2015/05
08
[ #715 ]

新書

 昨年の事ですのでかなり前の話なのですが、新聞を捲っておりますと下の方にある広告スペースに岩波新書の新刊広告が載っておりまして、その中に気になるタイトルの物が一つ。
 これは何処かの本屋さんで2~3頁捲らせていただき、相性が良さそうなら購入したいな・・・・・と考えておりました。
 

 それから数日後、近所に在るショッピングセンターに出かける用事があり、「そういえば此処、本屋さんも入っていた筈・・・・」と、その本を探しに店内へ・・・・。


 これが、いくら探しても岩波新書のコーナーが無いのです。

 まあ此処は本屋というよりは雑誌屋さん的な店ではあるし、特に最近は雑貨屋さん的にも成ってきている雰囲気でもあるので仕方ないか、と素直に諦め退散。


 更に数日後、やや大きめショッピングセンターに出かける機会があり・・・、そういえば此処は少し大きめの本屋さんが入っていたよねと・・・・・。


 ところがやはり岩波新書のコーナーが見当たらないのです。そこで、レジカウンターにてスタッフの方に尋ねますと・・・、
 「うちでは岩波新書は取り扱いして無いのですよ」との答え。

 こうなると少し意地になり、帰宅途中にもう一つのショッピングセンターに入っている本屋さんへ・・・・。


 そこで岩波新書のコーナーを探すと・・・・・、

 古めの物が2~3冊、埃を被って書棚の隅に・・・・・。


 「なんてこったい!」という気持ち、此処で気力が途切れました。



 別に岩波新書を特別視する訳では無いですが、取り上げるテーマにしろその文章にしろ、多く新書シリーズの中ではやはり安定感もありますし、流石といいますか・・・・。
 此処のところ粗製乱発気味に創刊された、殆どHOW~TO本かタレント本かビジネス書か雑学書的といった、他の新書シリーズとは一線を画す気がしています。
 何せ老舗ですし、やはり新書=岩波といった印象は多くの方に在ったと思うのですが・・・・。 

 それがこの町、東広島市では手に入らないのか・・・・・、一応”学園都市”でしょ?岩波新書を売っている本屋が無いって(まあ大学生協には在るのでしょうが・・・・)・・・・・、と暗い気持ちで帰宅・・・・。


 なんと言いますか、私が想う”街”といいますか”街場”といいますか、個人の(あるいは個性的な)本屋さん、古本屋さん等々の存在は欠かせない気がするのですよね。
 また(所謂マスコミが個性的と定義するのではない)個性的な、あるいは一般受けしそうに無い店が成立する事も街の一つの面といいますか・・・・。

 (因みにその本、後日広島市内の大型書店に立ち寄った際に1頁も捲らずレジへ・・・、空振り続きだったので衝動買いとなってしまいました)



 どうも聞くところに拠れば、岩波新書は書店の買い取り制になったとか・・・・。確かにそうなると、利益重視の店舗や個人店では置き辛いですよね・・・・・。
 そういえば音楽CDも買取制になったとかならないとか・・・・・、確かにCD・レコード店が減少する筈ですね・・・・。

 ネット通販の功罪ですかね?
 確かに便利は良い(コンビニエンスな)のですが・・・・・・。そうなると別に東広島だけの話ではなく全国的な話なのでしょうが・・・・・。一寸寂しいといいますか・・・・。

 ネットの発達に拠り確かに利便性は劇的に向上したのでしょうが、その代わりに失った物も多そうです。
 結局、解り易い物、一般受けする物しか評価されない、といいますか・・・・。
 予備知識が集め易い故か、結局、自分の頭で考えるという行為が放棄され気味といいますか・・・・。
 
 その昔、大宅壮一がTV普及の社会状況に対して”一億総白痴論”を展開されましたが、ネットやスマートフォンの普及はそれ以上に大衆の白痴化を推し進める危険性が有るのでは・・・・?というと言い過ぎですかね(まあ私自信、日々白痴かしている気も・・・・笑 )。

 まあ、TVもネットも所詮はツール=道具=手段でしか無いので使い方次第なのでしょうが・・・・・。



 追記

 その本(新書)を購入したしばらく後、西条町の個人経営の本屋(M書店)に立ち寄りますと、ちゃんと岩波新書のコーナーが・・・・。
 此処で買えば良かった・・・・、と大いに反省。

 最近余り新刊書を購入する事も無くなりましたが、出来ればこの(こうした)本屋さんを優先したい気持ちです。

 
  

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