2014/11
12
[ #663 ]

映画 「花宵道中」

 映画「花宵道中」を観て来ました。


      映画 花宵道中


 以前このブログにアップした事も有りますがこの映画の原作、宮木あやこ氏の小説「花宵道中」、お気に入りの小説の一つなのです。
 吉原を舞台とした小説はかなりの数の作品が出版されていると想いますし、そこそこ読んだ記憶も有るのですが”雰囲気”という面に関して個人的には一番では無いかと思っていたりもするのです。
 その小説「花宵道中」が主演”安達祐美”で映画化されたと聞き気になっていたのです。
 確かに安達祐美、小説の主人公”朝霧”のイメージに割りと合いそうですし・・・。


 
 観ての印象はといいますと・・・・。


 衣装は雰囲気です、天保年間の深川の吉原仮宅のセットも雰囲気在るように想えました。キャストも結構・・・・。
 原作のストーリーや世界観に忠実という印象です。
 (最近この手の日本映画が多い気がしますね。人気コミックや売れた小説を略そのまま映像化といった物。メディアミックスというのですかね、何だか80年頃の”観てから読むか、読んでから観るか?”のフレーズ、やり方を思い出します)

 またそしてそれ故に、(悲しいかな)やはり原作を超えるのは難しいのか、という印象も有ります。
 小説は読者(私)の主観、想像力等を加えて読めます物ね・・・。

 
 閑話休題。衣装も良い、セットも悪くない、キャストも雰囲気・・・・、では何処が物足りないのか?

 それはやはり台詞なのかも知れません。
 確かに廓言葉等も上手く取り入れている気もするのですが、普通の会話やモノローグが言ってみれば最近の女性の日常会話そのままと言いますか、以前観た映画「源氏物語 千年の謎」でも感じたのですが、風情が無いのですよね。(脚本の所為という事ですかね)

 観賞者の主たる対象であろう妙齢の女性が感情移入し易い様にと、そうして在るのかも知れませんが、語彙の選択や言い回しの工夫、間の取り方等、もう少し何とか出来たのではという印象です。
 (活字好きのオッサンの意見なので一般的かどうかは解りませんが・・・)

 結局この辺り事が、気にいった小説等が原作に沿って映画化された場合に原作を超えれない印象を受けるのかも知れません。

 では邦画で、読んだ後に観て原作よりも勝っている印象を受けた物は無いのか?といいますと・・・・・。

 一つは、以前書いたかも知れませんが「嫌われ松子の一生」。
 これは、原作が重過ぎて・・・・。そしてかつ、泣き笑いのミュージカルという手法にやられましたね。


 そしてもう一つ。

 これは最近某衛星放送で観たのですが、「共喰い」という映画。
 原作は田中慎弥氏の146回(平成23年下半期)芥川賞受賞作。
 この原作も当時読んだ記憶が有りますが、個人的にには同時受賞の円城塔氏の「道化師の蝶」の方が良かった印象。
 小説「共喰い」は少し物足りないといいますか、ラストが弱いといいますか・・・・。それが映画ではその部分が力強く・・・・。カット等も良く・・・・。あるいは出演者の存在感・・・・。
 嬉しい誤算といいますか驚きました。


 色々と書きましたが映画「花宵道中」。オッサンとしては、悪くは無いけど物足りない印象。
 まあ女性向けの映画でしょうから、女性が観てどうか?は解りませんが・・・・・。

 相変わらずの言いたい放題で申し訳無い・・・。
  

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