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2017/09
08
[ #962 ]

清談 佛々堂先生

 最近読んだ本で少しばかり印象に残ったこの本。


     清談佛々堂先生

 「清談 佛々堂先生」   服部真澄

  
 服部真澄といえば出世作の「龍の契り」が非常に面白く、また続作の「鷲の驕り」もこれまた楽しくそうしたイメージが強かったのです・・・・。
 詰まりは現代の社会情勢そして国際関係をテーマとしたミステリーの名手で、読み応えも有る作品を書かれるという・・・。

 其の印象をよい意味で裏切られた作品でした、恐らくそうした理由で印象に残ったのです。


 内容は数寄者を主人公にしたミステリー仕立ての短編集で、当然の事ながら日本文化とか骨董といった物がテーマになるのですが、全体として軽く書かれたというか・・・そうした文体で、それがまたテーマにあっている印象。
 良い感じに軽みを感じて嬉しかったのです。

 そう「龍の契り」等が硬派な文体でそのテーマも含めどちらかといえば男性作家的な印象も受けるのですが(またテーマも国際情勢等いわばグローバル視点といいますか)、この「佛堂々先生」は女性的な印象(また、徹底して和文化礼賛ですし)。
 はたしてどちらがこの作家本来のスタイルなのか・・・?等とも想わされたり。

 まあ、グローバルを意識すればローカリズムに回帰せざるを得ないというのは良く言われる話でもありますし、表裏一体、両面ともこの作者の色なのでしょうかね?



 どちらにしろこの作者のこっち路線の作品をいくつか読んでみたくなりました。

 そうバーなんてある種趣味性の世界ですしね、この手の作品惹かれるのです。


 
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2017/09
15
[ #964 ]

ストイック?

 先日出たダンスのコンペが散々だったという事は以前アップしましたが、さもありなんという心境でして・・・・。
 はい、全くコンペ用の練習をせずぶっつけ本番という状況であった訳で、まあそうだよねと。

 といいますか、此処のところコンペを意識したダンスを全くといっていいほどしていなかったのです・・・等と書きますと、パーティー等のダンスとコンペ用のダンスはそんなに違うのか?と問われそうなのですが・・・・。

 
 勿論基礎的なことは変らないと想うのですが、心構えといいますか目的といいますか、其の辺りが完全に異なるのですよね。

 例えるならば、パーティーのダンス、オートバイで言えば皆で楽しくツーリング・・・といった感じ。
 皆で楽しく和気藹々と怪我をしないようにといった事が目的である訳でして、個人的には兎に角女性が気持ちよく踊れるように・・・といった事を心がけているわけでして。
 
 で、コンペというと当然オートバイではレース。
 基本的によりよい成績を目指す訳でして・・・・。(楽しさが異なるというか、結構しんどかったり・・・・)

 といいますか、コンペを志向するなら普段からそうしたある種の心構え、言ってみれば”ストイック”さは要求される訳です。

 
 例えばオートバイのレースでも本気で成績を考えている人間は一般道でオートバイは一切乗らない、という方が多かったり、ダンスでもコンペ志向の方はパーティーでは踊らないという方が多かったりの筈です。

 例え公道を走ったり、パーティーで踊ったりしても、常にコンペを意識しているというか、少なくともそうした目的意識なり意味を考えているはずです。
 そう、オートバイやダンスに限らず競技を志向される方は、普段からそうした意識を持って行動しているというか、そうしないと成績が出ないわけでして・・・・。


 そう”ストイック”でないといけない訳ですよね。


 言い換えればストイック(禁欲的)にすることが好きな人が競技に向いているといいますか。
 ストイックである事が快感といいますか・・・・。
 (もっともそうなるとストイシズムとエキュピリズムの差異と共通性といった話を蒸し返さなければならなくなりますが・・・・)

 まあ兎も角、ツーリングやダンスパーティーの楽しさと、レースやダンス競技会で得られる楽しさは異なっている訳です。



 それはさて置き、競技志向になると普段の生活や意識がストイックな感じになる訳ですが、それって結構他人からは理解されないというか鬱陶しがられるというか・・・、結構”変わり者”扱いされる傾向も有りそうで・・・・。

