浮かれ節、門付け、聲明・・・といった弦楽器(例えば三味線等、西洋だとリュートとか)を携えた遊行芸人的な物だったのですが、実はトルバドールは少々異なり、宮廷詩人とも約される事もある様に、中世フランスの宮廷文化・社交文化に置ける歌い手といった存在の様です。

 
 そしてこのアルバムも宮廷歌曲が主体。また、伴奏(楽器)は無く独唱です。
 しかしこれはこれで興味深いのです、独特の旋律といいますか、うねりの様な物が感じられ・・・。
 また独特の響きを感じるのは、城や教会の様な空間で歌われているのかも知れません。

 有難い事に歌詞の日本語訳も付いておりまして、当時の宮廷文化の中で好まれていた物語の雰囲気の様な物も想像出来まして興味深いのです。特に世俗的な作品等、いかにも宮廷の女性・女官の方々が好まれそうなロマンティックな詩となっていましたり・・・。
 何といいますか、ある種の世俗的?高尚さや純粋さを目指している感じで・・・、(好き嫌いはあるでしょうが)興味深いです。


 因みにトルバドールは南仏系、トルヴェールは北仏、独逸に伝わりミンネジンガー、それが後少々世俗化しマイスター・ジンガー。遊行芸人的人々の物はジョングルールとか・・・。

 
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2014/03
06
[ #585 ]

伝説のレーサーたち

 ”RUSH”という映画を観た故かどうもこの辺りの事が気になり始め・・・、この映画も時間を遣り繰りし観て参りました。



         伝説のレーサーたち
 
 伝説のレーサーたち  ー 命をかけた戦い ー


 50年代から現代に至るF1の世界を描いたドキュメンタリー映画。
 テーマはF1(レース)と死亡事故(安全性)という事で硬派な作品に仕上がっていました。

 50年代から現代に至るレース映像+関係者のインタヴュー&ナレーションといった構成、この古いレースの映像が雰囲気(&懐かしい)です。また当時活躍した、・スチュアート・フィッティパルディー・ワトソン・ラウダ・アンドレッティー・イクス・シェクタ-・マンセル・・・・といった面々、皆、良い雰囲気を湛えたオッサン(爺さん)に成ってまして、このインタヴューがこれまた良かったのです。

 それらの映像じっくりと見ていますと、少々字幕に付いていけないというジレンマも・・・。速い展開で凝縮された感もありましたが、60年余りのF1の歴史を2時間弱にまとめている訳ですからね・・・・。

 そうして、レースと死亡事故という非常に根源的テーマ。言い換えれば、”何故こんな危険な事をしなければいけないのか?”といった事が描かれています。

 更に94年のセナ以来、F1では死亡事故は全く起きていないという事実や、非常に安全性の高くなったマシンのこと等々。
 

 しかし100%の安全が確保されたレースに面白みは有るのか?という疑問が湧いたのも又事実。死亡事故を期待している訳では無いのですが、やはり死の恐怖を認識しつつステアリングと格闘している選手達故に惹かれる面も有るのでは?と思えるのです。

 そうした意味でも、ハミルトンやベッテルといった現代の若手のインタヴュー、”若い”といいますか、”軽い”といいますか・・・。
 やはり、死屍累々の中で戦ってきたおっさん達に魅力を感じましたね。

    

 追記
 そう言えば昔(86年頃?)”PRIDE 1”という映画も有りましたが、レンタルに無いかな?

タグ :    /   映画  /

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2014/03
11
[ #586 ]

震災から3年

 今日であの震災から3年なのですね。
 広島の田舎に住んで居ますと、震災の話題を耳にする事も年々少なくなりまして・・・。特に私の様にカウンターの内側に籠っている生活をしていますと、TVを観る事も少なく震災関連のニュースに接す事も減った気がします。
  
 更に言えば震災や原発の事を話題にする事も、どことなく憚られる様な雰囲気も・・・。


 しかし、実際に東北に行って来られたお客様の話を聞かせていただいたりしますと「思った以上に復興が進んでいない印象を受ける」と言われます(たしか先日の世論調査のアンケートでもそうした意見が多数であったようで)。

