2014/08
22
[ #638 ]

ワインの話 9

 1575年にオランダでボルス社が創業するまでは、各種スピリッツやリキュールやビール、殆ど流通に乗る事は無かったのであろう・・・。恐らくワインを除いては・・・・等と書いたのですが。

 ワインはといいますと、結構昔から流通に乗っていた様に思えるのです。


 例えば古代メソポタミアで消費されていたワインの多くはグルジア周辺で生産された物であったという話ですし、ギリシャのワインも古くから輸出されていたとか・・・・。また古代ローマ時代、ガリアから樽造りの技術が伝わって以降は・・・・。

 そうした視点で見た場合に思いつくのが、”ボルドー”のワイン。
 よく、単一品種のブルゴーニュと比べ各種品種をブレンドして造られるのがボルドー産ワインの特徴云々~と言われますが、それ以上にボルドーにはネゴシアン(ワイン商、流通業者、ワイン商社)の存在感が大きいという印象が有るのですよね。


 そうなった理由は色々と考えられそうですが、ジロンド川という水運に適した川の存在や、海までの近さという事も大きいでしょうし、12世紀半ばから15世紀頃まで英国領であり、ここで造られるワインの多くが、ワインの造れない英国に輸出されていた事・・・、更に17世紀のオランダとの交易とか・・・・。

 兎に角ボルドーのワインは古くから(外貨獲得の)商品としての存在感が強かったと言う事と思えます。

 またそれにより、ボルドーのワインの味を育てたのは、消費者である英国(の貴族)であったり、その間に入る商社であったりとも言えそうに思えるのです。

 まあワインに限らず商品と言う物、メーカーが作り出す面もありますが、消費者が育てる面も強い気がしますし、流通業者や商社の意見が反映される面も強そうですものね・・・。
 
 そういった意味でもボルドーのワイン、もしかすると英国好みの味(にブレンドされていた)なのかな?とも思えたり・・・。
 (そういえば英国圏を代表する酒、ウイスキーも最近のモルトブーム以前はブレンデッド物が主流でしたし・・・)


 と言いますか、そこは世界を制した大英帝国。ワインに限らず飲酒文化や他の嗜好品文化。その基準や方向性に与えた影響は非常に大きい気がします。
 (また最近のモルトウイスキーやワインの傾向は、その一大消費地である米国の好みに引きずられている気も少しします・・・)

 閑話休題、一時期英国領であったボルドー、その後英仏間に100年戦争が起こり(14世紀半ば~15世紀半ば)フランス王の元に帰し・・・、と同時に戦争により英国へのワインの出荷も減少・・・となったのですが、その代わりに英国が輸入を増やした酒・・・・それがヘレスのワイン、詰まりはシェリー。

 またその後に英西戦争が起こり・・・・・。

 そうやって現代まで続くわけですよね・・・・・。
 

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