2016/01
22
[ #792 ]

カクテルのはなし

 そろそろカクテルの話でも・・・・。
 BAR=カクテルを飲む場所といったイメージも付いて廻る気もしますしね。
 とは言っても相変わらずの与太話に成りそうですが・・・・。

 ただ、そもそも”カクテル”とは何ぞや?と問われるとこれが中々一言では語り辛い物も有りまして・・・・、という事で初めはその辺りから・・・・。

 



 各種の教本等では、カクテル(Cocktail)=ミックス・ドリンク(Mixed Drinks)と記されたありまして、幾つかの材料を混ぜて作られた飲料であると・・・・。

 しかしこの定義付けは余りに広義な気がします。

 だって、コンビニエンス・ストアやスーパー・マーケットの陳列棚に並んでいますペット・ボトルや缶・瓶入りの清涼飲料&酒類、その殆どが幾つかの材料混ぜ合わせ造られているわけですから。
 それらも全てカクテルか?と問われると矢張りNOですよね。


 逆に最も狭義なものと成りますと(少々手前味噌ですが)、バーテンダーがお客様の目の前で作る飲み物が”カクテル”である。といえそうでもあります。

 まあこれも、「では、素人が作った物は駄目なのか?」なんて声が飛びそうですし、狭義過ぎますよね?


 恐らく、妥当なところでは、”飲む直前にその場で幾つかの材料を混ぜて作る飲料”辺りが妥当な気はします。

 となると・・・・、コーヒーに砂糖やシロップ、クリーム等を入れて飲むと、それはカクテルなのか?という疑問も出そうですし。(多くのバーテンダーは、「はい定義的にはカクテルです」と答えると思います)
 また、スーパー・マーケットの酒類コーナー等に並んでいる缶入りカクテルはカクテルでは無いのか?と成りそうです。
 これに関しては、個人的にはカクテルとは思いたくないですね。後ろの記載を見ても”リキュール類”と記してありますし・・・・・。
 まあ、この辺りが微妙なところでは有ります。

 どちらにしろこうした側面からカクテルを定義づけするのは面倒くさい事になりそうです。
 

 また、例えば、古代ギリシャ等ではワインを水や塩水で割って飲むという習慣があり、それを飲みながら行う知的会話をシュンポリオン(後のシンポジウムの語源)であったと記した記憶も有りますが、そうした場には、ワインを適度に割ってサーヴして下さる女性が居たりする事もしばしばな様で・・・・、となるとこの割ったワインもカクテルか?という話も出来そうですが、個人的にはそれは矢張り、シュンポリオンのワインであり、ワインを水や塩水で割った物であると思えるのですよね。


 そうした面からカクテルを考えますと。アメリカ合衆国で生まれ、アメリカで流行り、其処から世界に広まった酒の飲み方であり、ある種、現代やアメリカ文明を象徴する飲み物。といった定義をしたくなるのです。
 そして、複数の材料を混ぜ作られる~~云々は、その副次的説明に過ぎない気もするのです。
 (そういった面では音楽のジャズにも同じ空気を感じたりも・・・・・)

 
 実際酒に何かを混ぜるなんて事は世界各地で昔から行われていた筈ですし・・・・。
 例えば大航海時代、英国の海賊船等で、ラムにライムジュールを入れて飲んでいた何て話も有りますが、ではそれが”ダイキリ”と言い得るかといえば、矢張りNOといいたいですしね。

 そう、以前、バーボンはアメリカを代表する酒の一つと書きましたが、実はカクテルこそがアメリカ文明を象徴する酒・飲料だと言っても良い気がするのです。

 つづく

 

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