 復興が遅れている理由は色々と有るのでしょうが、私としてはやはりどうしても「原発(事故)さえ無ければ・・・」との思いが湧いてきます。

 こうした事を書きますと「では、地震や津波で死んだ人の事は良いのか?」何て言われそうですが・・・。 
 確かに、地震や津波で亡くなられた方やその遺族の方の事を思うと胸が痛みます。


 しかし考えてみれば我が国は太古から、地震・津波・台風・火山噴火・大雨・・・といった天災の多い国土の上に成立し暮らして来た訳で、そうした天災のもたらす物に対する文化(儀礼・作法・慣習・思想・・・・)も持って居た訳でしょう。
 そして今回の震災に関しても、本来ならばそれらの儀礼等を通じて悲しみから立ち上がり、復興に向かえたのでは?と思えるのです。

 原発事故さえ無ければ・・・・。


 ではそもそも原発、或いは核エネルギーとは何なのか?

 私が思うに、それ(核エネルギー)は正に(現代)文明の象徴と言えるのでは無いか?という事。

 では、”文明”とは?
 
 これは言ってみれば”手段”であろうと。

 ”手段”?、何の為の・・・?

 それは、人類が利便性や実質的な力を増大する為に手に入れた”手段”である、と。
 (文明の定義付けは色々と出来そうですが、文明=人類が自らの利便性や力を得るために生み出した手段、と考えるのが最もスッキリするのです)


 約1万年前の灌漑農法(穀物生産)から始まり、貨幣の発明、火薬、活版印刷、化石燃料の利用にに依る外燃機関・内燃機関、電気エネルギーの利用、通信技術、コンピューター、インターネット・・・、等々。 
 確かにそれ等は人類の生活の利便性を増し、豊かに、安定し、強い物にしたでしょう。

 しかしそうした”正”の面も生み出した同時に文明は”負”の部分も生み出したと思うのです。
 (恐らく、正と負は表裏一体、良い事を定義付けるとと同時に良くない事も定義付けられる様に・・・)

 そして現代社会は、この負の側面を敢えて見ない様にし、無視して成立して来た様に思えます・・・(2度の大戦を経験したにも関わらず・・・)。


 それが3年前、その負の側面を現前に突き付けられた訳ですよね(放射性物質等々といった形で)。
 そして、その余りの大きさに立ち竦んで居る(或いは、慌てて無かった事にしようとしている。覆い隠そう。無視しよう。忘れよう。または何とかしよう。・・・・としている。)。
 
 
 言い換えれば我々は、原発に象徴されるような現代文明に対する”文化”を築け無かった、という事なのかも知れません(余りに文明の進歩が早かったということもいえそうですが)。

 では、これから築いてゆけるのか・・・・?

 震災から3年。そんな事を思いました・・・。

 ますた

 

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2014/03
15
[ #587 ]

地震

 昨日早朝に地震がありましたが、広島では13年振りの揺れでしたね。
 そう言えば、確か13年前も3月であった記憶が有ります(3月は揺れやすいのですかね、或いは春分・秋分付近とか・・・)。

 今回の地震は店を少し早めに閉め、丁度家に着いたところ。

 結構長く揺れましたので、私が心配するのは当然バック・バーのお酒。
 そこで今日、少し早めに店に入りますと・・・。


 本

 本が散乱・・・。


 更に・・・。

 瓶

 こんな状態。

 被害は1本と少々・・・?


 確か13年前は5~6本の被害だったか?
 その後、お客様に「何か対策すれば・・・」等と言われながらも、結局対策らしい対策はしていなかった訳で、自業自得といえばそれまでなのですが・・・・。

 しかし対策の仕方が無い事もある面現実(本数を減すかな?)。
 次が無い事を祈るばかりです。


 因みに今回の震度は東広島で5弱。前回は3だったか、4だったか。
 体感的には(被害も)明らかに前回の方が厳しかったのですが、震度表示と体感一致しない物なのですかね。

  

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2014/03
17
[ #588 ]

シーズン・イン

 ようやく春めいて参りましたのでシーズン・インに向けボチボチと愛車のメンテを開始。
 簡単な事だけですが・・・。


    今回はリヤのブレーキパットの交換、プラグ交換、エンジン&Fフォークのオイルやチェーン等のチェック。
 他に気に成った場所の小改造と清掃・・・。何て感じで。


 フロント廻り
 こんな具合に・・・


 こんな事をしていますと金曜日の夜に、昨年も誘って下さったM様からツーリングのお誘いメールが・・・。
 天気も良く暖かそうという事で土曜日の夕方に急いで組んで・・・・、


