2015/05
04
[ #714 ]

HELEN MERRILL

 女性のジャズヴォーカルというとやはりこの方となるのでしょうか・・・・。


        ヘレン メリル

                


 「Helen Merrill」  HELEN MERRILL


 昔なにかの小説で、「”ヘレン・メリル”の様な声で歌いそうな、典型的なアメリカ白人女性・・・云々・・・・」、といった文節を読んだ記憶が有るのですが、確かに我が国においてアメリカ人女性ジャズシンガー=”ヘレン・メリル”といったイメージは存在している気がしますし、恐らくその基となったアルバムがこれでしょう。また、ここに収録されている「YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO」の曲とも思えます。

 確かにこの曲、かっこよいのですよね・・・・、アレンジといい、彼女の歌声といい、都会の闇を照らすサーチライトの様なクリフォード・ブラウンのトランペットといい・・・・。


 閑話休題、確かこのアルバム、往時は「ニューヨークのため息」といった日本語名が付けられていた筈、或いは彼女(の歌声)がそう紹介されていた様な・・・・。

 この日本語の題名が良いのか悪いのか・・・・?
 色々と意見も有りそうですが、個人的のには結構雰囲気かなと想っています。

 昭和30年代の高度成長期、日本人が憬れたアメリカ文明、またその象徴としてのニューヨークという大都会・・・・。確かにそんなイメージを感じるアルバムと思えるのです。


 そう、ニューヨークというアメリカ文明を象徴する現代的大都会・・・、そこで生活する上で必要とされる強烈な個人主義と自己主張、そしてその裏返しとして当然のごとくもたらされる孤独感・・・・。
 そして孤独感の先にある寂寥感等々・・・・、そしてそれに耐えるやせ我慢・・・・・。
 確かにハードボイルドといいますか、バーのカウンターに似合う気がします。

 確かにこの当時、1950年代のアメリカやニューヨークは現代文明の象徴、憧れの大都会であった様に思えますし、かっこよかったのでしょう・・・・。



 そういえばその後、ビリー・ジョエルも80年代辺りに、この都会(ニューヨーク)の孤独感といったテーマでアルバムを造っていた記憶が・・・・。
 さらに言えば、映画「真夜中のカウボーイ」や「タクシードライバー」のニューヨークといった存在にも・・・・・。
 (日本には東京砂漠なんて曲もありましたね・・・・・)

 大都会の病理といいますか、病んだ部分といいますか・・・・。

 確かに現代文明やその象徴としての都市生活は、個人主義と自己主張、そして付いて廻る”孤独感”は付き物といった気がするのですが、それと如何に付き合うか?あるいは孤独感を感じた故にどうするか?という事は大事な気がします。
 (攻撃性に変わればクレーマー的に成るでしょうし・・・、SNS等でおともだち作りってのものねェ・・・・・)

 そうした面で50~60年代は、見得とやせ我慢の一匹狼(ハードボイルド)がまだ評価されていたのか?と想ったり・・・。


 相変わらず音楽の話ではないですな・・・・・。
 

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