2017/01
19
[ #902 ]

私の日本地図

 先日、「現代を読む」という新書を読んだ・・・、という話をアップしたのですが、昨年其の本を読み、昔の作品を読み直してみたくなり年末辺りにこんな本を読んでみたのです。


      私の日本地図


 宮本常一 著  私の日本地図 のシリーズの内 瀬戸内Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ です。


 少し前に「この世界の片隅で」という映画を観て(これもアップしましたが)、氏の著作を思い出した事もありまして・・・。



 私自身瀬戸内で生まれ育った事も有り、この3冊の内、瀬戸内Ⅱの「芸予の海」は以前読んだことがあるのですが、今回は3冊まとめて読んでみました。


 やはり、宮本氏の著作は好みですね。 

 特に瀬戸内Ⅲの周防大島編が特に良かった印象です。

 周防大島、著者の生まれ育った島という事で、その思い入れもあるのでしょうが、なんといいますか、我々日本人の来し方とか、ある種、我々が獲得した生死観といったものも描かれている気もいたしまして。

 瀬戸内という風土に暮らすことによって育まれてきた、人々の生死観であったり、生活観、慣習・習慣・文化といったもの、そうした物は恐らくかなりの昔から江戸時代にかけて粗出来上がったとも思われますが、それが明治維新以降の近代化にどう接しどう代わって云ったのか、また崩壊していったのか・・・?といった事も感じられたり・・・。

 (或いはそして、戦後に急速に地域ごと崩壊に向かいつつあるそれら・・・・・)


 確か昨年、忠海に在った”岩風呂”が閉鎖した話を聞き及んだ事もあり印象深く読めました。




 追記

 そして其の流れの中、こんな映画(DVD)も観てみたり・・・。


    故郷


 山田洋次監督の”故郷” という映画です。


 山田洋次監督といえば”寅さん”シリーズが著名ですが、実は私、寅さんシリーズは全くといってよい程観ていないのですよね。

 どうも、あのベタな感じといいますか、これが日本の心だ・・・・等といわれると(そうした云われ方の印象ありますよね?)、また、日本各地でのロケによ観光案内的な雰囲気も(釣りバカ日誌シリーズ等もそうなのですが・・・・)一寸苦手で・・・・。

 まあ小説等でも、平積みにされている所謂ベストセラーには基本的に手を出さない私ですし・・・・。


 しかしこの映画は良かったですね。

 セミドキュメンタリーという手法がうまく行ったのか(どうも日本のこうした映画いまひとつの印象も多いのですが・・・・先日観た”聖の青春”もそうした印象でしたし)、良くはわからないのですが。


 もっとも、私自身、その昔舞台となった倉橋島周辺の海でよく遊んでいましたし、私の父も、船乗りから陸上がりをしていますし・・・・、思い入れがありますからね・・・・・。


 兎も角好みの映画でしたね。

 1970年代の高度成長期の中、石舟の船主を諦め陸上がりを決断する主人公、彼が口にする、「庶民が勝つことが出来ない大きな物」・・・・。
 情緒的に云えば、”時代の流れ”でしょうし、分析的に云えば、金融資本(資本主義、自由主義、プロテスタントイズム・・・・・等々等々・・・・)ともいえそうですが・・・・。

 そういえば昔から、「長い物には巻かれろ・太い物には呑まれろ」といった言い回しがこの国には良くありますが(或いは泣く子と地頭には勝てないとか)、この諦観、あきらめが日本人的なのですかね・・・・。或いは若しかしたれ明治維新以降、余計に流行した言い回しなのか?とも思ってみたり・・・・。


 はい、相変わらずの戯言でした・・・・。

 


 

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