2016/04
14
[ #816 ]

ゴールデン街

 ここ数日私の琴線に触れるニュースを幾つか耳にした気がします。
 その一つが”新宿ゴールデン街”の火事のニュース。

 新宿ゴールデン街、良く飲みに行った訳ではないですが(何せ田舎者ですので・・・)、その言葉(新宿ゴールデン街というキーワード)から惹起される物・イメージ等々といった物に強く惹かれる面が私には有るのです。

 

 


 それを一言で表すには中々難しい物があるのですが、強いて言えば街場の魅力の様なものですかね?

 確か数年前から、”街場の文化論”といった雰囲気の言葉を耳にしたり、そうした切り口の本(新書等)を目にすることが多かった気もしますが、この街場の文化といったものを強くイメージさせる存在が、私にとっては正に”ゴールデン街”というキーワードなのかも知れません。


 街場の文化?といっても解り辛いかもしれませんが・・・・。
 例えば、文化や藝術、価値、意味といった存在。
 これらの中には、上で造られ、トップダウン的に広まる物も多い気もしますし、特に最近其の傾向が強い気もするのですが、ある面その対極に有る物。

 もっと解りやすく言えば、政府や省庁で決められた価値観や正しさ、学校教育等で教えられる正しさといった物(正義なんて言っても良いかも知れませんが・・・・)。例えば国宝や、成文法的な正しさの様なものに比して、ボトムアップ的に庶民の間から生まれてくる価値観や文化といった物。

 そうした物が街場の空気という気がしますし、そうした物が生まれそうな場所の象徴としてゴールデン街(や路地裏のバーや飲み屋)の存在がある気がしているのです。


 では何故そうした物が、ゴールデン街の様な場所で生まれたのか?あるいはそう思えるのか?


 狭いカウンター主体の飲み屋。
 そこでは、出自や価値観、帰属の異なる個人同士が会話する空間。

 そこで会話が混ざり合い、互いが刺激となり、新しい見方が生まれ易いという事なのでしょう。

 勿論、何処でもそれが可能か?というと難しいかもしれませんが、それが東京の新宿の路地裏的な位置であったゴールデン街故に拠り生まれ易かった様にも思えるのです。

 
 もしかすると、この街場という言葉の対極は”村”という言葉で表される存在、枠組みかもしれません。

 
 話は少し変わりますが、田舎や村に対し、街とか都会という言葉で表されるもの、それは異なった仕来りを持つ個人が混在出来る空間といい得るかも知れません。

 村という言葉で表される様な共同体は、基本的に構成員に対し同じメンタリティーを持つ事を強要しますよね(同調圧力なんて言葉も使われますが)、勿論それはそれで意味のある事とも思います。
 それに対し、街という存在は、出自の異なる個人が共生する空間、そしてそれ故、互いが争いを減ずる事が出来るように新たな作法が生まれてくる訳で、いわばそれが街場(都会)の空気といっても良いかも知れません。


 例えば江戸時代の江戸、日本各地から、参勤交代等で武士が訪れ住んでいる訳ですし。また、町人や庶民も全国から集まって暮らしている訳です。そして、それぞれに故郷の価値観や仕来りを持っている訳ですが、それを他者に押し付けると当然争いになる。

 解りやすいところでは、酒に酔うという行為。
 村社会では、”ハレ”の日等に村人全体が酔っ払う(泥酔も可)という事が正しいやり方ですが、それを都会でやるとどうなるか?
 もしかすると、隣の人は”ケ(日常)”かも知れません・・・・・。
 それが理解できないと、当然揉め事の種になる訳でして・・・・・。



 何だか少々話しがずれましたが・・・・。

 江戸の庶民文化、例えばその代表的な存在の”狂歌”なんて物も、多くは、遊郭等で誕生したりしている訳です。
 町人や武家等、立場の異なる人々が、肩書きを越えた個人として集い、生み出した文化。
 またそういった物が生まれやすい、茶屋とか遊郭的空間・・・・。
 (もしかすると、往時のモンマルトルやモンパルナスもそうかもしれません)


 政府が決めた価値観を押し付けれれる訳でもなく、組織(村)の同調圧力にがんじがらめでも無く、良い意味で自由な個人同士の会話から生まれる空気・・・・・。

 私にとっては、そうしたイメージの象徴がもしかすると”新宿ゴールデン街”という”キーワード”なのかも知れません。

 或いは、街場とか、路地とか、場末とか、そうした場所のバーとか、飲み屋とか・・・・・・。


 私がやっている店も、古い木造二階建ての一角。そうした面でも今回の火事のニュースはやはり気になった訳です。

 また最近、日本各地で、耐震問題や消防法がらみ、或いは相続の問題か空き家問題がらみか・・・・・?
 兎にも角にも、古めの建築物(や店舗や学校、旅館等々)が、次々と閉鎖されたり、取り壊されたりといった事も耳にします。

 そうした事も、また、気になった理由でもあるのです。

 (まあ、なにはとまれ、全焼とならなかったのは不幸中の幸いでしたかね?)



 他にもうひとつ、モータージャーナリスト事故死というニュースも個人的に気になったのですが、これまた長くなりそうなので、日を改めて・・・・。

 相変わらず、思いつきで書いてまとまりの無い文章になってしまいました・・・・。

 

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