2014/02
16
[ #579 ]

RUSH

 久々に映画館に行って来ました。観た映画は・・・・、


          RUSH.jpg


                        「RUSH」


 76年シーズンを中心として、ラウダとハントという2人のF1パイロットを描いた映画です。
 私、F1が最も面白かったのは70年代では?等と思っておりまして、これは観に行かねば!と時間をやりくりして出かけてきた訳です(時間の都合で、吹き替え版を観る事と成ってしまったのは少々残念ではありましたが・・・)。
 
 更にいえば私、昔からバイクに乗る時のヘルメットがこんな事に成っておりまして・・・・。

    ヘルメット

 (ハントのファンと言うわけでも無いのですが・・・、 笑 )


 映画の内容・感想ですが・・・、悪くない印象。

 当時の映像も上手にはめ込まれていますし、俳優の雰囲気も良かったです(加えていえばラウダの吹き替えも結構雰囲気)。よく出来た映画という印象。

 そして何より70年代のF1の良さや、当時の2人の位置付けや個性といった物を再確認出来、この頃がF1の転換点でも有った事や、この2人がその象徴的存在で有った事も理解し易く、非常に楽しめました。


 では、私が思うところの70年代F1の魅力とは何なのか?

 簡単に言えば、F1が未だ”大いなる草レース(アマチュアスポーツ)”の空気を保てていた事、自動車レースの原点であるところの貴族(ブルジョワ)同士の社交(としてのスポーツ)といった面も保っていた事辺り有ったと思えます。
 (勿論技術面・テクノロジー等も、細かい事を書けば切りは無いのですが・・・)

 そしてこの2人。
 破滅的で享楽的、故に(特に英国で)人気者である、ある種古いタイプのレーサーとしてのハント。職人的でプロフェッショナルな姿勢(プロフェッショナルの言葉の元々の意味は、”金儲けを目的に働く人間”の意)、勝つためにはステアリングを握っていない時でも努力を惜しまない、現代(人)的レーサーのはしりとしてのラウダ。

 そう言えば76年は二輪のGPのワールドチャンピオンも、破滅的・享楽的雰囲気を感じさせる人気者の英国人、バリー・シーンでしたし、この頃、70年代中期がそうしたタイプのレーサーがチャンピオンを取れた最後の時期であったとも言えそうです。
 更にいえば、パイロット(レーサー)だけでなく、デザイナー、設計者、メカニック、チーム監督、オーナー等々、個人の存在感が輝き、F1を動かしていた時期とも言えそうです。

 また、サーキットを速く走るという共通の目的に対し、同じ3リッターエンジンを積みながらも色々のアプローチが可能な時代でもあった訳で、それらの異なった個性のマシンが意外と近い戦闘力を発揮出来た事も楽しいのです。
 
 その後、80年代中期以降はコンピュターやテレメーターシステムの発達に依り、殆どのマシンが似た形となり初め、現代では殆ど同じような形状。

 また現代では、テクノロジーや勝つためのメソッドといった物が発達し、F1チームも一つのシステムとして動く様になり、パイロットもそのシステムの単なる1つのパーツと成ってしまった感が有ります。

 またそれはF1以外の世界でもそうなって来ている様にも思えるのです。
 (子供時代から(社会的)成功者に成る事を目的として、良い中学~良い高校~良い大学~良い就職・・・・を目指し、生活の殆どの部分捧げなければ成らない時代、しなければ負け犬となってしまう時代。)
 ハントの様なタイプは生きていけない時代に成って来た様に思えます(92年マンセルが最後かな?)。そしてラウダの様なタイプ(その完成型がシューマッハとも言えそうですが・・・)が主流となり・・・。


 この映画が描いた後の時代。
 77年以降、ハントは早々に引退、享楽的な(ある種ヒッピー的)生活を続け40代で夭折。ラウダは77年、84年とチャンピオンとなり、更にラウダ航空という会社を立ち上げ社会的な成功者となる・・・。
 (そう言えば60年代、ホンダに勝利をもたらしたR=ギンサーというF1パイロットも引退後ヒッピーをしていた筈・・・)


 さらに余談を続ければ、76年は富士で初めてF1が開催された年。白人文化圏以外の地域でのF1開催の嚆矢。
 F1が大いなる草レースから脱却を目指してグローバル戦略を始めた年。
 そして、そのフロンティアの地として選ばれた日本(現代では、アジアや中東でやたらと開催される様に成っていますが)。放映権等の力や、FIAの組織としての力が急速に増大する時代の始まり・・・。

 正に76年は転換点であったのでしょう。
 個人的にはその辺りの事も頭に浮かんだ映画。楽しめました。
 もっとも、F1に興味の無い一般の日本人の方が観てどの様な感想となるかな判りませんが・・・。



 色々書きましたが当時のF1、色々と魅力的なのです。その辺りの事を何時かアップしてみたいですね。

 

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バリーシーン!
懐かしいw
なぜなのか映画見に行きました

私はセナやシューマッハではなく
マンセルが大好きでした
毎回正確なドライビングで周回を重ねるより
喜怒哀楽のあるライダーやドライバーが好きです

もっと読んでみたいですw

14時すぎに はおっち さんから

2014/02/16(日) | URL | #-

2014/02/16 - ■■■

はおっち様も“RUSH゛観に行かれましたか。そう、2輪も4輪もあの頃のレースが面白かった気がします。(しかし、バリー・シーンが判るとは…、歳、ばれますよ)
まあ、2000年に店を始めて以来、F1もほとんど見なくなったので、古い時代しか判らない故かも知れませんが…。それはそれとして、F1だけでなく、2輪・4輪・モータースポーツの面白さ、アップしてみたいですね。その時は易しく読んでやってくださいな。

19時すぎに ますた さんから

2014/02/17(月) | URL | #-

2014/02/17 - ■■■

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