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2019/02
03
[ #1084 ]

第一夜 3


 A  「自分が思っているバーってそんな感じじゃなくって・・・・」

 バ  「そういえば皆さんがイメージされるバーというとどのような感じの物なのですかね?」

 B  「そりゃ、なんかかっこいいお姉さんが一人で飲んでて、で”バーテンさん、あのお姉さんに僕から一杯って、そいで出来れば飲み易くって酔うカクテルで・・・・、で雰囲気よくなって恋が芽生えたり・・・・ぎゃはははは・・・・」

 A  「俺はちょっと違って、なんかおされな内装で、でしゃれたカップルがカウンターでおしゃれなカクテルを飲んでいるような・・・・」

 バ  「そちらのお客様はいかがですか?」

 C  「えっ、私ですか・・・?・・・そうですね、私だと、なんか渋い中年の紳士がカウンターで一人黙ってバーボンのロックか何か飲んでる感じですかね」

 バ  「なるほど。皆様思われるのはどちらにしろカウンターでってはなしですよね?」

 B  「そうそう・・・」

 A  「そう、何かこの店みたいな感じというか、一寸昔のドラマに出て来そうというか・・・」

 バ  「良いとおもいますよ」

 B  「ホントに?」

 バ  「はい。先ほどオープンバーかそうではないかって結構重要だといいましたが・・・」

 C  「はい」

 バ  「そこでオープンバーでは無いタイプのバーというか、そういったのがやはりバーらしいですし、皆様思われているのもそういったイメージですよね?」

 A  「そうそう」

 バ  「で、そういった昔ながらのバー、まあカウンターバーといったり、オープンバーにたいしてクローズドバーと言ったりする方もありますが・・・」

 C  「クロズドバーってのもあまり聞きませんよね?」

 バ  「そうですね、確かにそうした看板を上げているバーも無いかも知れませんよね、それにいかにも一見様お断り的ですしね、私もどうかな?と思いますよね」

 B  「で?」

 バ  「まあ、そうしたバーらしいバーの典型はといいますと・・・・、1メーター位の高さのカウンターがあり、其処にそれにあった椅子なりスツールなりがあり・・・・、で、基本的にテーブル席は無い・・・という感じですかね」

 A  「じゃあ此処はどうなんです、高いカウンターもテーブル席も有りますよね?」

 バ  「そうですね、此処はカウンターが7席で、テーブルが小さめの4席ですからカウンター主体のお店ですね、テーブル席が埋まる事も少ないですし・・・・」

 B  「じゃあ、低いカウンターの店とか、カウンターもテーブルも同じくらい席があるとかは・・・?」

 バ  「まあ、どのお店も色々考えて造られている訳ですし、それだけでは判らないこともありますしね・・・・色々ありますよね」

 A  「で・・・?」

 バ  「そう、まあ、バーで飲むといいますか、バーらしいのはやはりカウンター席で飲むというとでしょうね・・・・」

 A  「ですよね、で、カウンターで何を飲んだらいいんです?」



 つづく


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2019/02
10
[ #1085 ]

落語心中

 今年の年明け辺り、このコミックに少々嵌っておりました。


   落語心中


 昭和元禄 落語心中     雲田はるこ


 昨年末だったか、或いは年明け早々でしたか、記憶が少々あやふやなのですが有るお客様が「落語心中というマンガが面白くって今、嵌ってるのです・・・」といった意味の事を仰っていたことがありまして(アニメかコミックかは定かではないというか覚えてないというかなのですが・・・・、最近記憶力の減退著しい私です・・・)、その数日後、自宅で連れ合いに「落語心中というマンガ知ってる?面白いという話を聞いたのだけれども・・・」等といいますと、「全巻持ってるよ」との返答。
 そこでこれは読んでみようかと早々に借りまして・・・・。


 読み始めた時は”やはり女性作家が女性誌に描いていた作品、どうも絵のタッチなり、話しのリズムなり、ちょっと合わないかな?等とも思っていたのですが、これが読み進めるうちに段々と嵌ってしまい・・・・という事です。


 で、この作品の何所に嵌ったのか?といいますかこの作品の魅力といいますか、これが何か?と考えますとやはり著者の”落語”という存在に対する愛情という事ですかね?或いは落語が内包する文化というか周辺というか・・・・。そういうことなのでしょうね。



 またそれ以外にも色々と惹かれる面もありまして・・・・。

 例えば主人公の一人、八代目八雲の落語の演じ方、それはある種、伝統を守りそれを練り昇華し高みを目指す感じ・・、対して兄弟弟子の二代目助六のそれは、もっと自由でお客様を楽しませる事に主眼を置いたもの・・・。

