2010/07
17
[ #195 ]

 雑考38  島

 海の近くで生まれ育った所為か、島(離島)という存在に惹かれます。
 物心が付いて以降、ほぼ毎年何処かの島に行って来た様に想います。


 


 何故このように、私が島という場所に惹かれるのか・・・・。
 考えてみますと、どうやらそれは広いから・・・。あるいは、広さを感じるから・・。
 といった理由である様な気がします。

 こう書きますと、”え!島って狭いじゃないですか・・・?”等と言われそうですが、私としてはやはりそこに広さを感じてしまうのです。


 そもそも人間が感じる”広さ”とは何か?あるいは、広さ狭さを感じる状況、システムとは何なのか?
 それは当然、外的状況を五感で認識し、その情報を脳が処理して判断するのでしょう。
 特に視覚や聴覚、そして脳の働き(意識、無意識等々)。

 そうした事を考えますと、島に居て周りを見回した場合、そこには他者の存在しない、或いは存在の希薄な”海”という空間が目に入ります。つまり、”他者”(身内で無い人、他人)の存在しない空間を感じる事が出来る、あるいはそうした広い空間を視覚的に捕らえられる事が出来る、感じる事が出来る。故に島は広く感じるのでは無いかと想う訳です。


 では砂漠の真ん中に行けば、もっと広さを感じれるのでは無いですか?等と、突っ込まれそうですが・・・。
 確かにそうでしょう。しかしながら、砂漠の真ん中、滞在、生活できないですよね・・・。
 では本土でも良いから、海岸沿いに居れば良いじゃないですか?とも言われそうです・・・。
 しかしそれではダメなのです。

 何故か・・・・・? 恐らくそれは、他者からの距離という事になるのでしょう。


 以前、石垣の某バーで飲んでいた時に、そこのバーテンダーさんとこんな会話をした覚えがあります。

私 「石垣島の個性とか、色って、他の島と比べてドウなのでしょう?」
バ 「いくつか有りますが、今となっては他の島と余り変わらないですよ・・・」
私 「それは、どういった理由でですか?」
バ 「石垣が石垣らしかったのは、バブルが始まるまででしたね・・・」
私 「バブル時、どんな変化があったのですか?」
バ 「その頃から、島でも民放テレビが映るようになったのです」
私 「それほど、劇的に変わりましたか?」
バ 「そうですね、先ず若い子達の服装がすぐに変わりました。それまでは若者向けの(特に商業的な) 情報は、那覇から船で来てたのです。それが、民放TVが放送れる様になり、東京直結になりました、それで全てが変わり始めた様に想います」


 ここで私が何を言いたいかと言うと、他者が多く存在する場所(文明、都会)からの距離の問題なのです。
 文明の中心地(東京)からの移動距離、情報距離。
 これが、重要な気がします。

 情報に関しては、今となっては、TVやネット等が在るので、これに自分がアクセスするかどうかが重要な気がしますが・・・。
 私自身離島に遊びにいく場合、当然の事乍、TVもPCも持参しませんし。それに、離島には、おおむねそうした物、情報に深くコミットしてる方も少ないですから・・・。
 そこで情報的距離がとれる。これも島に広さを感じる理由。

 更に、移動距離。
 東京から最も移動時間の掛る、生活できる場所。これはやはり、空港のない離島ではないでしょうか?定期航路すら無ければさらに・・・。つまり、都会からの時間距離、これも離島が広さを感じさせてくれる理由の様なきがします・・・。
 この二つの理由に拠り、本土の海岸沿いと島とはやはり異なる気がするのです。



 少し話の方向を変えますが。
 ここで書いたように他者(都会)との時間距離、情報距離により、人間が空間の広さを認識しているといった考えかたが間違いでは無いのであれば・・・・。
 現代の日本。余りに狭くなっているのでは?あるいは、人々が狭く認識しているのでは・・・?と想えます。


 例えば元禄時代の赤穂事件で、浅野内匠頭切腹の報を伝える為に江戸から赤穂にとんだ浅野藩の武士は、この移動に4日掛りました(通常では17日の行程)、これは当時としては限界の早さでしょう。
 今日東京から4日あれば、恐らくは地球の裏側まで行って帰ってこれそうです。
 情報であれば、更に・・・・。地球の裏側までも一瞬かも知れません。

 江戸時代の日本より、今の世界は遥かに狭い! と、いえるかも知れません。更に人口の増加。情報量の増大・・・。
 現代のこの国に住んでいる人々は狭さを(意識的、無意識的に)感じている、認知しているのかも知れません。


 では哺乳類が狭さを感じた場合(限られた空間で、数が増えすぎた場合)動物の行動にどういった変化が起こるのか・・・?

 レミングは集団自殺するといわれています・・・(どうやらこれは誤った情報の様ですが)。
 実際には出生率の低下(妊娠した胎児が、再度体内に吸収される)(或いは、妊娠率の低下)(または、性的中性化)。大体はこれで、個体数の調整をしようとする。
 勿論、餓えによる死亡率の増加もあるでしょうが・・・。
 では更に個体密度が増えた場合・・・。
 例えば、檻等の中に多くの個体を入れた場合等・・・。
 この場合は自分より弱い個体を攻撃する行動が現れる(鶏等でも、証明されているそうです)。そうして、最も弱い個体から、いじめ殺されていく・・・。

 もしこれらの事が人間にも当てはまるのであれば・・・。(恐らく、当てはまるのでは・・・?)(人間も動物としての共通無意識、脳の旧い部分の命令はあるように思われます・・。)(日本で最も出生率が高い市町村は、確か、徳之島。低い都道府県は東京都だった様な・・・。)
 対処療法的、少子化対策の効果も疑問におもえます。また、いじめに関する問題も・・・・。



 相も変わらず、話が走り幅跳びしてしまいましたが・・・・。何はとまれ、今年も出来れば離島に行って、海を眺めてみたいと想います。

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