2015/11
21
[ #775 ]

呉市へ

 昨日久々に日差しも有り暖かかった故、一寸呉まで。

 目的はこれ。

 
     北斎&リヴィエール


呉市立美術館で開催中の「北斎とリヴィエール」展。

 



 浮世絵、1900年前後のパリ風俗共、興味惹かれる対象であるという事で出かけてみた訳です。
 足は単車、東広島~呉道路が開通して以来、呉の街が近くなりました。

 呉市立美術館



 さて展示ですが、富嶽三十六景×エッフェル塔三十六景が主かと思っていましたが、1階は全て「北斎漫画」の展示。
 北斎漫画、冊子等では良く眼にしていたのですが現物をこれだけの数を鑑賞するのは初めて、見応えがありましたね。その成立過程等も含めた解説も必要十分な感じで見やすかったです。版木の展示が多かったのも嬉しい事でした。

 そして2階に富嶽三十六景&エッフェル塔三十六景、およびテーマに沿った広島市立大学美術部員の作品展示という構成。
 富嶽三十六景もまとめて鑑賞させていただくのは初めてかも知れません。

 そしてリヴィエールのエッフェル塔三十六景ですが・・・・。


 富士の山という物、確かに江戸期、江戸の中心、江戸庶民の(心の)ランドマークで有った訳でして、またエッフェル塔は19世紀末から現代までのパリの中心、パリ市民の(心の)ランドマークであり、確かにそうした面では共通性といった物も多そうです、が・・・・・。
 実は観に行く前は、富士の山も含め火山列島であるこの国において火山という存在は太古からの畏怖の対象・象徴であり、いわばアニマ的存在。対してエッフェル塔という存在はフランス革命100周年を記念して建てられたものであり、いわば”ヨーロッパ的アニマや文化等を習合・内包したカトリック(教会)に対する、プロテスタント(自由主義・科学万能主義・・・・)からの勝利宣言のモニュメントともいえそうで、似ていても本質は異なるのでは・・・・?等と思っていたのです。
 故、同じ三十六景でもかなり雰囲気方向性は異なるのでは・・・・と。


 で、観させていただきますと・・・・。これが中々良いのです。

 エッフェル塔三十六景、エッフェル塔自体を描いているかといいますと(勿論そんな作品も入っていますが)、エッフェル等が建った、あるいは建ちつつあるパリという街に住む人々を活写している面が強そうで、これが結構良いのです。

 富嶽三十六景や北斎漫画もそうですが、市井の人々に対する視点・愛情のような物を強く感じますが、エッフェル塔三十六景もそうなのですよね。パリの市井の暮らしや庶民に対する視点といいますか。
 そうした視点も含め、19世紀末のジャポネスクは成立していたのかも・・・・?と思えましたね。

 (しかし北斎の描く江戸期の庶民に比し、描かれる19世紀末のパリの庶民は陰を感じるといいますか・・・・、暗さを感じますね)


 どちらにしろ楽しませていただきました、人も多からず少なからずで(福山のピカソ展より多かった気も・・・・)。



 それから折角なのでこちらにも立ち寄り。

 戦艦展


 はい、大和ミュージアムですね。特別展示は日米最後の戦艦。

 この特別展示は一寸イメージしていた物とは異なりましたが、それはそれで・・・・。
 (大和ミュージアムとミズーリ記念館の姉妹提携記念の展示という趣旨が強そうかな?)

 そして常設店も・・・・・。

 何だか以前訪れた時に比べ、幾つか展示も変わっている気も・・・・。
 しかし此処の展示、好きなのです。造船と海軍と共に発展してきた呉の街という存在・空気・歴史が良く感じられます。
 また、ガイド(学芸委員?)の方々にも展示に対す愛情のような物が感じられますし。
 全国から鑑賞者が集まるのも解る気がします。

 この日も多くの入館者でした。


 この日はあまり時間に余裕が無かったので早々に退散しましたが、また改めて訪れたいですね。
 いっそのこと泊まりで・・・・?
 呉の街、好きなのです。

 

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