2012/07
23
[ #406 ]

ヘルター・スケルター

 先日市内に出かける用事が有り、時間も取れましたので話題の映画「ヘルター・スケルター」を観て参りました。

 実はこの映画の原作コミック、十年程前に某書評と書名に興味を惹かれ購入しておりました。
 (その本はお客様に貸したキリになってしまいましたが、この度映画化されると聞き及び再読したくなりまして再び購入してしまったという、私としては一寸お気に入りの作品です。普段は女性向けコミックなんてまず読まないのですが・・・)

 ヘルター・スケルター

 表紙も雰囲気・・・。



 実は同じ監督の「さくらん」という映画も映画館で観ておりまして(舞台設定が江戸吉原、観に行きます・・・)、その「さくらん」も事前にコミックを読んでいたのですが・・・。
 そこで映画「さくらん」の感想はと言いますと・・・。

 映像が動かなければ(スチール写真としてなら)、素晴らしく美しい。
 唯、動き始める(動画となる)と、台詞や所作がどうしても美しく想えない。という物。
 (私が江戸吉原という世界に想い入れが有る所故かも知れません・・・)
 (しかしそういえば、少し前に観に行った「源氏物語」の映画も似たような印象)


 で、映画「ヘルター・スケルター」の感想の前に、この原作コミック何を描いているかといいますと。


 非常にタチの悪い市場経済主義という存在、同様なマスメディアという存在。それらが作り上げたどうし様も無い現代。そこで生きる女性という生き物の性(サガ、或は業、欲)といった物を描いている様に思えるのです・・・。
 (女性の欲を食い物にして肥大した、市場経済主義とマスメディアというと嫌味過ぎるか?)


 良くもこんな原作を映画化するよね!と言うのが、観に行った理由の一つ。

 また監督が映画「さくらん」と同じ方。
 原作の世界。詰まり、見た目表面は素晴らしく美しいが内面やプライベートはメチャメチャ、といった雰囲気に相性が良いかも?とも想ったのですね。



 で、映画「ヘルター・スケルター」の感想・・・。

 想った以上に原作に忠実。各役者さんも、原作のキャラクターに非常にマッチしています。ストーリーも文脈的には、原作のまま。

 そうした意味で、結構良く出来ていますかね。

 「さくらん」の映画もそうでしたがこの監督、原作コミック(の世界)を出来るだけ忠実に実写化されるのが好きなのかも知れません。

 唯その分、原作を超えれないと想えるのも事実。
 原作コミックの読者、原作を各々個人の理想形に勝手に想像力を使って読んでる訳ですから(声とかリズムとか描かれていない部分とかも含め)・・・。其れを考えると良く出来た作品と想えます。



 唯、あくまで私の趣味で言えば、もっとエロくグロく描いても良いのでは?という印象。
 折角の実写なのですから・・・。

 濡れ場も結構有るのですが、それほどエロく無いのですよね。

 もしかすると監督も主演女優さんもそれほどエロさの無い女性なのかも知れません・・・。
 (勿論、わざと抑えて撮ったのかも知れませんが・・・。)


 そんな印象でした。


 しかしこんなコミックが、20年近く前に描かれていた事自体が驚きです。
 マンガ、侮れずです。


  

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