2011/03
20
[ #272 ]

世界を変えた6つの飲み物  トム・スタンデージ

                 6つの飲み物

 世界を変えた6つの飲み物  トム・スタンデージ 新井崇嗣・訳  インターシフト
 ジャンル 飲料史

  


 いかにもバーテンダー好みと言いますか、私好みの本で、飲み物を歴史との係わり合いから読み解いていくといった内容の本です。

 取り上げてある飲料は、・ビール・ワイン・蒸留酒・コーヒー・紅茶・コーラの6種類。

 内容を掻い摘んで記しますと。

 まずビールと農耕の誕生、言い換えると文明の誕生との関係。
 穀物という比較的保存しやすい食料の大規模の生産が行われた故の文明の誕生、そしてその穀物原料故に通年的に醸す事が出来るビールの普及とその意味。

 次にワイン。シュンポシオン(のちのシンポジウム)の誕生とワインの係わり。其処から今の西洋思想の基となるギリシャ哲学、民主主義の誕生、階級や奴隷の誕生といった事柄を、ギリシャ~ローマを中心に。

 3.蒸留酒、特にラム。砂糖、ラムといった戦略物資の普及と、大航海時代・西洋の海外侵略・三角貿易の関係

 4.コーヒー。アルコールの酔いから、カフェインの覚醒の時代への変化、及びコーヒーハウスの民主運動や金融の発展に与えた影響。

 5、紅茶。英国の産業革命との関係、及び英国の世界戦略とその後。

 6、コーラ。世界でのアメリカ的な物の席捲。広告、イメージ、グローバリズムの蔓延。

 そして最後に追記として、水。ミネラルウオーターの事


 勿論紙面が限られておりますので、アルコール関係等私としては少々物足りない面も有りますが、非常に面白い本ですし、色々と教わる事も多い本でした。
 特にコーヒーについては知らなかった事も多く。コーヒーハウスの事等、大変興味深いです。
 
 また作者がロンドン近郊在住の方という事で、英国人の視点で書かれていると感じる面も有りますが、それはそれで非常に興味深い事です。


 どちらにしろ色々な飲料を、歴史との係わりといった切り口で見る視点は非常に私好み。興味深く想います。
 そんな本です。







 追記

 東北の震災の報道等を連日目に致しますと、こんなのんびりとしたブログを書く事に意味が有るのか?と想ったりもします。
 色々と想う事も有るのですが、やはり私に出来る事はバーテンダーとしてカウンターの内側に立っている事の様に想われます。
 故にこれからも、当たり前に店を開けカウンターの中に立っていようと想います。

 よって、ブログも平常通り・・・・。想う事、感じることも沢山有るのですが・・・。

 ますた

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