 メンテ中
 組んでる途中
 

 御誘いに乗る事に。店のお客様にも声を掛けてみたり・・・。
 前回のツーリングが結構なペースだった記憶が有ったので、何年かぶりに革ツナギをいそいそと引っ張り出してみたり・・・。
 
 しかし、これが窮屈なのですね(体重増えてます)。おまけに目的地周辺に至る迄の幹線道が渋滞気味(渋滞の中、革ツナギでツーリングって・・・・)。目的地近くに来た時は既に披露困憊。


 ここから交通量の少ないコースに突入。
 途端に先頭のカワサキ1400様がペースアップ。


 ブラインドのタイトなコーナーが多い上、結構アップダウンも。
 更に、所どころにしっかりと浮き砂&段差やギャップ。何箇所か水が流れていたり、木の枝や葉っぱが散らかっていたり・・・・。
 気持ち良いというより緊張感が要求される面が強い感じのコース。(付いて行くのがツライヨー)


 昼食休憩の後もしばらくはテールランプを追っかけさせていただいたのですが・・・・、
 そのうち頭の中に「疲れた・・・」何て言葉が浮かび始めると、もうダメですね。

 ギャップで振られる、侵入でミスる・・・、何て事があると一気に集中力低下・・・。この歳で怪我も出来無いので仕方なくペースダウン。
 その後は握力も無くなるし、足は攣りそうになるし・・・・(既にシニア、歳ですな・・・)。


 それはそれとして、天気もよく、目的地も気持ちよく、シーズン・インの身体の慣らしにもとても良かった気がしましたね。
 
 此処が目的地。

 
 陸奥記念館


 先導のM様のカワサキ1400に、誘って下さったM様のスズキ1000、バカナリヤのお客様Y様のトライアンフ1050。
 私はヤマハの850。(このバイクとの付き合いも早19年、まだまだ乗ります)

 
 ここからトンボ返り。夜に店を開けると握力低下でシェーカーを落としそうでした(ダメダメですね)。

タグ :   バイク  /

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2014/03
19
[ #589 ]

免許更新

 運転免許の更新に出かけてきました。
 視力検査に備えて(&バイク用に)眼鏡まで新調し・・・。


 眼鏡


 お陰で視力検査は問題なく。


 しかし相変わらず・・・。

 免許

 こうした訳で、後日改めて講習を受けなければなりません。原因はこれ

 しかし、免許を取得し30数年、無講習で更新をした記憶がないのですね。
 といいますか過去に免許停止処分を・・・、
 確か・・・、
 30日×4回、60日×1回、90日×3回、程受けた記憶が・・・(因みに取消処分は無しです)。


 その殆どは20台前半迄ではありますが・・・、しかしどんな運転をしてたのでしょう。
 その所為で若い頃はサーキットライセンスが取得出来ないという苦い経験も(ちゃんとしたサーキット、60日以上の免許停止から1年以上経過していないとライセンスを発行しなかったのです)。


 何とか次の3年は無事故無違反で過ごしたい物です。
 

 

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2014/03
23
[ #591 ]

新版画

 朝の内に何とかPCを動くようにし(フリーズしてたのです)、昼前からちょっとバイクでフラフラと・・・。


 目的はこちら、


 看板   平木コレクション 「美しき日本の風景」  川瀬巴水、吉田博を中心に  展


 場所は・・・ 


 美術館  尾道市立美術館


 桜の名所、千光寺公園の中にあります(桜は未だ蕾、後十日程ですかね?)。

 
 明治に浮世絵風景画の発展形として成立、大正~昭和初期に多く描かれた新版画や創作版画の展示です。
 浮世絵に惹かれる面の有る私としては少々気になりまして。


 新版画と呼ばれるジャンルの物が多い展示で、こうした物をじっくりと観させていただくのは初めてだったのですが、独特の魅力がある事を実感させていただきました。

 
 新版画、版画とは思えないその表現力や独特の透明感も魅力ですし、また浮世絵や日本画の流れに有る事も感じられます。 
 一方創作版画は印象主義的な印象。


 恐らく当時、ヨーロッパでは写真の登場により写実的な絵画やそれを描く画家達の存在が脅かされ、そこに流れ込んだ日本の浮世絵等の刺激により印象主義等が誕生したのでしょう。また日本では、写真や印刷技術の普及で存在感の低下した浮世絵が、印象主義や西洋版画の影響を受けこうした物が誕生したのでしょう・・・。
 興味深いと言いますか、19世紀後半から20世紀初頭の社会の急速な変化・・・何て事も考えさせられました。

