2011/06
03
[ #293 ]

仲蔵狂乱  松井今朝子

           仲蔵狂乱

 仲蔵狂乱  松井今朝子  2001・02  講談社文庫
 ジャンル  時代・歴史小説

  

 歌舞伎役者、初代中村仲蔵を描いた小説です。
 作者は松井今朝子氏。最近、歌舞伎評論家としてTV等でも結構お見かけする気がします。

 松井今朝子氏と言うと、直木賞受賞の”吉原手引草”が著名な気もしますが、私としてはこの作品が好みです。

 吉原手引草は確かにまとまりも良く読み易いのですが、その分どことなく迫力不足に感じます・・・。
 まあここ数年の直木賞、全体的にそんな印象を受ける気がしますが。
 吉原手引草も何とは無くですが出版社、或いは編集者のリクエストで書かれたのではないか?といった印象をうけました。

 その点この仲蔵狂乱は、ある種の迫力の様な物を感じます。やはり著者が歌舞伎研究者という事なのでしょうか、著者の想い入れの様なものを感じるの気がします。

 作品としてどちらが優れているかは私には判りませんが、少々纏まりが悪くても著者の想い入れを感じる作品に惹かれますね・・・。


 色々と書きましたがこの作品、1ページ目から引き込まれる、それこそ読み出すと止まらない感じの小説。また、著者の歌舞伎に対する愛情を感じる本でもありました。

 こんな小説に出会うと嬉しいですね。

 そういえば中村仲蔵という落語もありましたが、それも良いですよね、勿論演者にも依るでしょうが。

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