2010/05
26
[ #175 ]

 死都日本  石黒耀

                  死都日本

 死都日本  石黒耀  2002・09  講談社
 ジャンル  パニック小説


 


 アイスランドの火山噴火のニュースを聞き、思い出した小説です。
 内容は、加久藤火山(霧島火山群の元となった、古代の大火山)の破局的噴火により、我が国が滅亡の危機に瀕するといったパニック小説なのですが、単なるパニック小説の枠に入りきらない面白さを感じる小説です。

 火山の存在と人類の関係・・・、火山学からの科学的裏づけ、数字で表す噴火規模・・・、さらに、神話、政治、社会、環境問題、等々・・・、といった要素まで取り入れた非常に魅力的な作品になっています。

 しかしもしかすると、この本全体から感じられる作者の火山に対する思い入れが、この本の最大の魅力かも知れません。
 
 また所詮人類は、火山を含めた自然、あるいは地球、といった物によって生かされている存在であること。またそれ故に、それらとの調和こそが我々の生活に於ける第一義であるという事(そうした作者の想い)を、再認識させられる事が魅力である気もします。

 ともかく、エンタテイメント小説の魅力がふんだんに盛り込まれた、まさに読み始めると止まらない小説です。

 ますた 

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