 どうなのですかね?(特に最近、そうした禁欲的とか真面目である事を揶揄するようね社会風潮という気がするのは私だけでしょうか?余り良い事とは思えないのですが・・・・バブルの頃からですかね・・・・?)
 またバーテンダーという職業(生き方)も本来結構ストイックなものというイメージもありまして・・・(もっとも最近そうでもないかな?)、個人的には少しばかりストイックにするのが好きだった気がするのです。

 唯、年齢とともにそれが辛くなるのも確か。
 拠って仕事以外の事、詰まりダンスやオートバイに対してはストイックになりきれなく成って来ているのは確か。


 でもたまには昔草レース等を追っかけていた時のような、ストイックさの快感といった事も思い出したくなったりはします(出来るかな?)。



 
 追記

 ダンスとオートバイで競技志向云々・・・なんて書いたのですが、根本的に異なる事が一つ。

 それはダンスは2人が基本という事。
 これが結構難しいのです。

 ホント・・・・。


 蛇足ついでにもう一つ・・・。

 パーティー等で競技の様なダンスをすると・・・・・・。

 実はこれは結構まわりに迷惑だったり危なかったり・・・・・、ツーリング(公道)でサーキットに近いペースで走るのと同様。
 このあたりは似てるかな・・・・・。


 

タグ :   スポーツ  /   ダンス  /   バイク  /

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2017/09
19
[ #965 ]

台風接近の中博多へ

 この日曜日は店をお休みさせていただき博多に行っておりました。

 何故に台風接近の中わざわざ博多に出向くのか・・・?等と問われますと返答に困る面もありますが、しばらく前から予定をしていた行動でして、色々と予約等してある事もあり中止に出来なかったのです。

 そこで、まあ台風に関しては”気合”でそれていただく事にして・・・・。
 何をかといいますと、いつものこれです。



      舞


 

 数年前から年に一度位行っておりますバカナリヤの恒例行事。
 気の置けないお客様にお声掛けし、一緒にお座敷に上がりこもうという企画です。
 そして今回は馬賊芸者(今はこういった呼び方も一寸失礼かな?)さんに構っていただこうと博多まで出張った訳です。


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2017/09
20
[ #966 ]

九州国立博物館

 前回の続きです。

 先の連休、台風接近の中博多に出向き博多券番の芸妓さんに構って頂いた訳ですが、明けて二日目です。

 先ずはホテルの浴場で宿酔いを緩和し、しっかり朝食。そして向かったのは”九州国立博物館”。
 「結構良いよ」等という噂を耳にする事も有り以前から気になっていたのです。

 ホテルからは今回車を出して下さった”H様”の運転で(といいますか今回は全てH様に運転していただきました、平身低頭感謝です)向かいます。


 ナビに従うと結構グルグルと遠回りをさせられた印象も有りましたが無事駐車場に到着。そこからミュージアム本体の建物に徒歩で向かうと・・・・。

 (松田優作ではないですが)「何じゃこれは~~」といった印象。


 兎も角、箱物(建物、器)が凄いのです。大きさといい迫力といい・・・・。

 こんな感じで・・・・。


      国立博物館


 ガラスの壁一面に台風一過の青空が写り込んでいるいる事も其の印象を強いものにしているのかもしれませんが、それにしてもインパクトのある建物。

 入館口にたどり着きますと敬老の日という事で無料開放。喜び勇みいそいそと館内へ。

 エントランスから見る建物内部もそうとうな迫力。
 その1階エントランスからメインの展示室のある4階までエスカレーターで一気に昇ります。


 その4階の展示ですが、建物が大きいだけあってそれなりの広さ&展示数。
 何はとまれひととおり見て歩きましたが結構疲れましたね(時間が許せば、休憩しながら一日掛けてじっくりと観たいという印象)。

 その展示内容ですが、展示作品に関しては私好みのものも多くそれはそれで楽しめるのですが、全体としては一寸まとまりに欠けるといいますか、時系列的で無い印象も強く少々とっちらかった(各展示物の説明文も少々物足りない)印象。

