2012/05
19
[ #388 ]

その他の醸造酒のはなし

 ワイン、ビール更にミードに関して言いたい放題書きましたが、それ以外の醸造酒に付いてはどうなのか?

 先ず思いつくのは米で作られたお酒です。日本酒(清酒)や中国の黄酒(紹興酒等)、韓国のマッカリ(マッコリ)等々。
 これらに関しては、私も米を主食とする日本人。あらためて妄想を膨らませてみたいのでまたの機会に・・・。

 ではそれ以外に古典的な醸造酒ってどんな物が有るのかと思い出してみますとみますと。


 先ず思いつくのが「プルケ」。メキシコの濁酒の様なお酒です。
 「テキーラ」の素と言っても良いかもしれません。
 ビールを蒸留したものがウイスキー、ワインを蒸留するとブランデーとなるように。テキーラはプルケを蒸留した物と言っても良いかも知れません。


 では飲んだ事が有るのか?と聞かれますと・・・。残念ながら未だ未経験です。
 以前メキシコに旅行に行かれるお客様に、もし可能なら買ってきて貰えませんか?とお願いした事が有ったのですが、リゾート地等では入手困難という事でした。


 プルケに限らず古典的な醸造酒ってあまり流通に乗らないのです。

 尤も最近では米国、西欧等でそうした醸造酒を見直そうというムーブメントもあり、徐々にですが流通に乗って来ている様です。プルケも缶入りの物等も製品化されているか。
 そういえばマッカリ(マッコリ)も少し前までは流通に乗ってなかったですものね。


 閑話休題、ではプルケ、どんな酒で何時頃から飲まれていたのか・・・。

 原料は”マゲイ”、リュウゼツランの一種。その茎からとった液を発酵させた物です。勿論、何時から飲まれていたか正確な事は解りませんが、アステカ文明辺りにはマゲイの神と言うものが存在してますので、その辺りの可能性は高いかもしれません(2世紀頃には飲まれていた記録があるとか)。


 では、プルケがテキーラの素なら、ラムの素は何か?となりますと・・・。
 もしかすると、これは無いと言っても良いのかも知れません。

 ラムはサトウキビ(排糖蜜)材料に主として中南米で作られていますが、このサトウキビ、原産は東南アジアでそれを西洋人が中南米に持ち込み砂糖のプランテーションを初め、ラムはその副産物として出来た物なので中南米にはサトウキビ原料の伝統的醸造酒は無いのです。

 では東南アジアには?といいますと、バシとかアビエタ・タウという酒が有るそうですが、そうなるとラムの素と言うよりアラックの素と言いたい様な・・・。
 どちらも米麹を素とした酒母を使って造られるそうで、そうなると結構歴史は(ビール・ワインに比べ)新しいのかも知れません。


 では他にはといいますと。


 想い付くのは馬乳酒の系統・・・。

 こんなヤツです。

 ニイナイチュウ  内蒙古のニイナイチュウ(瓶)

 味は想ったより薄くてちょっと酸味を感じます。

 そして林檎から作られるシードル。

 シードル

 しいて言えばカルバドスの素、これはけっこう流通してます。因みに写真はニッカの物です。
 (カルバドスに関しては、以前こちらに少し書きました

 どちらにしろワインやビール程古くは無い気がします。(古けりゃいいのか?)

 では他にワインやビールに匹敵する位古くから存在しそうな酒は無いのか?等と考えますと・・・。可能性の有りそうなのは東南アジア等にありますヤシ酒ですかね。


 トゥバとかタノット・タックとか呼ばれるもの。

 ココヤシやニッパヤシの花芽の先を切り、其処から出る樹液を竹の筒に集めて置くと自然発酵して、勝手に酒になるというもの。(こんな木庭に一本欲しいです。でも気候が違うので酒にはならないか?)

 これなら大きな器も必要ないですし採取文化でも十分に成立する酒ですから、ビールより、もしかするとワインよりも古くから人類が口にしていたかも知れません。

 尤も、殆どのお酒に関する本とかでは無視されている気もします・・・。


 現在語られる酒、或はその情報等々。結局、西洋の現代文明の視点でしか無い訳ですから、それもせん無い事かも知れませんが。

 結局、ヤシ酒の様にその範疇に入らない物は無視されるのでしょう。実際、流通にも乗らない訳ですし。

 ワインもそうですが、プリミティヴな醸造酒、簡単に発酵する訳で、それは裏返せば直ぐに変質しますから。


 こうしたヤシ酒なんて、朝、花芽を切り樹液を集め始め、翌朝回収すると既に発酵して(1~2%?)いとか(夕方に回収して飲むと更にアルコール度数が上がって濁酒並みになるとかなら無いとか)、そしてそこから2日も寝かせると酢になるそうで・・・。

 それ故に流通する多くの醸造酒は何らかの遣り方で発酵を止めている訳ですが・・・。


 勿論他にも世界には色々の伝統的酒が存在市そうです。美味しいかどうかは別にした、機会が有れば味わってみたいですね。

 現地に行くしかないのかな?またそれが正当な飲み方という気もします。
 (尤も途中にも書きましたが、最近は見直され、或は伝統的である事それ自体が商品価値を持つようになり、少しづつ流通に乗り始めたきらいも有ります故、日本でも飲めるチャンスが来るかも知れませんが)  


 相変わらずの戯言です。

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