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2017/12
22
[ #990 ]

秋から最近にかけ読んだ本から

 今年の正月明けから諸事情によりスマートフォンを持つことにしたのですがおそらくはその所為でしょう、最近目が弱って本が読めなくなっているのですよね・・・。
 明らかに読書量が落ちています。

 それでもボチボチとは読んではいますので、その中から何冊かをアップ・・・・。



 先ず一冊目

 
    10版

 「慰安婦と戦場の性」  秦郁彦


 

 このところニュース等で慰安婦像の話題がかしましい故に読んだ・・・・という訳では無いです。

 以前にも書きましたが、私という人間は旧遊郭地等を徘徊する性質がありまして、そうした面からこの手の話も押さえておきたいと・・・・、またそれ以上に図書館でこの本を見つけた時に表紙に書かれた著者の言葉に惹かれまして。


 其の文章・・・・・。


 リード



 そう確かに最近、特に1970~80年代頃から提起される諸問題、この慰安婦の問題や嫌煙権がらみの問題、ほか反捕鯨運動とかフェミニズム等・・・・それこそあげると限が無いのですが・・・・兎も角、感情論や政治的ポジション等々に堕しつまらない過熱の仕方に向かい、冷静かつ多面的で深みのある議論や会話にならない印象が強いのですよね・・・。


 そこで借り出し読んでみた訳ですがよかったです。

 一言で言えば(偏執狂的)労作。かな?資料等の集め方等が特に其の印象。
 また過去や外国の従軍売春婦や戦場における軍隊の性の問題(私娼制か公娼制か等)にもちゃんと言及してありますし。
 
 考えてみれば社会における売春婦の存在という事に対する問題意識というの、古代エジプトから存在するわけでして。あるいは飲む・打つ・買うの他の二つ、飲酒の社会的問題や賭博の問題とも同様に古代から世界各地で存在してきたわけす。
 それに対し古今東西、いろいろな為政者や国や地域社会もいろいろにあがき、制度や慣習、習慣等を生み出し付き合ってきたわけですが、それらを全てスルーし現代の問題に矮小化し近視眼的視点で語っても仕方ない訳でして・・・・(まあ故に感情論に堕するのでしょうが)。

 そうした面ではこの本、近代の戦場の性という部分に特化している本という意味では物足りないとも言えるし、特化している故に深いとも言える印象でしたね。

 兎も角、好みの本だった故その後新刊を購入してしまいました。
 最初の写真に著者の言葉が無いのはそれ故です。
 初版はこんな感じ・・・・。

 初版


 図書館で借りた本を本屋で購入なんて久々にやりました・・・。

 
 


 そういえばこのときもう一冊新刊書を衝動買い、其の本は・・・・・。


 バカになったか

 「バカになったか日本人」  橋本治


 この著者の言い回しというか語り口というか文体というか思考というか・・・・昔から惹かれるものがあり、その著者の文庫新刊が在るのを目にし、またこの刺激的書名にも惹かれ衝動買いです。


 しかし、よくもこんなタイトルで・・・・と思いますよね。

 確か25年ほど前だったと思うのですが、女優の桃井かおり氏が「~~、バカが多くて疲れません?~~」という台詞をしゃべるテレビCMがあり、メーカーやTV局に「バカとは何だ、バカとは!」といった類のクレームが殺到し問題となった記憶があるのですが。
 時代が変わったのか、あるいはTVと書籍の違いというべきか・・・・。

 そんなタイトルに惹かれて買ってみたわけです。



 感想・・・・・ちょっと切れが無いかな?

 著者が体調を壊されたということが書かれていた故その所為かとも思うのですが、政治的な社会問題に対してはこの著者の語り口は少々相性が良くない印象ですね・・・。


 また似たタイトルのこんな新書も読んでみたり・・・・。


 劣化

 「なぜ日本人は劣化したか」   香山リカ


 ここのとこいろいろな知識人等が日本(人)の劣化を指摘する発言をしているという事を一冊にまとめた新書ですが、アメリカ等では”(アメリカ)社会の衰退”と表現される事も多いそうで・・・・。


 まあこうした本や論調(そういえば某マンザイのネタ等も話題になっている様ですが)はあまり表に出ませんし、出てもたたかれる印象が強いですが、色々と考えさせられることは多いですね・・・・・。




 最後にもう一冊。
 あるお客様が貸してくださった本。


 
 細菌戦



 日本語で書かれた本ですが、実は1950年にモスクワで出版された本です。
 第二次大戦に日本が行った細菌戦、およびその周辺に対する裁判記録。



 何はとまれ現代においてこうした記録を目にすることが出来る自体、大事なことだと思える本です。

 (何だか最近公文書等を安直に廃棄しようという風潮があるようにもおもえます故、特に)


 諸問題を考える時、やはりその問題が過去からどう対処されてきたのかとか、伝統的社会がどうあったのか・・・といった視点や考察は重要だと思うのですが、上に書いた慰安婦や嫌煙権や反捕鯨問題等には、それが無いゆえに・・・・・・・。


 また其のあたりを蔑ろにする様になった現代というのはやはり・・・・・・。
 とまあ、そんな事を思わされる本をなん冊かアップしてみました・・・・。


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