 点数も多く対象も広範囲に亘っているので仕方ないのかも知れませんが・・・・・。


 其の中で個人的に興味深かったのは特別展示の「国東宇佐六郷満山展」の展示。
 それと、田中丸コレクションの陶磁器類も魅力的でした。


 時間の都合もあるので長居は出来ずそこから地下トンネルの動く歩道~長いエスカレーター経由で大宰府天満宮へ・・・・。
 (このトンネル&エスカレーターもえらくコストが掛っていそうで・・・・、そういえば広島現代美術館裏のエスカレーターも当時色々言われていた事を思い出したり・・・)

 この辺りも含め九州国立博物館、博物館というよりは常設の博覧会というか観光施設というか、そうした物に想われました。



 そして大宰府天満宮・・・・。

 これが大そうな人出でして・・・・(中国からのツアーの団体様が多かった印象)。

 こんな感じ

 天満宮
 
 
 山門を潜り境内に入ると参道等は更に混雑している場所も・・・・。
 基本的に混雑の苦手な一同は早々に退散する事に・・・・。
 (ありがたい事にH様が車を回して来て下さっておりまして感謝感謝です)


 そのまま帰路に・・・でも良かったのかもしれませんが、この頃になりますと皆小腹も空いてきたという事も有り、折角なので長浜地区にとって帰し本場の長浜ラーメンでもという話になりそちらにて昼食と相成りました。
 因みに私は初体験。


 ”元祖”といわれる店でいただいたのですが・・・・・。
 其の印象としては一寸”呉”の”細うどん”を思い出しましたね。


 どういう事かといいますと”呉の細うどん”、造船所やその関連で働いている職工さんが急いで昼食を済ませる事が出来るよう、うどんを細くしゆで時間を短縮した事がその由来と聞き及んでおりますが、この長浜ラーメンもそれと同じか或いはそれ以上にそうした事を強く感じましたね。

 魚市場や港湾労働者の方々が素早く取れかつ腹が満たされる様に・・・という事がその由来でしょう。

 それ故に茹で時間が短縮出切る細麺、さらにそれすら短縮しようとする固茹での作法。そして低価格で量が多い(実際替え玉まで頼むと相当な量に感じましたし後で相当な満腹感にも襲われました)。

 また立地や、まるで市場の一角の様な店のしつらえもそれを強く感じさせられます。

 最近の所謂Bグルメブーム等でどこのラーメンが美味いとか不味いなんて話もよくされている気もしますが、そうした存在では無い気がするといいますか・・・・(個人的には余り美味いとか不味いといった言葉を口に出す事は如何なものかとも想っていることもありますし)。

 行ってみて良かったです。



 とまあ、そんなこんなの2日間でした。
 初日の台風の影響が少々残念ではありましたが(えらく疲れてしまいました)、無事帰宅できたので良しとしますか・・・・。
 

 さて、次も有るかな?




 追記

 帰りがけ福岡国際港の傍を通るとこんなやつが停泊中、太宰府天満宮の混雑の一因はもしかするとこれかな・・・?


   028.jpg


 

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2017/09
30
[ #968 ]

ウイスキーのはなし 8

 前回まで、ビールは宴会向けのお酒で”とりあえずビール”なんて言葉がそれを象徴している様にも思える、またそのビールも”クラフトビール”という言葉が使われ始めた今世紀初頭辺りから嗜好品的(個人的、趣味的)飲み方をする方も増えてきた・・・云々というはなしを書いていた気がするのですが、では(特にここのところ)趣味的飲み方のされる事の多いウイスキーはどうなのだ?ということを考えてみよたく想うのです。


 そう、ウイスキー。宴会等で差しつ差されつといった飲み方には向かない印象が強いですよね・・・・。
 日本式に水割りで飲むにしてもそれぞれ好みの濃さがあったり、最近流行のハイボールといった飲み方なんて当然差しつ差されつはやり辛いです。オンザロックやストレートなら出来ない事は無いですがそうしたイメージではないですしね・・・・・。

