2015/10
20
[ #766 ]

国芳展 そして・・・

 広島県立美術館で開催の特別展、「浮世絵師 歌川国芳展 (江戸の劇画家 歌川国芳の世界展)」を観て来ました。


              国芳


 最終日、この日曜日の午後です。

 



 最終日の日曜日という事で、割と観に来ていらっしゃる方も有り(とはいっても東京・大阪に比べれば少ないとは想いますが・・・)、また展示作品数も多く、結構疲れた印象も有ります。

 浮世絵の様な版画作品は矢張り甞める様に鑑賞するのが良い面もありますし、特に国芳の武者絵の様な作品は文字等の情報量も多く、背景等もしつこく書き込んあり・・・・、という事で想った以上に(特に眼が・・・)疲れた気がしました。

 しかし改めて国芳の作品群を鑑賞させていただきますと、水滸伝物や忠臣蔵物の武者絵シリーズは今で言えばトレーディングカード的存在で在った様にも思えますし、また、一枚で一冊の少年漫画的存在でも在った様にも思えましたね。
 また、背景の効果線的なものも現代の漫画・劇画につながる表現(ある種嚆矢か?)にも想えましたね(前衛過ぎて登場時は評価されにくかったか?)。

 また、幕末という時代の空気の様な物も想像出来た気もします。
 
 加えて言えば国芳という人物、職業絵師(今で言えば職業漫画家・イラストレーター)という自意識が強かった気もしますし、風刺画家的要素も有ったらしいという事も・・・。
 (例えば歌麿等は職業絵師という自意識と同時に文化人・あるいは今で言う芸術家といった自意識も強かった様にも思えるのですが、国芳はそうした見方をされたく無かったのか?とも思えたり・・・・)

 講談や冒険譚・英雄譚といった、いわゆる少年的な物が好きだったオッチャンというイメージですか?
 
 他、思い付くまま記しますと、ポスターにも採用されていた「朝比奈小人嶋遊」の作品、ガリバー旅行記を想像させられます。
 果たして国芳はガリバー旅行記を読んでいたのか?何て事も・・・・・。
 (個人的には読んでいたと想いますが・・・・、例えばロビンソン・クルーソーの作品等も、”露敏遜漂流記”といて江戸市中には流布していた訳ですからね・・・・、確かガリバー旅行記の原作はそれよりも古かった記憶が・・・・・)

 また展示方法ですが、基本的に額装展示で観易かったですね。唯、国芳という一人の浮世絵師に焦点を当てるのであれば、時系列展示でも良かったのでは?とも想えたり・・・・。
 (因みに展示図録購入は見送り・・・・、基本的に私、やはり文化中期以前の浮世絵が好きなのですよね・・・・・、尤も英泉展なら購入したかも・・・・)

 とまあ色々書きましたが、閉館時間まで楽しませていただきました。







 それから・・・・、実は翌日月曜日の午前から広島市内で野暮用があり、それならばいっそのこと泊まるか・・・、という事で中心街の旅館に宿泊する事に・・・・。





 こちらの旅館です。


          一楽

 

 見事な飾り窓が雰囲気の一楽様。


 ご想像通り、敗戦後まもなく建てられた妓楼建築です(相変わらずですな)。


   一楽2

 この建物の東側の部分が昭和20年代初めごろ、上の写真の白のモルタル吹きつけ外装部分が昭和30年代初頭の建築との事。


 因みに内部は・・・・・。


      中庭



 雰囲気満点です。

 角度を変えると・・・。


 中庭2



 そして2階の部屋割り図

 部屋割り図

 (因みに1階は宿泊に供していらっしゃらないという事で部屋割り図は無いとの事)


 そりて各々の部屋の入り口に格子戸とその内側に小さな敲きがあり、部屋ごとにタイルの意匠が異なっています。
 例えば・・・・、

 タイル
 

 以前食事をした鯛よし百番の千代の間を思い出しました。

 といいますか、全体的に鯛よし百番の小型版といった雰囲気、見事に私好みでした。

 またバス・トイレ等の水周りはきっちりとリホームも手が入り、一般の旅館としても利用も大丈夫かと思えます。

 良かったです。


 そして折角広島の歓楽街に宿を取ったという事で一寸飲みに出る事に・・・・。


 ビストロ的な店でワインとつまみで腹を満たし、久々バーを梯子、たまにはね・・・・と。


 しかし広島市内、日曜日の夜という割りにかなりの人出があります。
 流石、県庁所在都市というところですかね。

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