 展示されている作品の多くが大正~昭和初期の物でしたが、そこに描かれた風景や人物、風俗。まだまだ江戸からの連続性を感じられます、と同時に東京の中心部等ではかなり現代的になりつつある感も感じられました。
 

 どちらにしろ、そこには確かに美しい日本の風景といった物が描かれていました。


 
 帰りはバイクの味を利きつつ・・・、そろそろタイヤ交換の時期かな?といった感じの乗り味。

 

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2014/03
30
[ #593 ]

シェリーのはなし

 蒸留技術が完成した事により、・ワインからブランデー類 ・ビールからウイスキー類といった 所謂スピリッツが造られる様に成り、更にそれらを基にしたリキュール類が造られる様に成った訳ですが、もう一つその事によって造られる様に成ったのがシェリーに代表されるような酒精強化ワインというタイプのお酒です。


 ではいつ頃からシェリーの様な酒が造られる様になったのか?というと(当然の事ながら?)はっきりした事は解らないのですが・・・。
 唯、チョーサーの「カンタベリー物語」にそれらしい記述があったり、英国に残ってますヘレスのワイン輸入伝票辺りから推察すれば14世紀には結構生産されていたのではないかと思えます。


 では何故、こうしたタイプの酒が造られる様に成ったのか?

 良く言われるのは海運等の長期の輸送に耐えうる事を目的に・・・。
 他にも甘いワインを造りたかったとか、ワインの変質や腐敗を防ぐ為、何て理由も考えられそうです・・・。

 個人的には、”変質を防ぐ”辺りが初期の理由の様にも思われるのですが・・・。


 ワインというお酒は極端な言い方をすれば、葡萄をつぶして放置すれば果汁の糖分が果皮等に付いている天然酵母の作用でアルコール発酵してワインに成るのです・・・。そうして、果汁のの中の糖分が消費され尽くした時点で発酵が止まり、酵母も死んでしまう。こうしてワインが出来るという事になる訳です。
 がしかし、酵母や雑菌が完全に死滅する訳では無くある程度は残っていて、暖かい環境等に放置したりするとその作用で変質したりする事にもなる訳でして・・・。
 それを防ぎたかったのでは?等と思うのですよね・・・(ヘレス地方は暖かいですから・・・)。

 そこでシェリーはアル添(スピリッツを投入しアルコール度数を上げる事)により、酵母や他の菌等を死滅させたり、減じたりしてそれを防ぐ・・・と。


 先にワインは葡萄果汁に含まれる糖分が発酵され尽した時点で発酵が止まる等と書きましたが、では目一杯糖分が多い果汁だとどうなるかといいますと・・・。
 基本的にワイン酵母はアルコール度数が14~15度になると死んでしまうのですよね(そうしたワインは糖分が残り甘口のワインになる)。
 で、シェリーはアル添により度数を高め酵母の活動を停止させる、つまり、糖分も残り甘口のワインが出来る可能性も生じるわけです。


 またこれは良く知られた話でしょうが「シェリー」の呼び名は英国式。ヘレス地方のアラビア名「シェリシュ」が英国で転じた物なのですが、そこから解るように初期のシェリーの一番の消費地(顧客)は英国な訳です。甘い酒を求める英国、それもあって甘口のシェリーの生産が活発になったのでは?とも思えるのです。

 まあこの辺り、鶏が先か卵が先か?的な話で、シェリーという酒が生まれ、その輸送等に耐える酒質や甘さや熟成香が評価され、またそれがシェリーの発達にも繋がって行ったりという事なのでしょう。


 しかしシェリーに限らず、ボルドー辺りのワインを発展させたのも英国ですし、他にも現代に繋がる多くの酒を見い出したり評価したりしたのは英国(という消費地・消費者)という事もいえそうな気もします。



 シェリー

 現在店に転がっているシェリー

 

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