FC2ブログ
2018/02
21
[ #1008 ]

ドナルド=キーン

 先日、図書館にて借り出した本は日本文学者のドナルド=キーン氏の著作なのですが、楽しく読ませていただきました。
 
   
     ドナルドキーン

 日本文学の歴史 ⑨   近世編3

 
 ドナルド=キーン氏、たまにTVの画面に登場されたりされますが、私としては何といいますか全身からこの国、あるいは日本語というものや日本の文学、文芸に対する愛情が溢れている印象を受ける方でして以前から気になっていたのですが、未だその著作に触れたことが無く・・・。
 それが先日図書館でこの本を見かけ思わず借り出した訳です。


 全集形式といいますかかなりの冊数のあるシリーズで、初刊から読み通す気力は今の私には有りそうに無かった故に、先ずはこの一冊を選択。

 ”近世編3” ということで対象は江戸後期、享保の改革の後から幕末が範囲ですね。浮世絵等江戸という時代に興味惹かれる私としてはここになります。
 
 内容は背表紙に記された目次から判断していただければ・・・・。


    内容


 
 読後感ですが、訳の良さも有るのでしょうが江戸期にわが国の文芸の流れといいますかアウトラインといいますか、それが非常にわかり易く、楽しく読めました。

 勿論、私個人の見方とは異なる面もというか・・・も多いのですが・・・。
 例えば基本的に江戸中期の洒落本や狂歌やその作者に対する評価低いです。
 離世的で無為、社会風刺も無く文学的に見るものは無い・・・云々、といった感じで。

 まあ、西洋近代文学学(ちょっと変ないいまわしになってしまいました)、あるいはその研究者からすればそうなるのでしょうが、まあ私などはそこが好きだったり。


 閑話休題、この一冊でも相当な内容といいますか、現代の日本人でも一般の方では日本の文芸に対しこれほどの知識といいますかを持たれる方は少ないのでは?と思います。またこの国の文化の魅力といいますか、この国の人々をそうたらしめているメンタリティーといいますか、内面といいますか感性といいますか、それらを再認識させていただいた気がしますし、またそれらが好きになる内容でした。
 そう著者の日本、あるいは日本語や日本の文芸に対する愛情を感じる本でした(この国を好きに成るってこうしたことのような気が・・・・)。
 また同時に振り返って現代の日本人の愛国心とは?等とも考えさせられたり・・・・。

 
 ハイ、魅力的な一冊でした。






 追記

 ところでキーン氏、コロンビア大学で学び大戦中に卒業、海軍に日本語通訳、翻訳官として従軍・・・という経歴。

 コロンビア大学というと、植民地統治の為の人類学・言語学といったイメージが強いのですが、氏もそうした路線で日本語を学び海軍に従軍・・・・というスタートでったのですかね?
 しかしその後、古くから連綿とつながる日本の文化に魅せられ研究者の道に進まれ、確か現在は日本国籍も取得された筈。
 日本人以上に日本文化を愛される方の印象ですね。

 といいますか、灯台下暗しといいますか・・・ホント現代の日本人、本来の日本の良さといった物を忘れ去ったのでは?等とも思えたり・・・(マスコミで日本万歳的発言や番組が多いにも係らず・・・・・)。

 そんなことを思いましたね。

スポンサーサイト

Copyright © ますた [バーテンダーと呼ばれる程のバカは無し] All rights reserved.

≪  しゃれ   |   水道管  ≫
COMMENT:

SECRET: (管理者だけに表示を許可する場合)
 
トラックバックURL :