2013/01
25
[ #458 ]

ワインの話 6

 前回、秦の始皇帝の中国統一~漢帝国~辺りの話をダラダラと書きましたが、ではその時期ヨーロッパはどういった状況であったか?といいますと・・・。

 アレクサンドロス大王の東征~滅亡。ローマの成立~拡大といった状況。
 
 アレクサンドロスの帝国と始皇帝の秦、ローマ帝国と漢帝国。洋の東西で似たような状況であったと感じるのは私だけですかね?これが単なる偶然なのか?と問われれば、私としてはそれなりの理由が有った様に想えますが・・・。

 閑話休題、ではこの時期のヨーロッパ、特にローマではどの様な酒が飲まれていたのか?


 ローマの始まり、ラティウムの地でラテン人が蜂起し共和制を始めた当時、実はワインは余り飲まれていなかったのでは?といわれます。
 これは当時のラテン人が牧畜を主体として生活していた為で、当時のイタリアには葡萄畑も余り無かったようです。

 それでも、パッスムという干し葡萄から造られたワインが少し在ったとか。


 パッスムと聞き思いつくのは、現在パシュートと言われる種類のワイン。
 干し葡萄を原料にした甘口ワインですね。ビン・サント(vino santo)とか。

 vino santo

 干し葡萄という物、保存性・携行性に優れている故にかなり昔から利用されていたようで、ある面穀物以前に貨幣の前駆的存在にも成った可能性も有り、それから作られるワインの歴史が古い事も首肯出来ます。


 その後ローマが勢力を拡大して大国と成った後、ローマ市民が好んで飲んだのは白ワイン、それも甘口の白ワインだったといわれます。
 (因みに此処でいうローマ市民とは、はっきり言って上流階級ですね)

 またそうしたワインを水で割ったりもしていたそうで・・・。
 この辺りはローマが拡大する時に周辺の人々の文化・文明(特にギリシャ文明)を吸収した故でしょう。


 しかし何故甘口の白ワインなのか?単に造るだけならば赤ワインの方が簡単そうですが・・・。
 
 やはり当時のローマ。特に市民はそれだけ豊かだったという事なのでしょう・・・。

 現代の様な飽食の時代を迎える以前、或は現代でも基本的には美味しさとは甘さである(確か魯山人も言っていた様な)とも言える訳で、その甘口のワインを飲めるという事はそれだけ豊か(贅沢)という事であったと想えます。
 (戦後日本が高度成長期~バブルにいたる頃に、贅沢な作り方をされた吟醸酒がブームを迎えた事と似ている様にも想えます)  
 また、食事と共にワインを楽しむといった事もこの当時から行われていた様です(それは、泥酔を防ぐ意味も有った様ですが)。

 
 話は変わりますが、当時(前期のローマ)の飲酒で思い出したのが「ベン・ハー」という映画。

 その中で、ベン・ハー(チャールトン・ヘストン)とローマの武人(指揮官だったか)(メッサラだったか?)(ジャック・ホーキンス)が、友情の印に腕を絡ませてワインを飲んだシーン。(リュトン・角杯だったか?)
 (記憶があやふやで申し訳無い)

 この「ベン・ハー」と言う映画。中学の時に全校生徒映画鑑賞会として体育館で観た(見せられた)記憶があります。

 この映画、戦車競争のシーンが有名でスペクタル映画の分類になるのかも知れませんが、基本的にはキリスト礼賛の映画でしょうし、又典型的米英史観の映画という気もします。
 (共和制ローマが良い時代で、そこから暗黒の中世~フランス革命等を経て~素晴らしい現代~・・・。ユダヤ的・プロテスタント的宗教観・歴史観と言うべきかも知れませんが・・・・)
 
 それが中学で映画鑑賞会として上映されるというのも当時という時代なのかな?等と想ってみたり・・・。

 何だか「ベン・ハー」、今一度観てみたく成りました。

 相変わらず酒自体の話じゃ無いですね・・・・。

 ますた
  

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