2011/05
08
[ #288 ]

帰ってきたソクラテス  池田晶子

            帰ってきたソクラテス

 帰ってきたソクラテス  池田晶子  2002・04
 ジャンル  哲学入門

 1994年に出版された本の文庫版です。

 著者の池田晶子様は、2007年に亡くなられたと記憶しております。
 著者の作品としては、その年に出版された”14歳からの哲学”が著名な気がしますが、私自身はこの作品が好みです。

 内容は、ソクラテスが現代に甦り色々な人と対話をするといった形式になっております。
 この辺りが私好みの理由かも知れません。
 カウンターを挟んでお客様と対話する事が多い職業です故・・・。
 (表紙のソクラテスの絵がワイングラスを持っているのも嬉しいです)
 
 勿論この本の内容の如く、都合よく会話が進む訳では無いですが・・・。

 しかしこの、対話形式。物事を考えたり記憶する場合、結構有効な気がします。
 私も考え事をするとき、何かを記憶するとき、勝手に頭の中で誰かと会話をするといったやり方をしていた気がします。


 前置きが長くなりましたがこの本、ソクラテスを政治家、評論家、ジャーナリスト、エコロジスト、学者等々と対話させ、その事により現代に於いて我々は如何に考えるか?あるいは現代を如何に考えるか・・・といった事を書いて有ります。
 或いは、現代の難問に如何に答えるか?
 更に、何故考えるか。

 これが結構面白いのです。

 バブル以降、考える事の意味が低下した時代の様に想われます。
 或いは思想、哲学等々の冬の時代と言いますか。
 思想、哲学、考える事・・・。それが幾らになるの?といった風潮・・・・。
 
 
 しかしやはり、考える事は大事であると思えますし、何より楽しいですしね。
 

 そこでこの本、その考える事の楽しさを教えて呉れる気がします。
 哲学なんて硬い言葉ではなく、単に”考える事って楽しいです”といっている本に想えます。


 ついでといっては何ですが・・・・。
 哲学何て言葉に限らず、何らかの言葉やキーワードを使う事って、結局、意味を限定し思考の広がりを制限してしまう気がします。そんな事も想います。

 ますた
 

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