 そうウイスキーは個人個人で飲む印象が強い訳でして、そうした日本式の宴会的飲み方からは遠い位置にいるお酒に思えます。
 まあ洋酒ですしね。
 それでもテキーラやウオッカ等のホワイトスピリッツなら、皆で一気飲みというかたちで宴会的飲み方も出来そうですが、ウイスキー(或いはブランデーも)はそれとも違う印象。

  

 ではウイスキーが我が国で昔から嗜好品的(趣味的)の飲み方をされていたのか?というと実はそれも一寸違う気がするのですよね。
 (もっとも昔からそうした飲み方をする方は少数ながら在ったでしょうが、それはどんな酒だろうが食べ物だろうが時代だろうが少しはいらっしゃるでしょうから)

 ではその昔(言ってみれば明治から昭和の後半位まで)、我が国でウイスキーはどういう(飲み方をされる)酒だったのか?



 私が想うのは、ヒエラルキー的な意味づけが強く出た酒・・・・・ということ。


 どういうことか?


 もちろん先に書いたように、個人をベースに飲まれる事は多かったでしょうが、其の中でもある種のヒエラルキーが意識される酒では無かった?という事。


 判り易く言えば・・・・。

 例えばバーやスナック、クラブ等々で飲む場合において・・・。
 平社員は二級のウイスキー(例えばS社だとトリス)を、係長クラスは一級(同じくホワイト)を、課長クラスは特級(オールド)を、そして役員クラスや社長などは、スコッチウイスキー(いわゆるジョニ黒等)を、といった事がかなり明確に意識されていたのではないかという事。
 つまり最近の様に各銘柄の細かい香りや味の違いを個人的に或いは趣味的に楽しむ、という飲み方とは少し異なった飲み方されていたという事。
 当時の邦画等を観ても其の辺りが意識されるシーンは多い気がします(例えば黒澤明の”悪いやつ程よく眠る”とか・・・)。

 
 勿論それは我が国の酒税法上の級分け(特級・一級・二級・三級)の存在が大きいのでは?という意見もありそうですし、確かにそうした面も有ったかもしれませんが、日本酒(清酒)等はそこまで意識されていない印象もありますしね。

 勿論、酒類全般にそうしたヒエラルキーというか、立場・身分的な意識、イメージは有ったでしょう。
 例えば、職工さんたちや肉体労働者は焼酎とか・・・・・。
 (そうなるとウイスキーは都会のホワイトカラーのヒエラルキーが反映される面の強かった酒ともいえそうですが・・・)

 

 閑話休題、ではウイスキーが今の様に嗜好品的飲み方をする人が多くなったのは何時頃からかなの・・・・?

 はっきり何時とはいえないのですが80年代位かな?という気はしています。そして本格的になったのは90年代に入ってからかなと・・・・。
 
 
 そう80年代に入ると”新人類”とか”おたく”という言葉も生まれ、ヒエラルキーよりも個人の趣味等を重視する人々が増え(そこには70年代半ばころからの一億総中流といわれる社会状況の出現も理由として有ったのかもしれません)た事もありそうですし、酒の等級に対する疑問や廃止、関税の引き下げといった事も大きいでしょう。

 そんな中、私の印象ですと80年前後から結構バーボンが流行り(ある種アメリカ的自由のイメージが強かったのかも知れません)、その後ニッカのピュアモルトの発売やサントリーの山崎の発売、バブル経済、等級廃止・・・・・。

 そんな事が効いている印象。

 
 ただウイスキーに限らず酒を嗜好品的(個人的趣味の対象として)飲む流れは世界的な気もします。
 クラフトビールも世界的にブームな様ですし、シングルモルトウイスキーもそう。

 またアメリカ映画等観ていても少し前までは、スコッチウイスキーの12年物=高級品。アイリッシュウイスキー=労働者のウイスキー。ライウイスキーやジンのストレート=アル中・・・・・といったキーワードで語られていた気がしますが、最近の映画では変わってきている印象ですし。


 何だか相変わらずまとまりの無い事を書いきました。
 それはさて置きこれからこの流れがどういった方向に向かうかは判りませんが、私が営んでいるカウンターバーなんてのはやはり個人的・趣味的な空間ですから、やはりこれからもウイスキー等を主に扱っていくのでしょうね。

 

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