 こういったことは我々の仕事にも着いて廻る話しでして・・・、例えば正等で正しいと思えるカクテルの造り方や接客を徹底して通す・・・か、或いは目の前のお客様にあわせる楽しませるという事に主眼を置くか・・・・といった感じで・・・。

 しかしこれが、お客様にあわせる事に主眼を置き過ぎますと・・・、これはバーではなく一杯飲み屋や居酒屋、スナック的に(一杯飲み屋等が悪いとは言いません、結構好きです)成って行きバーとは言えなくなりそうですし、伝統的で正当なやり方を頑なに押し通せばお客様に理解され辛い面も増えますし・・・(それにお客様を引き上げるとか着いてこさせるなんて意識も上から目線的になりそうですし・・・・)。

 そうこのコミックもその辺りの切り口が魅力的でしたね。

 新作も含め現代のお客様でも理解がし易い演じ方を是とする・・・、としかしこれも行き過ぎると、それが果たして落語といえるのか?或いはそもそも落語の定義とは何ぞや・・・?なんてのは良いですね・・・。

 そう、そもそも落語とは・・・・?

 一人で演じる落ちの有る話芸、というのはまあそうでしょう。
 と同時に、其処には江戸の空気というか価値観というか・・・、まあその俎上で行われる話芸でしょうね。
 更に言えば、江戸時代(これは日本がもっとも日本らしく、またある種当たり前で文化的な時代で有ったと私には思われます)の庶民、特に街場の庶民の感覚に基づいた落とし話であり話芸ということなのでしょう。

 勿論、多くの古典といわれる作品が明治に作られたり、形を変えたことも確かでしょうが・・・。
 しかしもしかすると、明治維新以降の社会の西洋化が多くの人々に違和感を与え、消えつつある江戸の面影、過ぎ去った江戸という時代、そうした日本に対する思いを抱く人々多数生み出した事、それ故に明治期に落語が非常に隆盛を迎えたのでは?等とも思えたり・・・・。

 そしてまた、グローバル一直線というか新自由主義に席巻された現代だからこそ、また落語に惹かれる(人が増えている)のか?とも思えたり・・・・。


 色々書きましたが、何はとまれ面白い作品でした、アニメは観てないですし恐らくは観ないと思いますが、久々に落語を聴きたくなりましたね。

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2019/02
15
[ #1086 ]

パワハラ?

 確か先月、個人的に昨年の流行語を選ぶとすれば「パワハラ」かな?等と書いた記憶があるのですが、最近この手の言葉、良く耳にするというか、耳につくというか・・・・、気になりませんか?

 セクハラとかアカハラとか、カスハラ、モラハラ・・・・。一体何種類あるのやら?といった状況。

 唯どちらにしろ個人的には横文字の造語ってどうも苦手といいますか、怪しいといいますか・・・。
 素直に日本語で言えばいいだけとも思えますしね~。

 例えばパワハラなんて、部下いびりじゃだめなのですかね?
 それにこんな言葉が流行りすぎると何と言うか世の中ギスギスしそうですし。

 特にこの「パワハラ」なんて言葉は難しいですよね、基準も少々あいまいな印象ですし。

 例えば、部下に仕事の指示を出す → 部下がサボってやらない → 少し強く指示する → でもやらない → かなりきつく叱責 → それでもやらない → 軽い恫喝 → パワハラで訴えられる 

 何てことも起きそうですよね?

 更に言えば一時期話題に成った”痴漢冤罪”等と同様、言葉尻をとらえられ訴えられたれ無実の証明って難しそうですしね?
 場合によっては、色々と組織内政治にも悪用されそうですよね?
 勿論”ブラック企業”なんて言葉が流行る時代、全く意味が無いとは言わないですが・・・・・・。
 
 
 私などは行った移行した言葉、いったい何時、誰が何のために生み出し、どういった経緯で流行らせたのか?その理由は?或いは何故流行っているのか?等と考えてしまう癖もありますし、或いは日本語に置き換えるとどうなる?とか・・・・。
 で、かなりいやな感じを受けるのですが・・・・・。

 (なんか1970年代に流行った同和教育や運動とも同じメソッドにも思えたり・・・・、更に言えば19世紀末のイーストエンドやニューヨークのゲットーでの方法論とかとの類似とか・・・・・?)

 本来はこうした嫌がらせが蔓延する社会情勢について考える方が建設的というか、まあ良い気もするわけでして・・・(此処のところ良く報道されるバイトテロ?等も同様に・・・・)。


 それと、体罰の問題も似た空気も感じますよね?

