2010/06
21
[ #184 ]

瀬戸内海西部の漁と暮らし  進藤松司

                 瀬戸内海西部の漁と暮らし

 瀬戸内海西部の漁と暮らし  進藤松司  1994・03  平凡社
 ジャンル  民俗学



 サブタイトルに安芸三津漁民稿とあるように、安芸津町三津地区(旧賀茂郡三津村~豊田群安芸津町三津~現東広島市安芸津町三津)の漁師の方の手記等を一冊にまとめた書籍です。
 漁民の生活を対象とした民俗学というと、インドネシア周辺の海洋民~フィリピン~琉球弧といった周辺の物が目に付く気がしますし、また瀬戸内では、豊島等の家船等の風習(末子相続の習慣等から)をテーマにしたものが多い気がするのですが、この本は瀬戸内の極ありふれた感じの漁民の暮らしが描かれています。
 
 内容は、安芸三津の漁師”進藤松司”氏の手記、聞き書き、自伝等を集め一冊にしたものですが、恐らく編集等の手を出来るだけ加えずそのまま収集、掲載されてある様子で、その分時系列が前後したりする面も否めませんが、非常に臨場感があります。
 ごく普通の?瀬戸内の暮らし、風習、漁法等々が見事に描かれている気がします。

 ここ数十年で日本人の生活観は劇的に変わりましたが、高度成長期以前、或いは戦前にはこうした地域ごとに、それぞれ違った風習等に基づいた生活が残っていた事を、思い出せて呉れる本です。

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