2009/11
22
[ #111 ]

 雑考23  ボウモア

 ”ボウモア”という名のシングルモルトウィスキーがあります。(ウィスキー蒸留所がある、と、言っても良いかも知れませんが・・・) 私の好きなウィスキーの1つで、ある種の思い入れがあると言っても良いかも知れません。
 



 とはいっても、オールドヴィンテージ物に拘るとか、仕上げの樽に拘るとか、コレクションをするとか、と、いったものでは無いのですが・・・。

 始めて飲んだのは恐らく20年程前だろうと思うのですが、その時からのお気に入りです。

 よく、ボウモアの香りは”潮風の香り”と紹介されておりますが、私にとっては”干潟の香り”に思えて成りません。
 

 元々、私が生まれ育った家は、海まで徒歩数秒という立地で、干満の差の大きい瀬戸内らしく、干潮時には干潟が現れます。
 その海が私の子供の頃の遊び場で、冬、寒い時期には”ギンポ”を採ったり、岩海苔を摘んで佃煮を作ったり、あな蛸(手長蛸)を掘ったり、岩に付いた牡蠣を打ったり。暖かくなり始めてからは”アサリ”等の二枚貝を掘ったり、多くの種類の巻貝を採ったり、ゴカイを掘ってそれを餌に魚を釣ったり。勿論、夏には泳いだり、友達と石の投げ比べをしたり。と、とにかく海が遊び場だった訳です。

 そこで、アサリなどを採るために干潟の泥を掘り返した時に立ち上る香り、鉄分、ヨード、有機物、塩分・・・等の香り。これと近い香りが”ボウモア”の中から立ち上って来るのです。


 その干潟も昭和50年台に入り殆どの生物が姿を消し(埋め立てに拠るものか、海砂の取りすぎか、田畑への水銀系農薬の散布によるのか、TBTOに拠るのか、あるいはそれらの複合的理由か・・・)。
 また、現在は生まれ育った家を離れ暮らしている事もあり、海で遊ぶ機会も少なくなり・・・。


 だからこそ、余計に生まれ育った海の、干潟の香りのする”ボウモア”に思い入れを持つのかも知れません・・・。 私にとってそんなウィスキーです。

 bowmore higata.jpg iwaburo.jpg
 
 ますた

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