 個人的には体罰と、暴力とか虐待は全く異なる物と思えますがその辺り少々混同された議論にもなっている気もしますし・・・・。

 例えば、数年前のジャズプレイヤーが演奏をやめない少年をビンタした件。
 口で指示しても演奏をやめない人間に対して外の方法論があったのか?とも思えるわけです。
 周りの迷惑を考えず自分さえ楽しければ良いといった行動に対し・・・・。それに、外の子供達に対する責任はどうなるのか?という事も含め・・・。

 本来武士や騎士、指導者、為政者とは、ある種武力等の強制力や実質的力(ある種暴力)を行使する罪を背負いながら秩序(庶民の平穏な生活や文化)を守る故に尊敬された筈ですしね・・・・。
 西洋の尻たたきだって、ある種の文化ともいえるとも思えますし・・・・(まあ、最近の教会等の性的スキャンダルの報道を耳にすると一概にも言えませんが・・・・)


 それにやってはいけないことをすれば、痛い目を見るのはある種当たり前な話だった筈ですし、それを教えるのが躾けだった筈。


 まあ恐らくは、社会の根っこ、言ってみれば”義”とか”筋”とか”当たり前”とかといった物が崩壊したことが原因ではありましょうが・・・・、更に言えばそれらの慣習やしきたり、方法論・・・等々の総体が”文化”ともいえそうなのですがね・・・・。

 まあ自由主義とか、資本主義・・・、更に言えばこの~~イズム、~~主義、といったもの。それこそ戒律や文化を壊す物なのですがね・・・・・。


 何だか相変わらず愚痴っぽくなりました。


 追記 

 更に言えば、こうした問題に対し「昔は良かったのに」はもう通用しません・・・・、といった言い回しも良くされますが、これを聞くと私などは、「エッ?昔は良かったの?」と聞き返したくなります。
 昔だって良くない事とされていたのでは?・・・と・・・・。
 大体、いびりを肯定する伝統社会や文化って無いと思うのですが・・・。それに哺乳類、基本的に同種を殺したり無意味に攻撃したりしない筈ですよね?それに生物、基本的に持ちつ持たれつ共生関係にあった筈では?

 まあ恐らく、弱肉強食なんて言葉がもっともらしく流布された辺りに要因はありそうな気もしますね。
 
 

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2019/02
22
[ #1087 ]

松江泰治展

 先日久々に広島市現代美術館を訪れました。開催中でした特別展は・・・

 
 P2200904.jpg


 松江泰治  地名事典


 少し前某所にてこのポスターを発見

 ポスター


 街並み関係の写真展かな?等と想い少々気になっていたところ、先日広島市内まで出向く用事が有り、少々時間の都合も付きそうという事で覗いて観たという事です。

 で鑑賞した印象ですが・・・・。


 思っていた物と少々異なるというか、不思議な印象といいますか・・・・。

 ポスターを見た時点で、以前この美術館で行われた”考現学”的な物、あるいはやはりここで行われた”都筑響一”展的な物かと勝手に想像していたのですが、全く異なった方向の展示でした。

 この作家(写真家)さんの作品群、時期によっても異なるようなのですが、ポスターにも掲載された様な作品、或いはそのモノクローム版の様な物が代表作と思えるのですが、その作品群・・・。

 風景を陰影を出来るだけ殺し立体感を排除した撮影&現像により特徴有る風景を平面的に表現してあります。
 その結果、それらの作品を少し離れた位置で観てみますと・・・、そうですね、ある種の抽象的現代絵画作品の様に見えるのです。
 それこそこの美術館に常設展示してあるある種の作品群の様に・・・・。


 ポスターの写真部分だけですとこんな感じ・・・。


 P2220913.jpg


 言いたい事が伝わりますかね・・・・?




 尤もそれらの作品群、そうした色の配置等にて何かの意味を表したり表現したり・・・、といった物と個人的には思って観る訳ですが、この作者の作品、現実に存在する風景を切り取っている訳ですから、細かい(色彩等の)配置に拠って何かを表現するという事は無理な訳でして・・・。
 そう、強いて言えば、その風景を現代抽象絵画風にするその”写真術”こそが主題というか・・・、そんな印象でした。
 或いは写真という表現やテキノロジーの可能性というか、それ自体を追求されている印象。
 そういった意味で、写真家らしい写真家なのかな?とも・・・。

 一般に私が目にする写真、報道写真等もそうですが、何を写すか、またそれで何を伝えるか?表現するか?といった物が殆どであると思えるのですが、この作家さんは(時期にも拠りますが)その表現術に特化されている印象。
 なんとも不思議というか・・・。

 勿論実際に存在する風景ですので近づいて近視眼的に観れば、一般の風景や街並み写真の様にも観る事も可能、実際全面的にピントが合って細部まで観る事が可能な撮影ですし、唯、其処がテーマでは無いと思えます。

 ちょっと独特でした。


 

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